FC2ブログ

キュリアと謙次 にじゅうはっかいめ!

 謙次はまわりを見回しましたが、あたり一面真っ暗で全く分かりませんでした。
(……どうなっているんだ、これは……!?)
「おっと、突然こんな魔法使っちゃって悪いね、謙次」
 真っ暗やみの中、謙次のすぐ後ろからキュリアの声が聞こえました。
「キュリア!」
「ああ、ごめんごめん、いきなり視界真っ暗にされちゃうと恐いよね。今のは『ダークドーム』っていう魔法なんだ」
「『ダークドーム』?」
「うん。これはあたり一面に闇をもたらす魔法なんだ。闇と言っても、ほぉ~んのごくわずかに光を通しているけどね。当然、普通の人はそんなんじゃ全く見えないよ。ただ、私は『どんなに明くても、どんなに暗くても、ものが普通の明るさで見える』能力を持っているから、少しでも光を通してさえいれば、こんなに真っ暗でも周りが普通の明るさで見えるんだよ」
 つまり、キュリア以外は真っ暗なので何も見えないが、キュリアは個体能力のおかげでこの真っ暗やみの中を普通に見ることができるというわけですね。
「へえ、そうだったのか」
 謙次は話を半分程度は理解したようです。
「そして、『リヴィル』!!」
 何か突然、キュリアが叫びました。
「この体力を全回復する呪文『リヴィル』を使うことで、私は再びノーダメージの状態でガイと戦うことができるってわけだよ」
 真っ暗闇の中、何をやっているかよくわからないキュリアが言いました。
「へえ。……え? 呪文? 魔法じゃないの?」
 あ、ホントだ。うわだっせー。キュリア言い間違いしてやがる~。
「うん。呪文で合ってるよ」
 ……え? 言い間違いじゃなかったの?
「呪文っていうのは、簡単に言えば魔法のかなりはげしい版だね。魔力の他に『詠力[えいりょく]』というのも消費するから、ただ魔法の強い版だとは言えないんだけど」
「……うーん、よくわからないなぁ」
「まあ、魔法と似たようなもので、かつ反則的な効果を持つものが多いやつだと思っておけばいいよ。たとえば、今の『リヴィル』みたいに自分の体力を全回復したりとかね。中には、あたり一面を火の海にしたり、記憶をすべて末梢したりする呪文もあるよ」
「へえ。……なんとなくイメージはつかめた気がしなくもない」
「と、まあそんなわけで、始めようかな」
 このとき、キュリアは身構えていたかもしれませんが、周りがまったく見えないので何とも言いようがありません。
「第2ラウンド、スタートだ」
スポンサーサイト



コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

ケーケー

Author:ケーケー
趣味:自作小説執筆、プログラミング、電子工作
好きなゲーム:ぷよぷよ

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR