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キュリアと謙次 さんかいめ!

 ↓これ書いてると、なかなかC++講座が書けないorz ↓


 さきほど謙次を襲おうとした黒い熊の丸焼きができたようです。
「はい、謙次。あまりおいしくないけど、今はこれしかないから」
 キュリアが丸焼きの一部を謙次に渡しました。
「ありがとう。じゃあ、いただきます」
 なお、この世界はいま昼です。ちょうど昼ごはんの時間です。謙次がとばされたとき、謙次のいた現実世界は夜だったので、この世界と時間軸が一致しているかどうかは分かりません。時間はどうあれ、謙次は今はらぺこです。なので待ってましたと言わんばかりのなかなかいい笑顔でその肉にかぶりついたのです。
 しかしがぶりついたあと、謙次のなかなかいい笑顔は、少なくとも笑顔とは呼べない顔になってしまいました。
「ごめん、やっぱまずいよね。夕食はちゃんと食材買ってきて作るよ」
「いや、まずくはないんだけど、噛みにくいし食感悪いし。……ひょっとして、キュリアはいつもこういうのを食べてるの?」
 それをまずいというのでは? きっと、あまり失礼のないように謙次なりに努力しようとしたんでしょうね。結局、失礼ですけど。というか、そんなにまずいんですね、この肉。そんなにまずいならキュリアもいつも食べてるわけないと思うんですが、
「うん、食べてるよ」
 食べてるんかい!!
「私、あまり贅沢するの好きじゃないから」
「いや、贅沢とかじゃないだろそれぐらい!!」
 そう言ったあと、謙次はふとあることに気付きました。
「いや待てよ、そう言えばここは異世界だから、これが普通の食事とか……」
「こんなまずいのが? そんなわけないよ」
 そんなわけないんかい!?
「じゃあ、まずいのにどうしてこんなものを食べてるんだい?」
 ついにまずいと認めちゃったよこいつ! さっきはまずくはないと言ってたのに!!
 そして、それに対するキュリアの答えは、
「……まあ、なんとなくだよ。この島でこんな生活をしてみようかなと思って、それ以来こんな生活を続けてるだけ」
 というものでした。ちなみにイノブンが聞いた感じ、セリフの最初らへんで少し言葉を選んだみたいでした。ひょっとすると、キュリアには何か隠し事があるのかもしれませんね。
「さて、どうせヒマだから、今から夕食の材料でも見に行こうか、謙次」
「今から? 今昼飯を食ったばかりなのに……」
「そう言われても……、うーん……、やっぱ何もやることないね。それに、謙次もこの世界のことをいろいろ知っておきたいよね? それも兼ねて今から買い物にでも行こうかと思ったんだけど」
「そっか、確かに俺はこの世界のことをあまり知らないからな」
「よし、決まりだね。それじゃあ『ウイング』!!」
 キュリアが『羽』を英語で叫んだとたん、なんとキュリアの背中から大きな白い翼が生えました。
「……これがこの世界の、『魔法』なのか……!?」
「うん、そうだよ。とりあえず今は、これでこの島から出て『モンスター王国』まで行くんだよ」
「へえ、わざわざこの島から出るのか」
「だって、この島は無人島だから。買い物に行くなら島からでないと」
「え!? そうだったの!?」
「そうだよ。というわけで、行ってみようか」
「え?」
 キュリアは軽く跳んで、そのまま翼をはばかせ、謙次を両手で抱えると空高く飛び上がって行きました。
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