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キュリアと謙次 ひゃくはちじゅうきゅうかいめ!

※この回は金曜更新分です。


キュリアと謙次のまとめサイトはこちら → http://www.wa.commufa.jp/~ksk/culia.html


「ごちそうさま。あんまり時間がないから、私はもう出かけるわね」
 マリエルはそう言って席を立ちます。
「ありがとね、シーノ。今日は時間があまりなかったから、助かったわ」
「へへっ、礼はいらねぇよ」
 シーノは笑顔で言います。
「その代わりといっちゃ何なんだが、私に行ってきますのビンタを……」


「じゃあ、行ってくるわね」
 マリエルはそう言って、外に出ていきました。
 それをシーノは、
(……くっ)
 椅子に縛りつけられたまま見ていました。余計なことを言うから。
 しかもマリエルは、シーノが痛くないよう配慮して縛りつけました。
(その配慮はいらなかった)
 椅子に縛りつけたのも、シーノが痛くないようにとのことです。
 そんなこんなでシーノがへこんでいると、玄関の扉が開く音が聞こえました。
「ん? どうしたマリエル? 忘れものか? それとも解放してくれる気になったのか?」
 そう尋ねるシーノですが、よく見ると家に入ってきたのはマリエルではなく、気色悪い男性でした。不審者ですね、分かります。
 不審者はシーノに近づいて言います。
「何だ何だ? この『攫っていってくれ』感満載の子は!」
「誰だ! お前は!」
 シーノはがんをとばして言いました。
「ん? 俺か? 俺はダーパ! ここの主がいない間に、孤児を1人攫うためにここに来た!」
「攫う!? 何が目的だ!? 金か!?」
「……金? そんなにこの家あるの?」
「……ない」
 ですよねー。
「俺の目的はただ一つ! この家の主と戦うことだ!!」
「……は?」
 シーノはポカーンとなりました。何言ってんだコイツ的な表情です。
「戦うなら、普通に戦えばいいだろ? 何も人攫いなんかしなくても……」
「シャラップ! そこは俺の美学センスなのだ!!」
 どこが?
 このダーパとかいう奴、見た目に完全に比例した変人のようですね。顔に白塗りをしているせいで目立つ眼の下のクマのようなマーク、どくろマークのいっぱいついてるバンダナ、センスがない上に無駄なはだけ具合を持っている服等、見た目からして変人なのです。
「まあ、お前がどうしても攫われたくないというのならぁ~、他の孤児を攫って行ってもいいけど~?」
 そう言って、ダーパはマリエルを縛りつけていた縄を切ります。
「大丈夫! 心配不要! なぜならお前は攫われるけど、危害は加えられないから!!」
 こんな変質者にそう言われても信じられないって。




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