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キュリアと謙次 にひゃくごじゅうさんかいめ!

<前回のあらすじ>
 キュリアがリュカおじさんの家に入ってみると、みんな歓迎してくれました。仲間が増えるよ! やったねキュリアちゃん!
イノブン「おい馬鹿やめろ!」
ケーケー「なお、私は『やったね○○ちゃん』の原作漫画を持っています」
イノブン「趣味悪いなお前!」
ケーケー「ところで、今日はなごやんぷよの初中級者対戦会があったんですよ」
イノブン「へぇ」
ケーケー「20人以上、参加者がいました。こんなに来たのは2年ぶりぐらいじゃないでしょうか」
イノブン「よかったじゃん! さぞかしにぎやかだったろうね!」
ケーケー「ちなみに、明日はTOEICを受けます。ノー勉ですが応援してください」
イノブン「よぉクズ!!!」


↓ 本編 ↓
 それからしばらく、キュリアとおじさんたちはワイワイガヤガヤ盛り上がっていました。
 たとえば、キュリアが12歳の時、この国を旅立ってからどんな旅をしていたのかについて。
「とにかく色んな国をまわったね。あの時代はまだ市民に重税や情報統制を強いていた国もあったし、一番生きてて楽しかったね」
「だろうなぁ! 命も狙われてねぇしな!」
「でもよ。よくキュリアがまともな旅なんかできたよな。言っちゃ悪いが、旅に出る前のキュリアは普通の人の頭じゃないぜ」
「バカいえ、だからだよ。キュリアはクオリア障害であると同時に、めちゃくちゃ賢いんだ。普通の人の頭じゃ、逆に旅なんかできないだろうよ」
「あはは。まぁ、クオリア障害が直ったわけじゃないから、私は今も狂っていると思うけどね」
 たとえば、キュリアがバルカン半島で大量虐殺を行ってから、どんな人生を歩んできたのかについて。
「私は24になるまでは、貧困街で暮らしてたよ。それから40になるまで、世界中のあちこちを旅して回ってた。……まぁ、この時の旅は虐殺する前の旅とは違って、いろんなところで嫌われながらの旅だったけど」
「やっぱり嫌われるのか」
「100人ぐらい人殺してるからな。キュリアと仲良かった人じゃないと、そうそう自分たちの街に入れる気にはならないだろうな」
「そんなこと言うなよ。キュリアは確かに人を殺した。だけど、キュリアは悪くねぇ! 悪いのはクオリア障害だ!」
「……違うよ」
 キュリアは低い声で言いました。
「私が悪いよ。102人も殺したんだ。自分の命じゃ償いきれない罪を犯したんだ」
 周りが急に静まり返りました。キュリアは気にせず話を続けます。
「みんな、分かってるはずだよ。みんな、私と会えたことを喜ぶと同時に、私を恐れてる」
「そ、そんなことない! 俺たちは、お前と会えたことを本当に……」
「喜んでる。それは分かるよ。でも同時に私を恐れてる。……『先読み』の能力がある程度あるから、その人の言ってることが嘘か本当かは分かるし、しばらく会話を続けると、なんとなくその人の感情が伝わってくるんだ」
 その言葉を聞いて、再びおじさんたちは沈黙します。
「でも、恐れてるのは私も同じ」
 キュリアは話を続けます。
「それだけの罪を犯したから、もう絶対に人を殺すことはないし、他の人を傷つけるようなこともする気はないよ。……でも、他の人はそれを信じてくれない。当然だね。102人も人を殺してるんだもん」
 キュリアは一息置いて、続けます。
「だから、私は怖いんだ。みんなに嫌われることがね。どう振舞えば、みんな、私のことを怖がらずにいてくれるだろうか。どうしてもそれを気にしちゃうんだ」
「……だからみなさん、大丈夫ですよ」
 ここで謙次が急に口を開きました。
「俺は4ヶ月以上、キュリアと一緒に生活してきたんです。その生活の中で、キュリアは俺に色々と良くしてくれています。俺を傷つけるようなことなんて……」
 『一回もありません!』と言おうとしましたが、謙次はあることを思い出し、おじさんたちを集めてコソコソと話始めました。
「1回だけありました。みなさん、キュリアに『オバサン』とか『ババア』とか言うと、半殺しにされるので、注意してください。それに関連する言葉さえ言わなければ、キュリアに傷つけられることはありません」
「お、おう」
「え、なにそれ怖い。オレたち全然大丈夫じゃないじゃん」
「だ、大丈夫です! その単語さえ言わなければ!! だって、キュリアを殺しにかかってきた人は山ほどいますが、そういう人たちを含め、誰一人としてキュリアは殺していないんですよ」
「バーロー。だったら早くそう言え! そっちの方が安心できるじゃねえか!!」
「あー、確かにそれを聞くと安心できるわ。キュリアの命を奪おうとしても、酷い目にあわされないんだろ?」
「その通りです。まぁ、キュリアに致命傷を与える程の魔法を使える人だったら、キュリアを殺しにかかった際、気絶させられますけどね」
「それぐらいはしなきゃ、さすがに生きていけないよな」
「分かった。……キュリア! 俺たちは勘違いしてたみたいだ! もうお前を恐れたりしねぇよ!」
「え!? ……ほんとだ、その言葉、嘘じゃないみたいだね! 何話したらそうなるの!? 謙次すごい!!」
 キュリアは驚愕しています。まぁ、謙次がすごいのではなく、おじさんたちが単純なのと、キュリアが実際に今悪いことをしていないから、説得できたんでしょうけど。
 ここで、キュリアはあることに気付きました。
「そう言えば、エルカは? 私、あの子にも会いたいんだけど」
 しかし、キュリアにそう問われると、おじさんたちは言葉を詰まらせました。
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Author:ケーケー
趣味:自作小説執筆、プログラミング、電子工作
好きなゲーム:ぷよぷよ

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