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キュリアと謙次 にじゅうよんかいめ!

 翌朝、
「謙次、朝だよ」
 女の子の声がしました。
「……う、ん?」
 かなり嫌そうに謙次は目を開けました。すると視界に何か白いものが見えました。
 よく見ると、その白いものの横から太い肌色の何かが出ていて、それ以外の部分は青で埋め尽くされていました。もしやこれはキュリアのぱん……
 白いものが何なのかに気付いた謙次は、急いで起き上がりました。
「……おはよう、キュリア」
 謙次はやや息を荒くして言いました。
 そんな謙次に対し、キュリアは笑顔で、
「おはよう、謙次。朝遅く起きて体内時計が狂っちゃうと困るから、悪いけどそろそろ起きてもらうよ」
「……ああ、分かったよ」
「さて、それじゃあまず朝ごはんだね。昨日のカレーがまだ残ってるから、それでいいよね?」
「ああ」
 謙次はうなずきました。どうやら自分のぱん……、を見られたことを、キュリアは気にしていないみたいです。さすがに、気づいていないわけではないと思うんですが。さすがに、……ね?
 謙次は自分の両手のひらを見ました。そして確認しました。ここが自分の元いた世界ではないということを。
 そんなの当たり前じゃん、と思うかもしれませんが、昨日のことは夢オチだということも考えられます。しかし起きていたことはやはり現実でした。
 ここで謙次はあることを思い出しました。
「そうだキュリア。昨日の夜、変な声を聞いたんだけど」
「変な声?」
「ああ。キュリアはぐっすり眠っていて気付かなかったみたいだけど。俺は聞こえたんだ」
「うーん、謙次の聞き間違いじゃないかな?」
「え?」
「私はこれでも長い間、いろんな人と戦ってきたんだよ。奇襲も何度か受けたことがあるよ」
 なんか平和そうな世界なのに、奇襲なんて起こるんですね、意外です。
(作者:普通は起こらないんだけど、キュリアはキュリアだからなぁ……)
 ……え? それってどういう意味?
(作者:まあそこんところは置いておいて、キュリアの話はまだ続きます)
「だから、近くで誰かが何か言っていたなら、私もその人の存在に気付くはずだよ。だってそうじゃないと普通に奇襲受けちゃうしね」
「そ、そうなのか?」
「まあ、その人が私の近くにいなくて、どこか遠いところで叫んでいたなら話は別だけど、……どう謙次? その声は叫び声だった?」
「いや、かなり近くから、普通に聞こえたぞ?」
「じゃあ多分聞き間違いじゃないかな? 夜中だったら、それは謙次の夢かもね」
「うーん、本当にそうなのかな?」
「まあ、確証はないけどそう考えた方が妥当かな? さて、じゃあ朝ごはんにするからついてきて」
「ああ、分かった」
 そういって謙次はキュリアのあとをついて行くのだった。
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