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キュリアと謙次 さんじゅうごかいめ!

「さて、そろそろ12時になるし、昼ごはんを作ろうかな」
 ゲームのキリがいいところで、キュリアが言いだしました。
「そうだね。じゃあお願いするよ」
 無責任な謙次が答えました。いい加減、少しは働けよ、お前。
「じゃあ今から準備するね。謙次はここで待ってて」
 そう言って、キュリアは出かけました。
 結局、さきほどまでやっていたゲームの7面はクリアできました。しかし、謙次が7面でミスしまくったせいで、8面をクリアすることはできませんでした。
(このままだと完全にキュリアの足手まといになるな。……今のうちに練習しておくか)
 そう思って、謙次は一人でゲームをプレイすることにしました。ゲームとか、そういう好きなことに関しては動く気になるのもいいが、まるで手伝いをしようとしないその姿勢はどうかと思うぞ、謙次。
 と、そんなときでした。
『逃げろ! お前はアイツに命を狙われているんだぞ!!』
 突然、声がしました。謙次はすごく驚きます。なんとその声は、昨日の夜、謙次が聞いた声と同じだったのです。
(作者:大半の人は、この声のことを覚えていないかもしれませんね。昨日、謙次が寝るときに『ここは危険だ。逃げろ。今ならまだ間に合う』という意味不明な声が聞こえたのです。どうやらその声はキュリアの声ではないようなので、謙次はかなり不思議がったのですが、……ここでまたその声と同じ声が出てきましたね)
『アイツは、お前を殺し、巨大な力を得ようとしているんだ!!』
 どこからか、その声は聞こえます。
 謙次は恐くなって言いました。
「どこだ! どこから声が……」
「ここだよ」
 さっきの声と同じ声が、謙次の後ろから聞こえてきました。
「……え?」
 謙次は振り向くと、そこにはちびっこくて、全身真っ黒で、3つ叉の槍を持った、小悪魔のような姿をした変な生き物がいました。
「よう」
 そのちびっこい小悪魔は槍を持っていない方の手を挙げて、そう言いました。
 謙次は唖然としています。
「俺の名はデビル。とりあえず、時間があまりないから簡潔に言おう」
 デビルと名乗る小悪魔は言いました。
「ジェノサイドと名乗るあの女は危険だ。今すぐこの島を出た方がいい」
「ジェノサイド?」
 そう言えば、ガイはキュリアと戦う前にこう言っていました。
『よぉ、キュリア。またの名をジェノサイド』
 また、今日会った謎の赤髪のおっさんもこう言っていました。
『ジェノサイド、今日が貴様の命日だ!』
「ジェノサイドって、……もしかしてキュリアのこと?」
 謙次の問いに、デビルはこう答えます。
「そうだ。そのキュリアってやつだ」
「アイツ、自分で自分のことをジェノサイドと『名乗って』はいなかったが?」
 ⑨[バカ]な謙次にしては、珍しく直球な質問です。
「と、とにかくそのキュリアとか言うやつには……」
「ただいまー! 謙次、昼ごはんの準備ができたよー!」
 デビルが言っている最中に、キュリアが部屋に入ってきて言いました。
 謙次はデビルのいた方向を指さして、あわてて言います。
「キュリア! コイツだ! コイツがわけのわからないことを……」
 しかし、その方向には誰もいませんでした。
「……どうしたの? 謙次」
 キュリアは不思議そうに尋ねました。
「……いや、そのだな、なんというか」
 謙次は今起こったことを、ありのままにキュリアに話します。
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Author:ケーケー
趣味:自作小説執筆、プログラミング、電子工作
好きなゲーム:ぷよぷよ

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