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キュリアと謙次 にじゅうきゅうかいめ!

「うわっ!?」
 ダークドームの中で、ガイに向かってキュリアの『グレイヴスラッシャー』が飛んできました。
 『グレイヴスラッシャー』は引力をまとった黒い球体を放つ魔法です。油断しているとその魔法の引力で吸い込まれてしまいます。また、その球体の周りには真空波が発生しているため、球体に引き込まれたら真空波にズタズタに斬り裂かれ、本体の黒い球体で大ダメージを喰らってしまいます。
 周りが一切見えない真っ暗やみの中なので、『グレイヴスラッシャー』の引力に引き込まれやすい状況に思われます。しかしガイは、いままでに何度も『グレイヴスラッシャー』の直撃を喰らったことがあります。そのためガイは、『グレイヴスラッシャー』の引力をすぐに感じ取ることができ、避けることに成功しました。
(こっちは暗闇で周りが見えないってのに、容赦ねえなキュリア!!)
 このままダークドームの中にいると危険なので、ガイは能力を使い地面をけり、音速で上空に飛んで行きました。
 ガイは『ダークドーム』の範囲外まで飛び出すと、
「『ホワールウィンド』!!」
 という魔法を使いました。
 『ホワールウィンド』は風属性の滞空魔法です。ガイは風属性の魔法を基本的に使いません。しかし、滞空魔法はあるといろいろ便利だったりするので、ガイほど強い人なら覚えている人が多いです。なお、昨日マリエルが使った『ウィンド』も風属性の滞空魔法の一種です。
 ガイはとりあえず『ダークドーム』の中から抜け出せましたが、このままではキュリアがどこにいるか分かりません。ガイから攻撃を狙えない上に、キュリアからの攻撃がどこから飛んでくるか分かりません。
 そんなとき、ガイの足元に黒い気体がうず巻き始めました。
「うおっ!?」
 ガイはそれに気付き、今いた場所から離れました。ガイの足元でうず巻いていた黒い気体は、ガイが避けてからすぐに巨大な漆黒の竜巻になりました。
「『ブラックトルネード』か。そうなると次にキュリアが出してくる魔法は……」
 そのとき、ガイの肩を真っ赤な光線が貫いた。
「ぐあっ!?」
 この赤い光線はキュリアの魔法、『ブラッディレイ』です。ガイはキュリアがこれを出してくると予想していたのですが、この魔法は「光」です。予想していたとはいえ、光の速さで動くものをガイはかわすことができません。
(このままだと負ける!! でも俺はキュリアを狙えねえ! だったら……)
 ガイの周りに、パチンコ玉がたくさんあらわれました。
「狙わずに数で当てるまでだあ!!」
 その無数のパチンコ玉は一瞬で雷をまとい、ガイはパチンコ玉を『ダークドーム』めがけて弾きます。
 そのパチンコ玉は音速で『ダークドーム』に飛んでいき、すぐにものすごい轟音をたてました。
 音が鳴りやむと、しばらくの静寂が訪れました。
「はぁ、はぁ、はぁ、……やったか?」
「残念。一発も当たってないよ」
「な!?」
 後ろから声が聞こえたので、ガイは振り返ろうとしました。しかし、振り返ろうとしたら、後ろを見る前に、頬に思い切り顔面パンチを喰らいました。
「ぐあっ!?」
「まったく、無差別攻撃をするならもうちょっと考えて使いなよ。もしも謙次に当たったら困るじゃん」
 声の主も、顔面パンチを打ち込んだのも、もちろんキュリアです。キュリアは左腕で謙次を抱えていました。
「さて、ちょっと謙次には見せたくないことをするから、悪いけどしばらく自由落下しててね」
「え?」
 謙次はわけがわからないまま首をかしげました。すると、キュリアは左腕から謙次を解放します。
「え!? ちょ、おま、キュリア!?」
 謙次はそのままダークドームめがけて落ちて行きました。
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