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キュリアと謙次 にひゃくごじゅうごかいめ!

ケーケー「ハンター×ハンターのゴンさんを見ながら書いてたせいか、エルカをキルアと間違えて書きそうだった」
イノブン「書き間違えられるのが、キュリ謙でよかった」
<前回のあらすじ>
 徒労感を与える拷問を刑罰として執行している刑務所、マドリード刑務所に、キュリアの幼馴染であるエルカが収容されていたのであった!


↓ 本編 ↓
 マドリード刑務所の面会室で、キュリアと謙次は待っていました。
「……あ! エルカ!」
 キュリアが声を上げました。面会室にエルカが入ってきたのです。
「……キュリア? キュリアなの!?」
 エルカもキュリアを見るやいなや、喜びの声を上げました。
 エルカは続けて言います。
「久しぶりね! 元気にしてた!?」
「うん! 世間の迷惑ながら元気にしてるよ!」
「あ……」
 キュリアの気を害したと思ったエルカ。キュリアは世間の嫌われ者。生きていてはいけない存在。それをキュリアに再確認させてしまった。そうエルカは感じてしまったのです。
「ご、ごめん、そういうつもりで元気って聞いたわけじゃ……」
「……あ、ご、ごめん、気分を害しちゃったかな」
 そう答え、エルカに気を遣うキュリア。キュリアはもともと自分が世間の嫌われ者だと十分に理解した上で言っているので、エルカの発言で気を害すはずもないのです。
 キュリアはどう続ければいいか考え、苦笑しながらこう言います。
「あはは、相変わらずだね、私。どう言えば相手が喜ぶのか、戸惑うのかが良く分からないや」
「……あはは」
 キュリアの笑みにつられ、エルカも笑います。
「そうだね。変わってないね、キュリア」
「……うん。そういう所は変わってない。だけどエルカ、私は少し変わったよ」
「え?」
「たくさん人を殺して、ようやく人を殺しちゃいけないってことが分かった。それだけの罪を重ねて、ようやく仲間以外の他人を尊く思うことができるようになった」
 バルカン半島虐殺事件を起こす前のキュリアは、仲間とは思っていない人に対して、ただそこにいるだけという感情しか抱きませんでした。その感情は、仲間とは思っていない人全員に対して抱いていました。両親も、魔法の師匠である四天王も、生きていようが死んでいようが、喜ぼうが悲しもうが、知ったこっちゃない。キュリアはそう考えていたのです。
 キュリアは、自分に復讐しようとしていた人たちがいて、初めて命の尊さを理解したのです。
「でも、あれだけエルカに、故郷のみんなに、人を殺しちゃいけないって言われてたのに、私は守らなかった。だから、ごめん!!」
 キュリアは頭を下げて、謝ります。
「ごめん! ごめん! ごめん!!」
「ちょ、ちょっとキュリア! 謝る必要はないよ! 元はといえば、キュリアに命の尊さを理解させられなかった私も悪いし、……私も、そうだね、犯罪者だ」
「……そう言えばそうだね。私と違って、償えば許されるレベルの罪だけども」
「償う……」
 エルカの口調が変わります。
「もう償ったわよ! どうして、ちょっとお金をちょろまかしただけで、数え切れないぐらい精神崩壊を経験するほどの罰を受けなきゃいけないのよ!!」
 エルカの言葉を、キュリアは黙って聞きます。『だったら、ちょろまかさなけりゃいいじゃん』という話なのですが、そのような正論を突きつけたところで、エルカはさらに逆上するだけでしょう。
「もう耐えられないよ、キュリア」
 耐えられてないから、精神崩壊するんでしょうが。
「助けて、……ここから連れ出してよ、キュリア!」
「えっ!?」
「あと2ヶ月も、こんな目に遭うなんて嫌よ! お願い! ここから私を連れ出して!!」
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趣味:自作小説執筆、プログラミング、電子工作
好きなゲーム:ぷよぷよ

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