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キュリアと謙次 さんびゃくいっかいめ!

ケーケー「今週、毎日5~6人の閲覧者がいらっしゃったみたいで、すごく嬉しいです! このブログも、そろそろ知名度が上がるのかな?」
イノブン「今日:1人 と表記されている現実を見て、目を覚ませ」


<前回のあらすじ>
 謙次の元いた時代に、2人はワープしてきました。


↓ 本編 ↓
 ベッドの上から起き、立ち上がろうとするキュリア。しかしなぜか、おそるおそる、ゆっくりと動いており、立ち上がるまでに時間が掛かっています。
「どうしたんだ? キュリア」
 いぶかしげに謙次は尋ねます。その問いに対し、キュリアはベッドに腰掛けて、
「……どうやら、ここでは魔法が使えないみたいだね。こうやって、風で物を拾おうとしても……」
 キュリアは、ゆっくりと右腕を上げ、床に落ちているシャープペンシルを指差します。おそらく、風属性魔法でシャープペンシルを拾おうとしているのでしょう。
しかし、シャープペンシルはピクリとも動きません。
「……このように、風そのものが起きないんだ。魔法が使えないと、普段の筋力を発揮できないから、立とうとするだけでも難しいんだよ」
「……ん? どういう意味だ? 『魔法が使えないと、普段の筋力を発揮できない』ってところが、まず分からないんだが」
「そっか。謙次は知らないよね。実は、私のこの細い腕で、岩を砕くほどの筋力を発揮できたのは、強化魔法があったからなんだよ。筋力だけで発揮できる力は、たかが知れてる。この強化魔法は、筋力の限界を遥かに超えた力を発揮するために必要なものなんだ」
「つまり、キュリアが肉体的にも強いのは、筋力があったからじゃなく、強化魔法があったからなんだな」
「その通り! でも、魔法で強化された筋力に頼って生活していたせいで、素の筋力はほとんどなかったみたいだね。その結果、ただ立つだけでも難しいレベルまで、私の筋力がなくなっていたみたい」
「そういうことか。……ん?」
 キュリアとの話が終わった頃、部屋で点けっぱなしだったテレビを見て、謙次はあることに気づきました。 
「半年前と部屋が全然変わってないと思ったら、本当に全然時間が経ってねーじゃねーか!」
 テレビのニュースで表記されている日付は、謙次が未来へ旅立った日と同じ日付でした。
 謙次が未来で過ごした時間は約半年だったのですが、その時間がここでは過ぎていなかったのです。謙次は元いた時代の元いた日にちに帰ってきたのです。
 そもそも、部屋のテレビが点けっぱなしだった時点で、そのことに気づくべきかもしれませんが。
「謙次、その時間移動能力って、この時代と私のいた未来にしか移動できないの?」
 キュリアが尋ねました。謙次の能力は、『過去と未来とを行き来する』能力ですが、解釈のしようによっては好きな時代にワープできる能力とも取れます。
 キュリアの問いに対し、謙次は、
「いや、一応ある程度好きな時代に行くことは出来るみたいなんだ。だけど、良く分からない制約があって、基本的にはこの時代とさっきまでいた時代とを行き来することくらいしかできないみたいだ」
「……そっかぁ」
 今の謙次の言葉を聞いて、キュリアは不安を覚えました。
(もし、謙次の能力で未来に飛んだ、その先にスザクが待っていたら……)
 そんなことをキュリアが考えている、その時でした。
「突然大声を出して、どうしたの、謙次?」
 部屋の外から、女性の声がしました。
声が聞こえてすぐノックの音が聞こえ、女性が1人、部屋に入ってきました。
その女性は、『一人でやりきれるの?』と聞いてきそうな感じの美人です。
(作者:18歳未満の方は、ネタが気になってもネ○ーまとめで調べるだけにして下さい)
「あ、母さん」
 どうやらその美人さんは、謙次の母親のようです。
「……ん?」
 謙次ママは、キュリアを見るや否や、怪訝そうな顔をし、
「あなたー!! ついに謙次がやってしまったわ!! ちょっと来て!!」
「おいちょっと待て! それは誤解だ!! あと、『ついに』って何だよ『ついに』って!!!」


<ネタ解説>
・一人でやりきれるの?
 某通信教育の漫画にて、
生徒「お母さん! オレ『ゼミ』やりたい!」
ママ「ゼミ? 一人でやりきれるの?」
と尋ねる、色気のある母親が話題になりました。(通称ゼミママ)
 コラ画像と、『一人でやりきれるの?』、『またためちゃわない?』等の意味深な発言から、二次創作画像が多く出回りました。


イノブン「なんだ、このコーナー?」
ケーケー「この作品、たまにネタを挟むけど、分からない読者のために解説コーナーを設けました。今後、このコーナーを継続するかどうかは分かりません」
イノブン「分からないんかい!」
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キュリアと謙次 さんびゃっかいめ!

イノブン「記念すべき300回目だ!」
ケーケー「記念すべきといいつつ、特に何かやるわけでもないんですけどね」


<前回のあらすじ>
 キュリアをスザクの手から逃がすため、謙次はキュリアとともに過去の世界に移動しました。


↓ 本編 ↓
「「うわっ!?」」
 謙次、キュリアの2人は、謙次の部屋のベッドの上に落ちてきました。
 2人をワープさせた謎の光は、役目が終了するや否や、消えていきます。
「謙次、ここは……?」
 キュリアが困惑した顔で尋ねます。
「俺の部屋だ。半年ぶりに帰ってきたが、全然変わってないな。まるで全然時間が経っていないみたいだ」
「半年ぶりに……って、ひょっとして、ここって謙次の元いた時代?」
「まぁ、そうなるな」
(作者:まさか航空戦艦の時代か?)
 いきなり途中で某艦船ゲーのネタをぶっこむ意味が分からないし、その上アニメにもいなかった艦のネタ出すとか、正気の沙汰じゃないな。
(作者:そ、そこまで言われるとは思ってなかった……)
 そういう訳で、本編再開します。
「まぁ、そうなるな……って、どういうこと!? 謙次、元いた時代に帰れたの!?」
「……ああ。俺の『過去と未来とを行き来する』能力で、いつでもこの時代とさっきの時代とを行き来できるんだ」
 え? その能力いつでも使えたんだ。なら、何で今まで帰って来なかったんだろう? さっきの謙次の発言からして、半年ぶりに帰ってきたんだろう?
 キュリアは、まず何から言うべきか、問うべきか? それを考えるため少し沈黙してから、口を開きます。
「まだ、お礼言ってなかったね。ありがとう。私を助けてくれて」
「あ、ああ。助けたと言っても、フェニックスが助言してくれたからこの方法を思いついただけなんだけども」
「十分すごいよ。フェニックスの出す難しいヒントから、思いついたんだよね? あのフェニックスが直接こうしろっていう助言をするはずないし」
「う、うん。まぁ、……な」
 謙次は照れながら言いました。
 そんな謙次を見て、キュリアはクスリと笑いますが、突然まじめな顔になります。
「あと、ごめんね。私のことを助けてくれるっていうのに、ひどいことを言って」
『謙次! アンタもちゃんと考えてよ! 対策を練ってよ! ……このままだと私、死んじゃうんだよ!』
 キュリアはこのセリフを5,6回ほどループさせて、謙次に伝えていました。
 普通に考えて、キュリアの命が脅かされているときに、こんなことを言われ続けると、そこそこ迷惑ですよね。
「でも、実際キュリアがそういうことを言ってた時、俺はまじめに対策を練ってなかった。予知能力ではどうにもできないと、ただ諦めてた」
「……謙次は優しいね。でも、だからって私がひどいことを言って良い理由になんかならないよ。……だから、ごめん」
 真剣に謝られるも、謙次は特に気にしていないため、どう答えるか戸惑います。
 戸惑ったあげく、謙次は言います。
「……いいよ」
「本当! やった!」
 謙次の許しを、素直に喜ぶキュリア。こういう素直さを見て、
(クオリア障害って、本当、何考えてるか分からないな)
とは思うものの、悪い気はしません。
 キュリアはしばらく喜んだ後、謙次に尋ねます。
「謙次、どうして今までこの時代に帰って来なかったのか、理由を聞いてもいい?」
 しかし、謙次はこの問いに沈黙してしまいます。
 キュリアはさらに尋ねます。
「ひょっとして、私のため?」
「え?」
「予知能力で私をサポートするために、あえてあの時代に残ってくれたの?」
 謙次は少し考え、この問いに答えます。
「いや、違う。俺があの時代に残りたかったから、残っていただけだ」
「残りたかったから?」
「ああ。俺はこの時代では、受験勉強は上手くいかず、気軽に話せる友達がいないんだ。だけど、あの時代には受験勉強はないし、なによりキュリアがいる! マリエルさんやガイさんがいる! シーノがいる! フェニックスがいる! ……だから、あの時代に残っていたかったんだ!」
「……そっか」
 謙次の言葉を聞いて、キュリアは笑います。
(作者:まぁ、キュリアは先読みが使えるので、謙次の今の言葉が嘘だってことに気づいていますけどね)
 え!? 嘘なの!? それっぽいかっこ良さ気なセリフなのに、嘘なの!?
(作者:はい。元いた次代に帰らなかった、本当の理由はこちらです)
(本当は、『過去と未来を行き来する』能力がいつでも使えただなんて、知らなかったからだとは口が裂けても言えない。俺を勝手に遥か未来に飛ばした能力だし、俺が自由に使える能力じゃないと思ってた)

キュリアと謙次 にひゃくきゅうじゅうきゅうかいめ!

ケーケー「先週のうちに今回分を作っておいて本当に良かった……、ガクッ」
イノブン「え? どうしたの? 白くなって」
ケーケー「現在進行形で忙しくて辛い。あぁ、気分転換に艦これでもやろうかな」
イノブン(あ、これは艦これにハマッて、夜まで作業再開しないやつだ)


<前回のあらすじ>
 フェニックスは、キュリアの死を回避すべく、ヒントを与えようとしていました。
 しかし、謙次は予知能力でそのヒントの内容を知っており、フェニックスの話を聞いてくれない模様。
 そこで、フェニックスは言います。
「謙次。君は自分の能力の限界を決め付けている。君の能力や才能はこんなもんだと、決め付けている。でも、よく考えてみてくれ。違うはずだ。君の力は予知能力だけじゃないはずだ」
 フェニックスの本気の言葉を聞き、謙次は思います。
(俺の力は予知能力だけじゃない? ……『力』? 『才能』とか『能力』? 『力』?)
 この時、謙次は閃きました。
 キュリアを救う方法を!


↓ 本編 ↓
 もし、先ほどフェニックスが語ろうとしていたヒントを真剣に聞いていたら、フェニックスはこう言っていたと、予知能力は告げています。
『君の予知能力が外れる条件は2つある。1つは、謙次自身が予言通りに行動できなかった時。以前、予知能力が外れたのは、君がキュリアに余計な禁句を言ったからだ。あの禁句を君が言うことで、未来がどう変わるのかをきちんと予知していなかっただろう。あの禁句が、君の予知した未来とは別の未来に変えてしまったんだ。また、もう1つの条件についてなんだけど、君は魔法や個体能力といった「特殊能力」のレベルについて知っているかい? 魔法はレベル1、個体能力はレベル2、バージョン2とかバージョン3とかのバージョン変化はレベル3。そして、呪文がレベル4だ。このレベル分けは、上のレベルの能力には逆らえないという意味を持っている。例えば、魔法はレベル1。どれだけすごい魔法であっても、レベル2の個体能力を無効化したり、レベル3のバージョン変化をできなくさせることはできない。ちなみに、君の予知能力は個体能力だからレベル2だから、予知能力を使って抗うことができるのは、レベル1の魔法とレベル2の個体能力くらいなんだ。また、同じレベル同士だと、その能力によって優劣がつけれないこともある。……難しいかもしれないけど、これが、僕が君に授けることのできるヒントだ』
 難しいわ! 3行でまとめろ! 3行で!
 謙次は、フェニックスのそのヒントを、予知能力で知っていました。
 それと合わせて、フェニックスに直接言われたことを思い出します。
(俺の『力』は予知『能力』だけじゃない! そうだ! 予知能力は、俺の第2の個体能力だった! そして……!)
 そして、フェニックスのヒントの中にある、『同じレベル同士だと、その能力によって優劣がつけれない』。この言葉は、謙次の予知能力は他の個体能力によって覆されることを示しています。
 思い立った謙次は、急いで玄関に向かいます。
『キュリア! 今すぐ玄関目掛けて突っ込んできてくれ!』
 階段を翔けながら、謙次はキュリアにそう伝えます。
『俺を信じて、その位置から一直線に俺を目掛けて飛んできてくれ!』
 まだ玄関には、謙次の姿は見えていません。しかしおそらく、すぐ玄関に現れる謙次を目掛けて突っ込めばいいのでしょう。
 キュリアは玄関へと方向転換すると、すぐ玄関から謙次が現れました。
謙次は両腕を広げると、その間には謎の光が発生します。
 しかし、キュリアが謙次の下へ行くまでの間、スザクは悠長に待ってくれませんでした。
「お前らが何をしようとしているのか分からんが、逃げる気なら遊びは終わりだぁ! 思いっきりぶち殺してやるぜぇ!」
 そう言ってスザクが放ったのは、燃え盛る1個の火球。遠くから見ても威力の凄まじさが伺えるほどの威圧感を持っており、かつ、そんな火球がキュリアの飛行速度のおよそ3倍の速さで放たれました。
 この火球が直撃すれば、キュリアの命運は尽きるでしょう。しかし、キュリアは避けません。
『俺を信じて、その位置から一直線に俺を目掛けて飛んできてくれ!』
 そんな、謙次の言葉を信じているからです。
 そして、信じた結果、
「はぁっ!」
 瞬時に飛んできたフェニックスが、その火球を素手で粉砕してくれました。
「フェニックス! お前! ジェノサイドを殺ることについて、一切関与しないんじゃなかったのかよぉ!」
「言ったはずだよ。謙次を襲った場合は、黙っていないと。今の一撃をもしキュリアが避けていたら、謙次は死んでいたかもしれない」
「なっ!?」
「言い訳なんかじゃないよ。事実だ。たとえ、謙次が僕にこうさせるため、意図的にキュリアと一直線の位置に立っていたとしても」
「……きっ、貴様ぁ!!」
 そんな口論をしているうちに、キュリアと謙次は謎の光に飲み込まれていきました。
 しばらくして謎の光が消えましたが、その中に謙次とキュリアの姿はありませんでした。
「おい! フェニックス! あいつらをどこにやった!」
「僕がどこかに連れて行ったわけじゃないよ。謙次が自らの意思で帰ったんだ」
「帰った? どこに!?」
「どこに? そんなの決まっているじゃないか」
 フェニックスは、にやりを笑い、こう続けました。
「謙次の元いた時代にだよ」

キュリアと謙次 にひゃくきゅうじゅうはっかいめ!

<前回のあらすじ>
ケーケー「前回のキュリライブ!」
イノブン「……ネタが古い」
ケーケー「だってさ、『ぜんかいの』でググるだけで、予測検索の一番上に『前回のラブライブ』が引っかかるんだよ」
イノブン「ラブライバー自重しろ」
ケーケー「自宅に帰るキュリアを待っていたのは、これからやってくる正義の味方にキュリアが殺されるという、謙次の予言」
イノブン「え? なんか、前回のラブライブみたいな流れに持っていこうとしてる感じ?」
ケーケー「死を免れるためには、……えーと」
イノブン「無理やり合わせようとした結果、案の定言葉につまったな」
ケーケー「……まぁ、そんな感じで、どうやったらキュリアの死を回避できるのか、分からないまま、正義の味方のスザクがやってきました」
イノブン「そのスザクとやらは、キュリアの数段上の実力を持っているらしいです」
ケーケー「果たして、キュリアの命運はいかに!? ……とまぁ、いいですよね、こういうの」
イノブン「いいって、何が?」
ケーケー「最近のキュリ謙の中でも、特に臨場感溢れてない? 僕としては楽しすぎて、つい次回分まで作っちゃったよ!」
イノブン「書いてる側だからじゃね?」
ケーケー「……かもしれない。個人的に来週忙しいので、早めに次回分を作ることができて純粋に助かったんだけどね」
イノブン「そうか。……にしても、今回長すぎじゃない? 珍しいな」
ケーケー「本当は、今回分と次回分とをまとめて今回分として出す予定だったんだけども、なんか長くなっちゃって。偶然にも、およそ中間で区切ることができたので、助かりました!」
イノブン「おいちょっと待て! つまり、次回も同じくらいの長さなのか!? 長すぎじゃね! 珍しいな!!」


↓ 本編 ↓
 窓の外を見ると、キュリアとスザクが闘っています。
 はたから見ると、スザク有利の闘いです。しかし、スザクは力を持て余し、キュリアをなぶっているだけなので、実際はスザクがどうやっても勝てる闘いとなっています。
 何もしないで見ているうちに、刻一刻と、キュリアの死が近づいてくる。予言能力を持つ謙次は、そんなイメージに囚われていました。
(そろそろだな)
 謙次は思いました。何が『そろそろ』なのかというと……
『謙次! アンタもちゃんと考えてよ! 対策を練ってよ! ……このままだと私、死んじゃうんだよ!』
 謙次の『テレパシー』を通じて、キュリアが怒鳴りました。
 これが、謙次の言った『そろそろ』です。謙次はキュリアとスザクの戦闘について予知していく中で、偶然にもキュリアたちが言っている言葉まで予知してしまったのです。
 なので、
『分かってる』
 謙次がこう応えた後、キュリアがまた怒鳴ってくることも予知しています。
『分かってない! いい? このままだと私、死んじゃうんだよ! 謙次! アンタもちゃんと考えてよ!』
 無限ループって、怖くね?
(作者:ところで、さっきからキュリアの『死んじゃうんだよ』の予測変換が、『信者生んだよ』になるんですが、一体これはどういう意味ですかね?)
 知るか。
(作者:さらに言えば、一度前回のあらすじを『全開のあらすじ』と変換してしまって依頼、毎回『全開のあらすじ』の方が予測変換で使われるんですけど、これ、何とかなりませんかね? 解決法をコメントで募集します)
 露骨なコメント稼ぎ乙。よく見ると、最近コメントないもんな。
 ……と、話をそらしすぎると良くないので、そろそろ戻しましょう。
 キュリアは同じような文句で謙次を延々と怒鳴り、やがて静まります。
 これ以上怒鳴ったところで、謙次に対策を練らせることはできないと考えたからです。
 謙次はこれまでの約3ヶ月間、予知能力に頼ってキュリアをサポートしてきました。その能力は、戦うことが出来ない謙次にとってこれ以上にない、仲間をサポートできる能力だったのです。
 謙次は、この予知能力でキュリアを救うことができないでいます。だから、キュリアを救うことを内心諦めてしまっているのです。
 これまで、ほぼ的確に未来を予言してきた謙次の能力。その予言が、今回だけは外れてくれないかと信じて。
 しかし、予知能力は残酷にもキュリアの近い死を告げています。そして、キュリアが死んだ後の悲しい未来も……
「その先は、視てはいけない」
 声は高くとも、口調は鋭い。フェニックスの言葉は、まるで、小さい子に的確に指導されているかのような謎の感覚を覚えさせられるようです。
フェニックスは続けて言います。
「謙次、君はほとんど諦めかけているけど、僕は君がキュリアを救ってくれると確信しているんだ」
 何を根拠に。謙次はそう思いながら、フェニックスの言葉を聞き流します。
「ひとつ、ヒントを与えよう」
 こんなことを言われたら、普通であれば、希望を持つのでしょう。しかし、謙次は絶望に染まったままです。何故なら、謙次はそのヒントの内容を予知能力で知っているのですから。
 フェニックスはそのヒントについて、話し始めます。
「実は、謙次のその予知能力は、外れることがあるんだよ。謙次も一度だけ、経験しているよね?」
 もはや謙次は脱力しており、話を聞いてくれているのかすら定かではありません。そんな謙次を見て、フェニックスはついに堪忍の尾が切れたのか、こんなことを言います。
「謙次、一度僕の顔を見てくれ」
 無論、謙次はフェニックスがそう言ってくることを知っていました。そして、それを言った後で、無理やり謙次の頭を正面に直し、フェニックスの方へ向けてくることも。
 しかし、実際にフェニックスの顔を見た時の印象までは、予知できていなかったようです。
 フェニックスは、真剣なまなざしで言います。
「謙次。君は自分の能力の限界を決め付けている。君の能力や才能はこんなもんだと、決め付けている。でも、よく考えてみてくれ。違うはずだ。君の力は予知能力だけじゃないはずだ」
 本気の顔で語られる、本気の言葉。『先読み』を使えない謙次でも、このフェニックスの顔を見れば、嘘を言っているのではないと、真剣な気持ちで言っているのだと分かります。
(俺の力は予知能力だけじゃない? ……『力』? 『才能』とか『能力』? 『力』?)
 そう思った時、謙次は閃きました。
 キュリアを救うことが出来る方法を!
プロフィール

ケーケー

Author:ケーケー
趣味:自作小説執筆、プログラミング、電子工作
好きなゲーム:ぷよぷよ

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