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キュリアと謙次 にひゃくさんじゅっかいめ!

(……これは?)
 マリエルの回復魔法により、意識を取り戻しつつある謙次。しかし、そんな謙次の脳裏に、あるおぞましい光景が叩きこまれました。
 村人たちが平穏に暮らしている村。人口密度はそんなに高くはありませんが、そこそこ広い村なので、200人ぐらい人口はいるのでしょう。
 そんな村の上空にやってきた好青年[たくみ]。好青年は村に右手のひらを向けます。すると、なんということをしてくれたんでしょう。平和だった村が、解放感ある焼け野原に。


「はっ!?」
 急に謙次が起き上がりました。回復魔法をかけていたら、本当に急に起き上がってきたので、マリエルはびっくりしています。
 謙次は、イノブンの言葉に対して、『無理矢理某番組のフレーズにこじつけるな』とか突っ込みたいのではありません。
(……今のイメージは、一体!?)
 冷静になろうと、謙次は深呼吸します。しかし、深呼吸しても気は休まるどころか、むしろおぞましさだけが増大していきます。
(この感覚。まるで、俺の本能が俺に、これからそういうことが起きるとでも言っているかのような感覚。……間違いない! さっきのイメージは、俺の未来予知能力による未来の姿!!)
 つまり、これからこの世界のどこかの村が焼け野原になる、そういうことです。
「キュリア!!」
 謙次は周りを見渡します。しかし、家の中にいるのはマリエルだけです。
 マリエルは驚いた様子を出しながら言います。
「キュ、キュリアならシーノと出かけてるわよ? ど、どうしたの?」
 謙次はマリエルの問いに答えずに、キュリアに『テレパシー』で連絡を取ろうと試みます。
『キュリア! 今すぐ俺のイメージしているところに向かってくれ!!』
『……え? 謙次、どうしたの?』
『早くしろ!! これから人が死ぬんだぞ!?』
『ちょっと待って? え? 何? どういうこと? 詳しく聞かせ……』
『詳しく話している時間はない!』
 ……この会話からして、嫌な予感しかしない。
 焦る謙次に、キュリアは落ち着いて尋ねます。
『謙次、話している時間がないなら、イメージで伝えてよ。「テレパシー」なら、それができるよね?』
『……そうか!』
 謙次は能力で見た光景を、イメージでキュリアに伝えます。
 すると、
「なるほどね!」
 キュリアがシーノを連れて、家の扉を開けました。すごい速さで飛んできたのか、シーノが泡吹いています。
「謙次、急いでフェニックスにそのイメージを伝えて!」
「え? フェニックスに?」
「いいから早く!!」
 今度はキュリアが謙次をせかし出しました。
 ……余談ですが、この時のマリエルの空気感が半端ないです。
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