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キュリアと謙次 にひゃくきゅうじゅうななかいめ!

<前回のあらすじ>
 謙次が予言した、キュリアが殺されるという戦いまで、あと数分。
 たまたま居合わせたフェニックスは、キュリアを助けてくれない模様。
 残された時間で、なんとか戦略を練ろうと、キュリアはその戦いの詳細を謙次にから必死で教わるのであった。


↓ 本編 ↓
「来たみたいだね」
 数分後、フェニックスはそう呟きました。
 外を見ると、燃え盛る火球が凄い速さで地面に向かっていきました。
 火球は地面に触れるや否や消滅し、中から赤髪の青年が現れました。
 青年を見て、フェニックスは言います。
「なるほど。相手は『業火のスザク』か。そりゃあ、謙次の予知能力があったとしても、キュリアが勝てないわけだ」
「し、知っているのか、フェニックス」
 謙次はまるで雷電に確認を取るかのように、フェニックスに尋ねました。
(作者:雷電〔らいでん〕とは、北海道の地名であり、そこには温泉もあります。……ネタなので、分かる方のみ察してくださいませ)
 ちなみに、作者はネタとなるゲームを持ってもないのに、にわか知識でネタをぶっこんだ模様。
 ……話を戻しましょう。
『業火のスザク』について、フェニックスは説明します。
「彼は、火属性魔法のみを使う魔術師の中で、一番強い魔術師さ。パワー、魔力、体力、スピードの全てでキュリアを遥かに上回っている。スピードに関しては自分の火属性魔法でブーストを行うことにより、本来のスピードよりも遥かに速いスピードを実現している。本来、スピードを上げやすいには風属性の魔法で、火属性の魔法は基本的にブースト目的で使われないから、そういう意味で特殊な魔術師だね」
「説明ご苦労さんだな、フェニックス」
 スザクが、謙次たちのいる2階に上がってきました。
「さて、ジェノサイド! 用件はもう分かってるんだろ? 俺と勝負しろ! さもなくば、そこの少年を……」
 言いかけたところで、フェニックスに肩をポンと叩かれました。
 フェニックスは言います。
「一応言っておくけど、僕が関与しないのは、キュリアを襲うことについてだけだよ。その他の、謙次みたいに人権を持っている普通の人を襲おうというのなら、僕も黙っていないよ」
 スザクはこの言葉を聞き、顔を真っ青にします。
「……あー、えーと、ジェ、ジェノサイド! 表に出ろ! さすがに、家の中で暴れて欲しくはないだろう!」
「……分かったよ」
 キュリアはそう言って、とぼとぼと階段を下りていきました。スザクも、その後を追います。
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キュリアと謙次 にひゃくきゅうじゅうろっかいめ!

ケーケー「危ない。更新が間に合わないかと思った」
イノブン「72時間もあるのに、ギリギリで更新するとか、完全にダメ人間と化したな」
ケーケー「雷ちゃんのせいだわ」
イノブン「『なによもー、ひどーい』と言いながら、錨を振り回す雷に半殺しにされてしまえ」


<前回のあらすじ>
 謙次より、もうすぐ殺されると告げられたキュリアは、
「……そうだ! フェニックスは!?」
 ダメもとで、謙次にそう尋ねます。
 しかし、返ってくる答えは意外なものでした。
「ここにいるよ」
 しかも、それは謙次の声ではありません。


↓ 本編 ↓
 キュリアと謙次は声の聞こえた方を見ます。すると、何もない空間からパッとフェニックスが現れました。本当に、一瞬でパッと現れたんですよ。まるでスイッチをONするとすぐに点灯する電球のように、パッと現れたんです。
 突然フェニックスが現れたのに、謙次もキュリアも驚きませんでした。謙次は予知能力でフェニックスが現れることをあらかじめ知っていましたし、キュリアは自分自身の命が危険にさらされており、驚いている場合ではありませんでした。
 キュリアは、フェニックスが現れるや否や問いかけます。
「何しに来たの?」
「僕はただ君たちと遊びに来ただけだよ」
 フェニックスは答えます。
「もうすぐ朝食の時間だよね? だから、何も起こらなければゆっくり談話でもできると思ってね」
 フェニックスは、きちんとキュリアの問いに答えました。しかし、キュリアは、
(もしかしたら、フェニックスが助けてくれに来たのかもしれない)
という希望を抱いており、その確認のために『何しに来たの』と問いかけたのです。
 フェニックスは『先読み』で相手の考えが読めるため、当然ながらキュリアの希望を知っています。
 その希望を知った上で、あえてフェニックスは言います。
「ちなみに、分かってるとは思うけど、僕が君を助けることはしないからね」
 キュリアの希望を打ち砕くための発言。しかし、きっぱりとそう断言しなければ、キュリアは自身の希望にすがり、死を迎えるまでの貴重な時間を無駄にすることだったでしょう。
 フェニックスがキュリアの命を救おうとしない。過去に、洗脳されたガイがキュリアを殺そうとした時もそうでしたが、これはそういう約束があるためなのです。
 虐殺を行った罪は、キュリアを命の危機に瀕し、死の恐怖を感じさせるで償わせよう。そう考えたため、フェニックスは自分の手でキュリアを殺さずにおいたのです。なのに、もし命の危機がやってきた時にフェニックスが助けてしまうと、キュリアが死の恐怖を感じなくなってしまうでしょう。それゆえ、フェニックスはキュリアの命の危機を救わないようにしているのです。
 さて、フェニックスの手を借りることができないと知ったキュリアはというと、
「……謙次、これから私を殺しに来る相手について、いますぐ教えて! 言葉で説明すると間に合わなくなるから、『テレパシー』で伝えて! 早く!」
 自分が生き延びられるよう、頼みの綱である謙次から少しでも多くの情報を引き出そうとしました。

キュリアと謙次 にひゃくきゅうじゅうごかいめ! 

<前回のあらすじ>
 謙次は起きるや否や、キュリアを呼んで言います。
「キュリアは今日、殺される」
と。


↓ 本編 ↓
「……どういうこと? 謙次」
 先ほどの謙次の発言に、キュリアはうろたえます。
 死。それは唯一、キュリアが自分のことで気に掛ける要素です。(作者:禁句を言われることを除けばの話です)
 自分が傷つくことを気にも留めず、仲間が傷つくことを悲しむキュリア。そんなキュリアですが、実は自分自身が死ぬことを一番恐れています。
 死の恐怖を理解するまで、数秒間、キュリアはうつむいてじっとしていました。
 しかし数秒後、キュリアは謙次の言ったことを理解し、顔をあげると同時に、
「どういうこと!? 私死ぬの!? 殺されるの!? いつ!? どこで!? 誰が!?」
 そう言って、謙次の肩を掴み、迫ります。
 数回謙次をゆすったところで、キュリアはハッと我に返ります。
(何やってるの、私。謙次は弱気な性格なんだから、同時にいくつも質問したら、謙次困っちゃうよ)
 落ち着きを取り戻すため、キュリアは深く息をつこうとしましたが、
「5分後、ここに『正義の味方』がやってくる。俺の予知能力によるサポートがあったとしても、キュリアでは全く歯が立たないくらい強い正義の味方がな」
 謙次は、すらすらとキュリアの問いに答えました。数ヶ月前までの謙次なら、キュリアに迫られたりなんてすれば、おびえて何一つものも言えなかったことでしょう。
 すらすらと回答する謙次に、キュリアは頼もしさを感じました。
 ……が、そんなのを感じている場合ではありません。状況は全くもって好転していないのです。
 キュリアは必死に打開案を考えようとしますが、正義の味方が自分を殺しに来るという情報だけ聞いたところで、何もひらめくわけがありません。
「……そうだ! フェニックスは!?」
 ダメもとで、キュリアは謙次にそう尋ねます。
 しかし、返ってくる答えは意外なものでした。
「ここにいるよ」
 しかも、それは謙次の声ではありません。

キュリアと謙次 にひゃくきゅうじゅうよんかいめ!

<前回のあらすじ>
 ヘキサドームカップの表彰式が行われましたが、今回から新編なので、そのことを把握して無くても大丈夫です。


↓ 本編 ↓
 ヘキサドームカップも終わり、数週間が経ちました。
 少し前まで、ヘキサドームカップで準優勝(作者:ナンバー4がいなけりゃ実質的優勝です)を果たした余韻をキュリアと謙次は心地よく感じていましたが、今ではその余韻もなくなっていました。
 時期は10月下旬。島の外へ買い物に行って、帰ってくるときに島を見ると、紅葉がきれいな時期です。
(作者:僕、あまり紅葉について知識ないんですが、10月~11月くらいが紅葉が栄える時期ってことで合ってますかね?)
 そんな時期のある朝のことです。
「大変だ!!」
 キュリアが朝食の準備を終えて帰宅したとたん、2階から謙次の叫び声が聞こえました。
「ど、どうしたの? 謙次」
 キュリアは急いで2階に上がります。しかし、部屋では謙次が頭を抱えて震えている他、特にいつもと変わったところはありませんでした。
 謙次は、言葉を頭の中で考えるそぶりをしました。しかし、上手い言い回しが浮かばなかったようで、直接的な表現でキュリアに伝えます。
「キュリアは今日、殺される」

キュリアと謙次 にひゃくきゅうじゅうさんかいめ!

<前回のあらすじ>
 ああ、やっぱり今回もダメだったよ。(キュリアたちが負けた的な意味で)


↓ 本編 ↓
 決勝戦が終わり、しばらくして表彰式が執り行われました。
「優勝! ミカエル、テルモト、アルラウネチーム! おめでとう!」
 フェニックスはそう言って、ミカエルにトロフィーを渡すも、観客の盛り上がりはいまいちです。
 それもそのはず。こんなチートなチームに勝てる相手など、どこにもないのですから。優勝して当然のチームが優勝したところで、盛り上がる人は多くはいないでしょう。
 フェニックスも、
「ま、君たちが優勝することは分かってたけどね。できレースおつかれさま」
などと、優勝者を讃える気の感じさせないコメントを残しました。
 対するミカエルは、
「いえいえ。フェニックスさんも、実況解説おつかれさまでした。私たちの優勝は、私たちの力だけでなく、応援してくださった皆さまの力があってこその優勝だと思います。私たちを応援してくださった方々、本当にありがとうございました」
 このように一見まともなコメントを言いましたが、……こいつらを応援した観客なんかいたのかなぁ。強い人を応援する方は多いと思いますが、勝って当然の連中を応援する人がそんなにいるとは思えないけど。そう考えると、皮肉にしか聞こえませんね、このコメント。
「さてさて! それでは本日準優勝! 実質優勝のチームの表彰を行います!」
 準優勝チームを祝う際も、優勝チームに対する悪意を感じさせるフェニックスの言葉。こいつ、何でこんな大会を開こうと思ったんだろう?
「準優勝! キュリア、マリエル、ガイチーム!」
 今度は会場も盛り上がります。こいつら、そんなにナンバー4のチームが嫌いなのかとも思いますが、まぁ優勝して当然のチームなので、この扱い方も致し方ないでしょう。
 表彰台には、キュリアの姿がありました。
 キュリア、マリエル、ガイの3人は、今回の一番の貢献者である謙次に表彰台に立って欲しかったそうですが、謙次が嫌がったため、キュリアに立ってもらうことにしたそうです。
 フェニックスはコメントしようとしますが、
「……えーと、君に対するコメントは難しいな。今日は準優勝として表彰される立場だけど、世界的大犯罪者だからねぇ」
 こんなことを言いだしました。場の盛り上がりは一瞬冷めましたが、
「……でも、普段の君たちの実力じゃあ敵わないような相手を、チーム力で倒したその戦いっぷりは見事だったよ! 準優勝おめでとう!」
 この言葉で、再び会場は盛り上がります。
「うん、ありがとう! 私もコメントは気をつけなきゃいけないよね。私クオリア障害だし、気に障るようなことを言うかもしれないけど、それでも1つだけ言いたいことがあります」
 その言葉で、会場は一旦静まります。謙次も、
(キュリアが、言いたいこと?)
 これが気になって、キュリアの言葉を真剣に待ちます。
「……いつも私は、自分が悪者だから、応援なんてもらってなかった。マリエルやガイも、よく私と戦ってくれるけど、1対1の戦いだから、応援なんてしてもらってない」
 キュリアは心の中で、謙次を除いて、と呟いて続けます。
「でも、今日はみんなが応援してくれたおかげか、すごく楽しかった! すごくうれしかった! 私分かってたよ! 私感じてたよ! 会場のみんなが応援してくれたのを! それがすごく心強くて、幸せだった!! だから、今日応援してくれたみんなに言いたい! ありがとう!!」
 ややしどろもどろな言い方ですが、しっかりとキュリアの感情が伝わります。
 再度盛り上がる会場。普段なら、世界的犯罪者であるキュリアを褒め称えることなどありえないでしょう。しかし、本日、この会場でだけは、キュリアは褒め称えられました。
 ……この会場でだけは。
プロフィール

ケーケー

Author:ケーケー
趣味:自作小説執筆、プログラミング、電子工作
好きなゲーム:ぷよぷよ

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