FC2ブログ

キュリアと謙次 ななじゅうごかいめ!

イノブン「あれ? お前って鬱ものや残虐ものなど、ひどい内容の話は嫌いじゃなかったか?」
ケーケー「そうなんですよ。特に、棒魔法少女アニメを見てからはいっそう嫌いになりましたね」
イノブン「……今回の内容に突っ込んだら負けなのだろうか」


 それは、突然のことでした。
 キュリアは、実験の準備をするから、座ったまましばらく待っているようにと、研究員から言われていました。しかし、実験開始の合図もないまま、キュリアは背中に激しい痛みを覚えました。
 いや、背中だけじゃありません。キュリアの胸も激しく痛み出します。キュリアは自分の胸のあたりを見ると、先がとがっている真っ赤なものが見えました。
「ぐあっ!?」
 キュリアの胸を貫いていた真っ赤なものが抜かれると、キュリアはそのまま前のめりに倒れました。
 研究員は言います。
「実験は成功だな。筋肉による抗力を魔力によって激減させることで、コイツのようなつわものでも、あんなでっかいとげで貫けるとは」
 キュリアの胸を貫いたのは、かなり長く、末端がキュリアの二の腕並の太さを持つ金属のとげでした。そのとげは、キュリアが座っていた椅子の背もたれから突き出されました。
 このころのキュリアはそこそこ強いです。剣をふるって腕を切断しようとしても、キュリアの筋力によって阻まれ、腕の太さの半分も切れないでしょう。
これは、キュリアが筋肉ムキムキだということではありません。
(作者:当たり前です)
 この世界の人たちは、魔力で自分の筋力を上げることができます。これは強化魔法とかではなく、普通に筋トレしてると、われわれの筋肉がついていくように、この世界の人の筋力が魔力によって強化されるのです。なので、この世界では見た目筋力なさそうでも、実際にはすごい力持ちだという人もいます。
中には、筋肉をダイヤモンド並みにかたくできる人もいます。筋力が物理的に強化されるだけでなく、魔力によっても強化されるので、筋力に限界がないのです。また、そういう理由で、この世界では男女間の身体能力差というものがまったくないと言っていいぐらいにないです。
……長くなりましたね。つまり、普通だったら、大きな金属のとげぐらいでキュリアの胸を貫通させることなど、とてもじゃないができないわけです。それだけ強いから、キュリアも安心していたんでしょうけど、科学ってすごいですね。
 キュリアは自分の胸に回復魔法を使います。別に、胸を大きくしたいというわけではありませんよ。自分が死にたくないがための処置です。
「無駄だ。お前は心臓を貫かれている。……キュリアと言ったな。お前の戦闘データは事前に調べておいてある。どうやら回復魔法は得意じゃなさそうだな」
 研究員のうちの一人が言いました。研究員は続けます。
「どうだ? もっと味わえよ。死への恐怖を! そして貴様が俺たちを生み育ててくれた部族の人たちを殺したことをあの世で詫びろ!!」
 研究員は怒りのままに叫びました。対するキュリアは、まだ回復魔法を止めていませんでした。
(いやだ……、私、死にたくない……!!)
 心の中で、そう強く思ったキュリア。そんなキュリアはどうしたかというと……。
「がっ!?」
 研究員のうちの一人の首に、噛みつきました。
 それを見て、別の研究員は言います。
「狂ったか。……だがいいさ。俺たちは自らの命を捨てる覚悟を持って、お前を殺そうとしたんだ」
 しかし様子が変です。噛みつかれた研究員の肌が徐々に青くなっていきます。
 感づいた研究員は言います。
「ま、まさかコイツ、血を吸って……!?」
 噛みつかれた研究員は倒れます。キュリアは、肌が青っぽくなっていますが、胸からの流血はもうほとんどありません。
よく見ると、キュリアの犬歯がやたら長くなっています。そして、その犬歯は血で真っ赤に染まっていました。
キュリアは、ふらふらと他の5人の研究員に近づいていきます。そのうちの一人は、倒れこんでこうつぶやきました。
「あ、悪夢だ……。ちくしょう! ちくしょう!」


スポンサーサイト



コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

ケーケー

Author:ケーケー
趣味:自作小説執筆、プログラミング、電子工作
好きなゲーム:ぷよぷよ

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR