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キュリアと謙次 にひゃくろくじゅういっかいめ!

<前回のあらすじ>
 存在を操ることができる霊属性魔法を使っても、フェニックスには負けるっぽい。
 ミカエルは、カレーを作りながら、謙次にそのことを説明していました。


↓ 本編 ↓
「っと、話をしている間に、できましたー!」
 ミカエルは元気に言いました。両手で、大皿によそわれたカレーライスを持っています。……これ、家庭でよく使われるサイズの鍋にすっぽり入るくらいの量じゃないか? 食べれるの、謙次?
「お、おお……」
 早食い大食らいの謙次ですら、量の多さに絶句してしまうレベルですか。
「いただきます!」
 って、あれ? 絶句してる時間短くね?
(作者:謙次は、この量を食べきれる気がしなくて絶句していたわけでなく、こんなに食べさせてくれるんだと感動して絶句していただけです)
「……ミカエルって、意外と家庭的なんだな」
 食べながら、謙次は言いました。
「それは、謙次さんを鞭打ちしたいという私の欲を、解放しても良いというサインですか?」「違う違う! 何なんだよ、そのサイン! というか、何なんだよ、その欲は!?」
 謙次は一呼吸置いて、続けます。
「そういう変な所があるのに、……何というか、意外だなって」
 ドSのくせして、天使のような服を着て、(いじめる気がある時以外は)丁寧なもの言いをする。謙次に対しては、動けないキュリアの代わりに、自分が晩御飯を作る。ドSなのに、その印象とは対照的な行動をミカエルはしているのです。
(作者:動けないキュリアの代わりとイノブンは言いましたが、動けなくしたのはミカエルです)
 ミカエルは、納得したように言います。
「なるほど! ギャップ萌えを感じるということですね!」
 確かにそういう意味だけど、イノブンが数行に渡って説明したことを一言で言い切らないで欲しかった。
「私がこんな性癖を持ったのは、弟を虐待していたからなのです」
 突然、ミカエルは語り始めました。
「言い訳をさせて頂くと、私の両親が弟を虐待していたので、私も便乗したのです。私が弟を虐めると、両親は私を褒めてくれました」
 話が重そうなので、謙次はゆるんでいた心を引き締めて聞くことにしました。スプーンを持った手は止めませんが。
(作者:止めましょう)
「しかし、ある日私たちは、あと一歩で弟を殺してしまうくらいに弟を虐げてしまい、殺人犯となるのを恐れた父が、救急車を呼んだのです。そこで、我が家で行われていた虐待行為が明るみに出て、両親は逮捕されました」
 一呼吸置いて、ミカエルは続けます。
「私は逮捕されませんでしたが、弟と一緒に施設に預けられました。そこでようやく、弟を傷つけてはいけないということを知ったのです」
 ミカエルは一呼吸置きます。ここで、普通の小説だったら謙次ポジの人が何か相槌を打ったりして話を繋げるのでしょうけど、何て言葉を挟んだらいいのかよく分からない話なので、謙次は黙って聞いています。動かしているのはスプーンだけ。
「私は弟を虐めている間、良いことをしていると思っていました。なので、私が悪いことをしていたと分かってからは、なるべく良いこと、……人が幸せになるようなことをしようと考えたのです」
 ミカエルは一呼吸置いて、続けます。謙次は何も言いません。
「人は一般的に、下手に出て、かつ、明るく対応してくれる人を好むと思いませんか? なので、私はそんな感じの性格を目指したのです。……嗜虐が性癖として身についてしまっているので、時々同級生を痛めつけたりはしましたが、私のこの性格は、1人でも多くの人を幸せにしようとして作られていった性格なのです」
 ……イイハナシカナーと思って聞いてたけど、『時々同級生を痛めつけたり』のせいで台無しになってる。
 謙次は回答に困りましたが、空になった皿の中にスプーンを入れ、手を合わせてこう言いました。
「ごちそうさまでした!!」
(作者:回答に困って逃げたか)
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