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キュリアと謙次 ひゃくななじゅうよんかいめ!

キュリアと謙次のまとめサイトはこちら → http://www.wa.commufa.jp/~ksk/culia.html


「……はぁ」
 謙次はテーブルで本を広げ、ため息をつきました。
「こんなよく分からないやつを、……どうすればいいんだよ」
 その本はもちろん、魔法『テレパシー』の本です。アルファベットの羅列だけで、全然訳が分かりません。
 今、謙次はキュリアの家でキュリアと2人きりです。ドクターXは謙次に本を渡しただけで、本当に帰ってしまいました。
(英語、……としては読めないな。英文じゃなくて単語がほとんどだし、『+』『-』『×』『÷』の記号や、『=』、あと『( )』も多い)
 げんなりしている謙次に、キュリアは声をかけます。
「実際、魔法を使えるようになるのは、すごく難しいことだよ」
「だよなぁ」
「魔法が使えるのは、頭のいい人だけ。……世間一般では、そう思われてる。謙次が魔法を覚えるのは、とても難しいことだと思う」
「だよなぁ。俺には無理だよなぁ」
 謙次がげんなりしながらそう言うのを見て、キュリアは一息おいてから言います。
「『無理』とは言ってないよ。私は『難しい』と言ったんだから」
 キュリアの言葉に反応して、謙次はキュリアの方を向きます。
 キュリアは続けて言います。
「謙次はゲーム好きだよね? 本当に好きなゲームってさ、めちゃくちゃ強いボスが出てきても、頑張って倒そうとするよね?」
「ああ」
「魔法を覚えるのも、同じようなことだよ」
「……え? どういうこと?」
「倒すのが難しいボスを倒せるようになるのは、根気よく挑戦し続けたからだよね? 魔法も覚えるのは難しいけど、根気よく頑張れば、絶対に使えるようになるんだ」
「……それ、本当か?」
「勘違いしちゃだめだよ。『根気よく頑張れば』の話しだからね」
 キュリアは『根気よく頑張れば』の部分だけ、鋭い口調にして言いました。
「たとえば、魔法を覚えるのが好きなら、根気よく頑張れるよね? あと、絶対に短期間で魔法を覚えなければならない状況だったりしたら、必死にならなきゃらなないから根気よく頑張れるよね? だけど、魔法を覚えたくない人は、根気よくやることも、頑張ることも難しいはずじゃない?」
「……ごめん、分かったようでよく分からない」
「つまり、魔法は頭がいい人しか使えないわけじゃなくて、魔法が好きな人、または何らかの事情で絶対に魔法を使わなければならなくなった人が使えるようなものだってことだよ」
「なるほど」
「まあ、本当の本当に根気よく頑張れば出来るから、絶対に無理だとは言わないよ。ただ、モチベーションが上がらないと根気よく頑張れないから、無理なんだ。モチベーションを何とかしてあげれば出来る、……だから私は難しいと言っているんだよ」
「……そうだな、よし、頑張るか!!」
 謙次は強く言いました。
 しかし、キュリアは心の中で、思うのでした。
(まあ、謙次がモチベーションを上げられるとは思わないけどね)




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