FC2ブログ

キュリアと謙次 きゅうじゅうはっかいめ!

↓ 暑は夏い ↓


「謙次、お前、来てたのか……」
 シーノは家に帰ろうとしました。しかし、勝手に家を出て行ったのですから、マリエルの家に戻りづらかったと思います。しかし、マリエルには『世界中のどこでも好きなところを見ることができる』能力があります。なので、どうせ見つかるだろうと思い、先ほどからこのあたりをうろうろしていたのです。
「すまないな。……みんな心配してたか?」
 シーノは苦笑して謙次に尋ねました。
「ああ。キュリアも遠く離れた街へ探しに行ったみたいだ」
「……そうか。みんなには迷惑をかけたな」
 シーノは少し黙り、続けます。
「私が麻薬とかに手を出していた、というのは聞いたか?」
「……ああ、それだけは聞いたよ。」
「『だけ』? ……なるほど。キュリアやマリエルは人の過去をベラベラ話すようなやつじゃないからな」
「……ひょっとして、やってきたのか?」
「は?」
「いや、その、薬物を……、えーと……」
「……薬物を乱用してきたかってことか?」
「あ、そうそう」
「いや。結局やめたよ。もう手を出さないと決めたんだ。軽々しく手を出すわけにはいかない」
 シーノは一呼吸おいて続けます。
「でも、やろうかな、どうしようかな、というところまでいったな。もう少し私の心が弱かったら、薬物をやってきたかもしれない」
 謙次はそれを聞いて絶句しました。実は、さっきから謙次はシーノの過去に何があったのかを聞きたくてしょうがないのです。しかし、キュリアからそれだけは絶対に聞くなと釘をさされています。多分、聞いたら比喩表現でなく、本物の釘をさされます。
 それゆえ謙次は言葉を選んでいるのです。もし、何も考えずにテキトーに質問して、シーノの過去を聞き出してしまったら……、
(作者:ヘタしたら拷問ショーの始まりですね、分かります)
 しかし、そうなるとシーノに何を言ったらいいか、言葉が浮かんできません。
 そんなことをしているうちに、
「……そうだな。私の過去の話でもしようかな」
 シーノがこんなことを言い出しました。謙次は青ざめて言います。
「いや、いい!! と、とにかくいい!!」
(作者:『いい』って『良い』という意味じゃないですからね。『遠慮する』という意味ですからね)
「どうせマリエルに釘をさされてるんだろ?」
 いや、キュリアにさされてるんだけど。
「心配するな。あとで私から言っておくから。それかまたは、聞かなかったことにしてくれ」
「お、おう」
 そんなこんなで、シーノは話し始めます。
スポンサーサイト



コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

ケーケー

Author:ケーケー
趣味:自作小説執筆、プログラミング、電子工作
好きなゲーム:ぷよぷよ

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR