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キュリアと謙次 よんじゅうろっかいめ!

イノブン「フェニックスって、よくわからないキャラだなぁ」
ケーケー「そりゃあ、僕が毎回フェニックスの行動を、単なる思いつきで書いてるからね」
イノブン「え、ああ。……え?



「さて、デビルにはそろそろご退場願おうかな」
「え?」
 デビルはきょとんとしました。
「ちょっと待て、フェニックス、俺に退場を願うというのは、どういう意味だ?」
 デビルがせまると、フェニックスは、
「いやー、まあ今回の事件の発端は、謙次がバカすぎるのが悪いんだけれども……」
 これを聞いた謙次はひどく落ち込んでいます。フェニックスは続けます。
「謙次を騙したデビルも悪いから、君の師匠にお仕置きをしてもらおうと思ってね」
 するとフェニックスの右側に、今いる部屋とは全く違う、別の部屋を映した薄っぺらい何かが出現しました。
「な、なんだ、この『穴』は!?」
 デビルが驚いています。フェニックスは答えます。
「見て分かる通り、君の師匠の部屋につながってるよ。それじゃあ『シェド』、デビルを送るね~」
 フェニックスが言うと、『穴』の中から『はい、お願いします。どうもうちのデビルがご迷惑をおかけしました』という、丁寧な返事が返ってきました。この返事をした人が、『シェド』という人なのでしょうか?
「おい、フェニックス、よしてくれよ、な? 頼むよ、今回は見逃してくれよ、な?」
 デビルはとてもビクついています。するとフェニックスは、
「全く、仕方ないなぁ、じゃあ今回だけは……」
「見逃してくれるのか!?」
「うん、見逃してあげよう。さあ、早く逃げなよ、デビル」
「分かった、恩に着るぜ、フェニック……」
 デビルは後ろを向いて急いで逃げようとしました。しかし、まさかデビルは自分の逃げる方向に、さきほどと同じ『穴』があるとは知らず、その『穴』に突っ込んで行きました。
 デビルを吸収した『穴』はすぐ閉じられました。
「……おい、フェニックス、まさかこの魔法って……」
 謙次がおそるおそる尋ねます。
「……まさか、『時空系魔法』じゃないだろうな?」
「……おいおい謙次、『時空系魔法』っていうのはね、超上級者でも使える人が少ないような魔法なんだよ、そんな魔法をこの僕が使えるとでも思っているのかい?」
「……そうだよな、そんなわけないよな。ははは」
「そうだよ、違うって。あはははははは!」
「そうだな。あはははははは!!」
「と見せかけて、実は『時空系魔法』でした~」
「なっ!?」
 言われて謙次は身がまえます。
 おそらく、犯人が謙次をこの世界に連れてきた手段は『時空系魔法』! だとしたら、もしかしてフェニックスが……!!
「うーん、そうだね。謙次、君は僕にいろいろ聞きたいことがあるようだから、1つだけ、君の質問に答えてあげよう」
 フェニックスが言いました。いかにも犯人っぽい発言ですね。
 謙次は少し考えて、言いました。
「……じゃあ、お前は一体どういう目的で、俺をこの世界に連れてきたんだ?」
 謙次が訊くと、フェニックスは真顔で、かつ無言で、謙次を見つめました。
 謙次も緊張感を保ち、じっと身構えながら、フェニックスをにらんでいます。
 やがて、フェニックスが口を開きました。
「目的も何も、まず君をこの世界に連れてきたのは僕じゃないよ」
 フェニックスは笑顔でそう答えました。
「何だと!?」
 謙次は予想外の答えに驚愕しました。予想しておけよ、こんな返答ぐらい。この国王、何考えてるかさっぱりわからないんだから。
「……僕の口からそう言っても、君は信じてくれないみたいだね」
「当たり前だ」
 謙次は未だ身構えながら、フェニックスをにらんでいます。
「そうか。……だったら、僕が君をこの世界に連れて来ようと来なかろうと、君を諦めさせてあげよう」
「……どういう意味だ?」
「まず、君はキュリアの強さを知っているよね?」
「ああ」
「もしキュリアが君をこの世界に連れてきて、君を危険な目に合わせようと、君にはどうしようもできないことぐらい分かっているよね?」
「……確かにな。だがキュリアは違うんだろ?」
「まあね。すると僕が君をこの世界に連れてきた犯人だったら、キュリアが君を守ってくれるかもしれない。そう君は考えないかい?」
「……だな」
「だったら、僕がキュリアよりも格段に強いということを証明すれば、君はどうにも抵抗することができなくなるわけだ」
「……何?」
「とまあそういうわけで、今からキュリアに喧嘩を売ってくるよ。ついてきて、謙次」
「……え?」
「いや、僕は何が言いたいのか、君には分からないのかい? だからさ、今から僕がキュリアと勝負して、僕が圧倒的勝利をおさめたら、君の望みは断たれるでしょ? ね?」
 呑み込みの悪すぎる謙次に、フェニックスは丁寧に説明してあげました。フェニックス、親切すぎる。
「……つまり、お前がキュリアに勝ったら、お前が犯人でないことを信じろというのか?」
 いや違うって。
「その通り。さあ、行こうか」
 あ、コイツ説明するのが面倒くさくなったな。
「ああ、分かった」
 そう言って謙次はフェニックスとともに、キュリアのいる場所へと向かいます。というか、『分かった』ということは、もしフェニックスが勝ったら、フェニックスが犯人でないことを信じるということだよね? ね?
(作者:そういうことになりますね)
 ……そんなんでいいのか、謙次。
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Author:ケーケー
趣味:自作小説執筆、プログラミング、電子工作
好きなゲーム:ぷよぷよ

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