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キュリアと謙次 ひゃくよんじゅうごかいめ!

キュリアと謙次のまとめサイトはこちら → http://www.wa.commufa.jp/~ksk/culia.html


「まあもちろん、『ジャガーノート』を撃つ前にマリエルを気絶させたわけですが」
 そう語るは現在のシェド。
「え!? 今の話の流れからどうやって!?」
 そう突っ込むは謙次。
 シェドは説明します。
「確かに、マリエルは呪文『ベネクト』によって強化されました。しかしだからと言って、強化後のマリエルは私の足元にも及ばない実力でしかなかったのです」
 光を失ったのに、マリエル不憫。
「……そうか、だから私の『リヴィル』でも、マリエルの目を治せないんだ」
 キュリアがつぶやきました。
「どういうこと?」
 謙次がキュリアに尋ねると、キュリアは、
「いや、『呪文』で目が見えなくなったなら、無理だなって思っただけだよ。今まで私、どうしてマリエルの目が治らないのかなって、ずっと思っててね」
 キュリアの話を聞いても、謙次の頭はこんがらがるだけでした。
 するとシェドが、
「キュリアさんの使う全回復呪文『リヴィル』は、怪我して目が見えなくなったとか、誤って腕を切断してしまったとか、そういう状態の人でも目を見えるようにしたり、切断した腕を再生したりできるのです」
 シェドは謙次が頷いたのを確認し、説明を続けます。
「『リヴィル』でも治せないものはありますが、それは生まれつき目が見えないとか、生まれつき手足がないとか、そういった生まれつきのものだけなのです」
「でも、だったらどうしてマリエルさんの目は『リヴィル』で治らないんだ、……ですか?」
 敬語を使うべき相手だったと思い、謙次はあわてて語尾を直しました。
「呪文だからだ」
 今度はデビルが出しゃばってきました。このままだと今回出番なくなる、というのを危惧したんでしょうか。
「謙次は呪文というのを知っているか? 魔法じゃねえぞ、呪文だぞ」
「ああ。確か魔法の強い版、みたいなやつだったっけ」
「簡単に言えばそういうやつだ。魔法でも反則級のヤツはたくさんある。過去に行ったり好きなところにワープしたり、ものの存在を消したり」
「確かにそれは販促級だな」
「だが、魔法は弱いのもたくさんあるだろ? 呪文は違う。……そもそも使い方が根本から違うわけだが、効果が反則級なやつしかない! たとえば、攻撃用の呪文だったら、辺り一面火の海にするとかいうのが普通だし、体力を全回復させる、他人の記憶を消す、寿命を延ばす、そんな効果を持つ呪文もある!」
「『体力を全回復させる』というのが、キュリアの『リヴィル』だな?」
「ああ、そうだ。ちなみに、寿命を延ばす『ハイジュ』もキュリアの呪文だぞ。キュリアはこの呪文で若返っているんだから。……本当はただのオバサンなのにな」
「デビル、今何か言った?」
 キュリアがにこやかな、しかし何かおぞましさを感じさせる笑顔で尋ねました。
「いえ、何も」
「うん、ならいいや、話を続けて」
 キュリアにそう言われ、一呼吸おいてから、デビルは話を再開します。
「それで、呪文と言うのはまさに呪いなんだ。攻撃用の呪文でのダメージなら回復可能だが、記憶を消されたとか、若返らせられすぎたとか、そういうのは回復魔法や『リヴィル』でも回復できないんだ」
「なるほど。だからマリエルさんの目が治らなかったのか」




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