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キュリアと謙次 よんじゅうごかいめ!

「くっ」
 姿を現したデビルが悔しそうにしています。
「嘘だったのかよ、デビル……」
 謙次は思い切りとまどいながらも、なるべく真剣さを出そうと努力しながら尋ねました。
(作者:要するに、戸惑いを丸出しにして尋ねたってことです)
「デビルくーん? 本当のことを言わないと、僕は怒っちゃうぞー☆」
 フェニックスがふざけている雰囲気を全開にして言いました。すると、デビルはビクッとして、
「わ、わかったよフェニックス! あれは嘘だ! 嘘だが半分ぐらいは本当だ!」
 何それkwsk[くわしく]。
「半分ぐらい本当だと!? どういうことだ!?」
 謙次がそうせまると、デビルは答えます。
「キュリアが悪魔だとか、お前を殺そうとしているのは嘘だ。キュリアはちゃんとした『人間』だ。もちろん、キュリアの『冗談』とやらも、おそらくただの冗談だ。他人を傷つけ、かつ力を得るなんて術は知らないからな。生贄なんて、もってのほかだ」
「じゃあ何が『本当』なんだ!?」
 謙次がさらにせまります。その間フェニックスは黙々と、テーブルに『キュリアのバーカ』と油性ペンで書いて遊んでいます。って何してるんだこの国王!!
 デビルは続けます。
「俺が言ったことの中で本当のことは、キュリアがジェノサイドである、ということだ」
「……つまり、あいつはバルカン半島で本当に……」
「ああ、100人ほど殺したのは事実だ。だから、俺の言ったことはすべてが嘘じゃない」
「……他に、本当のことは?」
「これだけだ。半分って言ったろ?」
 3分の1以下な気しかしませんが、気のせいでしょうか?
 ちなみにこのとき、フェニックスは黙々と、何かをしみこませた雑巾で『キュリアのバーカ』という落書きを消しています。一体何がしたいんだこの国王?
 あと、どうでもいいことですけど、謙次はここからどうしていいか分からなくなっています。キュリアは犯人ではない。これが分かってから、どうにも行動がとれないようです。
(作者:それって、『どうでもいいこと』なのか?)
 そんなわけで、謙次は何か尋ねることを考え、デビルに訊きます。
「そういえばデビル、お前の能力って一体何なんだ? キュリアは、姿が見えないぐらいなら見つけられる、って言っていたが……」
「ああ、じゃあ姿を消さずに試してみるかい?」
 『キュリアのバーカ』を消し終えたフェニックスが言いました。ちなみに、テーブルの上はべとべとです。一体何でふいたんだお前。
 フェニックスはデビルをテーブルの上において言います。
「まず確認するけど、今はデビルが見えるよね?」
「……え? 普通に見えるけど?」
「じゃあ今からデビルに、姿を消さずに能力だけフルに使ってもらおう。どう?」
「……あれ!? ついさっきまでここにいたよな!?」
 何か謙次がとまどっています。しかし、デビルは謙次が指さしているところに思い切りいます。
「ん? あれ、……ひょっとして、この黒いの、……デビル?」
「そう、普通に見えるよね? だけど『存在感』がなかったでしょ?」
 フェニックスが言いました。つまり、どういうことだ?
「要するにデビルの個体能力は、『自分の存在感を変える』能力ってわけ。これを思い切り使われると、目の前にいるのにデビルの存在に気付けないってことになるんだよ。だからキュリアもデビルに気付けなかったんだ」
 フェニックスは続けて言います。
「でもさ、デビルの能力はいいとして、謙次、君はどうしてデビルにだまされたんだい? こんな容姿でこんな名前のやつ、絶対に怪しいと思うはずなんだけど」
 直球すぎる質問に、謙次はすごく悲しくなりました。
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