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キュリアと謙次 よんじゅうきゅうかいめ!

 フェニックスは思い切りキュリアに吹き飛ばされました。
 キュリアは、今さっき吹き飛ばしたばかりのフェニックスを凄い速さで追っていき、追い打ちをかけようとしています。
 しかし、
「遅いよ」
 フェニックスは、キュリアの背後でつぶやきました。なんということでしょう。フェニックスは一瞬でキュリアの背後に移動していたのです。
 キュリアは振り向こうとしましたが、キュリアが体を動かすより先に、フェニックスが攻撃をしかけました。
え? どんな攻撃をしかけたかって? 正直、早すぎてイノブンにもよくわかりませんでした。ただ、その攻撃は一瞬のうちに終わり、攻撃が終わった後は、キュリアが元いた位置から自由落下していきました。
キュリアは地面に落下しました。そして、そのままキュリアが起き上がることはありませんでした。……え? もう戦闘終了?
「というわけで、謙次、僕はキュリアに勝ったよ! さあ、約束通り僕を信用してよ!」
 え? 本当にもう終わったの? いくらなんでも早すぎない? 正直言って、イノブンは何にも面白く感じなかったのですが。
「……本当に、あの一瞬だけで、勝ったのか……!?」
「そうだよ。僕は光よりも速く移動できるぐらいに速いから、キュリアなみの人なら一瞬で倒せるよ」
「光……だと!?」
 な、なんだってー!?
「というか、光って速さとかあるのか? 特に動くものでもないし」
 謙次の発言に、フェニックスはずっこけます。あれ? 中学では光について習わなかったっけ? それとも謙次がただ馬鹿なだけ?
 フェニックスは説明します。
「えーとだね、光も一応、速さというものがあるんだよ。音もあるだろ?」
「え? 音も速さあるの?」
 謙次の発言に、フェニックスは頭を抱えます。
「……うん、あるよ。たとえばほら、遠くで雷が落ちたとき、ピカッて光ってから、ズゴーンって音が鳴るでしょ? これは音よりも光の方が速いから起きる現象なんだ」
「……へえ」
 謙次は気の抜けた返事を返しました。こいつ、本当に分かっているのか?
 フェニックスはさらに説明を続けます。
「だいたいの数値で言うと、音は秒速340メートル、光は秒速30万キロメートルだね」
「……へえ」
 謙次はまた気の抜けた返事を返しました。特に謙次は驚く様子もありません。
「……要するにだね、謙次、僕は秒速30万キロメートルの速さで動けるんだよ」
「……へえ。……って、なんだと!?」
 やっぱりフェニックスの話を理解できてなかったか。というか、今回の話、理科の授業と化してない?
(作者:気のせい気のせい)
「とまあ、そんなわけで僕はキュリアを一瞬で倒せたんだよ」
 フェニックスはそう言うが、謙次は絶句するよりほかありませんでした。格が違いすぎるのです。謙次とキュリアの間でもそうですが、キュリアとフェニックスの間に超えられない壁が見えるのです。
「まあ、何度も言うけど、僕は君を『この世界』に連れてきた犯人じゃないから、安心していいよ」
 フェニックスはキュリアを背負って言いました。
「この島は危険だから、キュリアの代わりに僕が君を家まで送っていくよ」
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