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DESTINY~風野 息吹の運命~⑰

 えー、ちょいと諸事情で、しばらくD-風の更新をお休みします。多分、来年になるまではお休みします。
 まあ、持病のせいでもありますけど、他にも理由があるのでノシ
↓とりあえず、自作カード登場。……予想以上に長くなってしまった↓


 始業式、すなわち風野が転校してから、一週間がたった。最終提出期限に追われ、もしくは追い抜かれているがなるべく減点を避けようとして、必死になっている生徒もいる。しかし風野は転校生なので、冬休みの宿題を出されておらず、そのことを心配する必要がなかった。
 なお、村本は水原が宿題をすべてやってくれたおかげで、始業式の日に宿題を提出できている。水原がやったとはいえ、さすがに宿題に書いてある文字は村本のものである。そうでなければ、村本のいつも書く文字を見てきている担任にすぐにばれるであろう。
 なにはともあれ、風野は放課後に冬休みの宿題をあせりながらやる必要がないため、冬休みの宿題など気にせず『帰宅部』に直行できた。
「おっす、ムラマサ、かおりん! ……あれ、あんたら何やってるの?」
 風野が部室に入ると、村本たちはテーブルの上でカードゲームをやっていた。
 村本は、
「ああ、これ? 『エナジーギア』っていうマイナーなカードゲームだよ。悪いけどもうすぐ決着がつきそうだから、少し待っていてくれないか? 久々に水原に勝てそうなんだ」
「え!? ゲーム全般がネ申クラスのかおりんに!?」
「は? ねしん?」
 村本は首をかしげた。水原は、
「神クラスって意味だよね……? カタカナの『ネ』と、『申す』に使われている漢字の『申』を組み合わせているっていうだけで……」
「……ああ、なるほど。分かりにくい言い方だな」
「ネットで結構使われるんだよ。それで、かおりんに勝てるって、ホント?」
 風野の問いに、村本の代わりに水原が答える。
「まあね……。エナジーギア、……通称『エナギア』は運の要素も大きいから。……他のカードゲームでも勝敗が運に左右されるけど、エナギアはその中でもより運に左右されやすいってこと」
「なるほど。……で、それでもムラマサは『久々に』勝てるレベルなんだ」
「水原のゲームセンスは異常なんだよ。さて、そろそろ再開するか。俺はフィールドのゼリードラゴンに、ダークフォースを使うぜ」
☆ランク1 『ダークフォース』 (特殊カード)
 なお、村本はそのカードの使用と同時に、テーブルの上に裏向きで重ねて置かれているカードを2枚、墓地に移動させた。
 このカードは『エナジー』といって、使用するカードのランク分消費しなくてはならないものである。使用するカードのランクよりも、現在たまっているエナジーの量が少ないと、そのカードは使用できない。
 ちなみに、ダークフォースのような『特殊カード』は、一度使うと墓地にいく、使い捨てのカードのことである。
「このカードの効果で、ゼリードラゴンの攻撃値は400アップし、1100になった。こいつでお前にダイレクトアタックをさせてもらうぜ!」
 互いの初期ライフは1000。水原はまだ一度もダイレクトアタックをされていないためにライフは1000のままだが、ダイレクトアタックされると、ダイレクトアタックするユニットの攻撃値の分だけライフが減る。つまり、このままでは水原のライフが0になり、村本の勝利となる。だが、
「トリガー発動……。ガイアズソング……」
☆ランク5 『ガイアズソング』 (特殊カード)
 水原は、裏向きに一枚ずつ並べられたカードのうちから、このカードを表向きにした。
 このカードはトリガーといい、毎ターン1枚ずつ裏向きにセットできる。トリガーとなったカードのうち、特殊カードは自分の好きなタイミングで発動することができるのである。
「このカードは、相手ユニットの攻撃対象を、相手プレイヤーに変更するカード……。これでゼリードラゴンは村本君を攻撃する……」
「そうか、だったら俺もトリガーを発動させてもらうぜ! トリガー発動、やる気ブラスター!」
☆ランク3 『やる気ブラスター』 (特殊カード)
「このカードは、攻撃を行おうとした自軍の攻撃を取りやめ、そのユニットの攻撃値の半分のダメージを相手プレイヤーに与えるカードだ。これで、お前のライフは残り450。しかも、ランク5のガイアズソングも不発だな」
 今、ガイアズソングの対象となったゼリードラゴンの攻撃が取りやめられた。ガイアズソングは、『敵軍が攻撃を行うとき』という条件下で発動できるため、ゼリードラゴンの攻撃が取りやめられたせいで『不発』となった。『不発』になったとき、そのカードを発動したプレイヤーは、そのカードの発動に要したエナジーは戻ってこない。
「これでターンエンドだ、水原」
「……じゃあ私のターンだね。……カードをドローし、手札を捨ててエナジーをチャージする」
 エナジーのチャージ、すなわちエナジーをためることは、カードをドローした後にできる。そのとき、まず山札から1枚エナジーとしてエナジーゾーンに裏向きに伏せ、続いて手札から1枚選び、裏向きにしてエナジーゾーンに置いてもよい。つまり、手札を1枚捨てれば、エナジーは2つたまり、捨てなければ、エナジーは1つたまる。
 そうなると、先ほどの、ランク5の『ガイアズソング』の不発が、水原にとってよっぽど痛手になっていると言える。
「そして、レッドクローを2対召喚……」
☆ランク1 『レッドクロー』 (ユニット) 攻撃値200 耐久値50
 ユニットとは、プレイヤーのしもべになって、相手プレイヤーにダイレクトアタックしたり、相手のユニットに攻撃したりするカードのことである。自分のユニットを自軍、相手のユニットを敵軍と呼ぶ。
 ユニットは召喚されたターンは横向きで出される。横向きのユニットは攻撃を行えないため、次のターンまで待たねばならないが……、
「レッドクローの能力は『速攻』だから、出したターンでも攻撃が行える……。というわけで、2体のレッドクローでゼリードラゴンに攻撃……」
☆ランク4 『ゼリードラゴン』 (ユニット) 攻撃値700 耐久値100
 ユニットがユニットに攻撃する時、そのユニット同士でバトルが行われる。バトルでは、互いに自分のユニットの攻撃値分のダメージを、相手のユニットに与える。そのダメージが、自分のユニットの耐久値を超えた場合、そのユニットは破壊される。早い話が、このままでは、レッドクローとゼリードラゴンは相討ちになるということである。だが、
「ここで俺はトリガー、『ファイアウォール』を発動する」
☆ランク1 『ファイアウォール』 (特殊カード)
「このカードは、フィールドにいるユニット全体に200ダメージを与えるカード。こいつでお前のレッドクローを2体とも破壊させてもらうぜ! 当然、俺のゼリードラゴンも一度破壊されるが、こいつの能力の『再生』の効果で、もう一度だけフィールドにとどまるぜ」
 ちなみに、先ほど水原がレッドクロー2体でゼリードラゴンに攻撃したのも、このためである。
「……ターンエンド」
「よし、俺のターン。エナジーをチャージして、ゼリードラゴンでとどめだ!」
「……負けたか」
「……えーと、よくわかんないんだけど、とりあえずムラマサが勝ったってことだよね?」
 勝負が終わって、風野が村本に話しかけた。
「ああ、お前もやってみるか? ルール教えるぜ」
「ああ、じゃあやってみるよ」
「よしわかった、じゃあ説明しよう。(これは、アーチだ。)まずはな、……」
 村本は、エナギアのルールを説明し始めた。
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Author:ケーケー
趣味:自作小説執筆、プログラミング、電子工作
好きなゲーム:ぷよぷよ

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