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キュリアと謙次 にひゃくじゅうはっかいめ!

ケーケー「ツイッターで見てると、みんな『小説家になろう』で小説書いてるんだよね」
イノブン「じゃあお前もそこに投稿してみたら?」
ケーケー「でも、著作権関係のことで引っかからないか心配で」
イノブン「最近ネタがストレートだもんな。いや、ずっと前からか」
ケーケー「過去編だと、いつも『話をしよう』でスタートするし」
イノブン「今回も、思いっきり出したし」
ケーケー「まあ、しばし考えてみます」


↓ 本編 ↓
「そうだよ、キュリアの言うとおり、もっと誇ってもいいんだよ。……まあ、世界的犯罪者に加担したという意味では、いいことではないんだけどね」
「……なぜお前がここにいる? フェニックス」
 突然、フェニックスが謙次の後ろから話しかけてきました。ここ、キュリアの家の中です。家の扉が開いた形跡はありません。
「なぜって、……遊びに来ただけなんだけど」
「いや、そういうことじゃなくて」
 謙次が聞きたいのは、フェニックスがどうして今日やってきたのかということではなくて、どうやって今家の中に侵入したのか、ということです。英語が分かる人に向けて説明しますと、『why』ではなく、『how』が知りたいのです。
(作者:『why』は『なぜ』。『how』は『どうやって』という意味です。たとえば、Why did you come here? だと、なぜあなたはここに来たのですか? という意味になりますし、How did you come here? だと、どうやってあなたはここに来たのですか? という意味になります)
 そう! だから、みなさんも5W1Hを正しく使用しましょう! ……じゃなくて!!
(作者:『じゃなくて』?)
 ……もういい。『じゃなくて』じゃなかったかもしれない。混乱してきた。
(作者:何ひとりでに混乱してるんだよ)
 お前のせいだぞ!!
(作者:え? ……え?)
 お前が唐突に英語の説明をしだすから!!
(作者:でも、英語の例えを言い出したのは、イノブンだよね?)
 ……え?
(作者:……え?)
 ……まあいいや、なら許す。
(作者:なんか僕、非常にやるせない気持ちになってるんだけど、話が進まないからここは引きましょう)
「いやー、僕は仕事でストレスが溜まるから、キュリアで晴らさないとやっていけないんだよ」
「あはは、私でよかったらぞんぶんに晴らしていいよ!」
「いや、いいのか!? キュリア、お前はそれでいいのか!?」
 フェニックスとキュリアとの会話に、毎度のごとく謙次はつっこみます。天才とクオリア障害者との会話は、ところどころ物申したくなります。
(にしても、こいつら仲いいよな)
 謙次はふと思いました。キュリアはフェニックスが処理した犯罪者で、フェニックスはキュリアから見れば自分の命を握る支配者。謙次はこの二人の関係から、こんなに仲良しになれるとは思えなかったのです。やはり、天才とクオリア障害者だからなれる関係なのでしょうか。
 ちなみに、『なかいいよな』とタイピングすると、『中いいよな』となり、誤字が出ました。それは別に問題ないのですが、『なか』の変換候補に艦隊のアイドルの名前が……。
(作者:燃2弾4鋼11)
 おいこら。
(作者:『恋の2-4-11』って、なんだか知ってる?)
 スキ(燃燃)、ダイスキ(弾弾弾弾)、セカイイチアナタガスキ(鋼鋼鋼鋼鋼鋼鋼鋼鋼鋼鋼)。……じゃなくて!! あーもう、この作者はすぐ脱線する!! いい加減にしろよ!!
(作者:言いたいことはいろいろあるけど、眠いし早く書き上げたいから、反論する気になれない)
 ……まったく、さて、話を進めますよ。
 謙次は考えて、ある結論にいたりました。
「もしかしてお前ら、付き合ってるの?」
「いや、まだ突き合ったことはないね」
 フェニックスの回答。いや、誤字やめろフェニックス。
「何だ謙次? 僕がキュリアに浮気しているとでも言いたいのかい? 失礼な! 僕は自分の妻のウインドの他には、モンスター王国第二王女のセリアと、ピラニア王国王女、アトランティス王女、そしてその他、故あって夜を共に過ごした千人余りの女性としかそういう関係は築いていない!!」
「いや、思いっきり浮気してるじゃねえか!! ……って、お前、結婚してたの?」
「うん。……そういえば、まだウインドと謙次は会ってなかったね。良かったら、今日僕ん家に来る?」
「え? フェニックスの家?」
 謙次はそのままオウム返しをしました。そういえばまだ行っていなかった、フェニックスの家。果たしてどんな家なのでしょうか?
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キュリアと謙次 にひゃくじゅうななかいめ!

ケーケー「ツイッターでフォローしまくってたら、規制された」
イノブン「メールで、この人をフォローしてみませんか、的なのが来るのに、フォローしまくるのはダメなんだな」
ケーケー「そこ、そこが納得いかない。一時的にだけど、フォローもフォロワーも0になっててマジ焦った」
イノブン「これはひどい(笑)」
ケーケー「(笑)つけんな」


↓ 本文 ↓
「やったよ謙次! 謙次のおかげだよ!!」
 正義の味方を見事倒し、キュリアは家に戻ってきました。
 キュリアにほめられ、謙次はうれしそうです。
 どうやら、『グライヴスラッシャー』が致命傷となったようで、あの後正義の味方は気を失ってしまいました。
「やっぱり、『先読み』だと本当の『先』が読めないから、謙次の能力は本当に役に立ったよ!」
「『先読み』だと本当の『先』が読めない?」
「うん! 『先読み』って言うのは、相手の顔から相手の次の行動を推測することだって、前説明したよね?」
「ああ。……すると、お前の『先読み』だと相手が次にどう行動しようとしているか、完全には読めないということか?」
「うーん、『その時』相手がどう行動しようとしているかなら分かるんだけどね」
「その時?」
「うん。私レベルの人になると、だいたい『先読み』が使えるんだよ。だから、互いに先読みが使える場合、互いに相手の次の行動を読むことができるんだよ」
「うん。……それで?」
「まあ、分かりやすいように実験してみようか?」
「実験? できるのか? 俺に、先読みが」
「できないよ」
「ありゃ? じゃあ、実験って、どういうことだ?」
「そうだね。ここに消しゴムがある」
 そう言って、キュリアは消しゴムを手にとって、謙次に見せます。
「この消しゴムを右手か左手、どっちかの手で握るから、どっちの手で握っているかを当てるゲームだよ」
「ああ、それなら知ってるよ」
「さて、謙次は先読みが使えないから、ここで私が次にどういう行動に出るつもりなのか、教えてあげるよ」
「え?」
「私は今、右手に消しゴムを隠そうとしている。……これは、本当だよ。嘘で言ってるわけじゃないからね」
「え? ……どういうこと?」
 謙次の疑問をよそに、キュリアは両手を後ろに回し、グーにして謙次の目の前に出しました。
「さあ謙次! さっきの私の言葉が嘘じゃないなら、アンタはどっちを選ぶ!?」
「……当然、右手を選ぶだろ?」
「でも残念! 消しゴムは左手にありました!」
「やっぱり嘘じゃねえか!!」
「ち、違うよ!! 私嘘ついてないよ!!」
「じゃあどこが嘘じゃないって言うんだよ!! 右手で持つって言ってただろ!!」
「うん!! それは本当だよ!! 私はさっき、右手で持とうとしていたよ!!」
「おう!! だったら!! ……え?」
「……さて、混乱して何が何だか分からなくなる前に、そろそろ説明しておこうか。私は『さっきは』右手で持とうとしていた。これは事実だよ。でも、これを言ったら謙次は右手を選んで当てちゃうよね?」
「そりゃそうだろ? だって、お前が右手で持つって言ったから」
「だから、左手で持とうって、考えを改めたんだよ」
「やっぱ、そんなこったろうと思ったよ!! ……それで、それが『先読み』の話と何の関係があるんだよ?」
「うん。今の実験で一番重要なのは、私が謙次の次の行動を読んで、私が次にどういう行動をすべきか『改めた』ということだね」
「改める?」
「そう。先読みが使える人は、相手の考えを読んで、常に次の行動を改めているんだよ。だから、単に相手が『そのとき』どんな行動に出ようとしているかが分かっても、その行動を改めちゃうから、実際は全く違う行動をしてくるんだよ」
「え? だったら、先読みってあんまりする意味ないんじゃ……」
「先読みができない人とできる人が戦ったら、先読みができる人の方が有利だね。だって、先読みができれば次の相手の行動が分かるから」
「でも、先読みができない人が次の行動を改めたら?」
「どうやって?」
「え?」
「相手がどういう行動をしてくるか分からないのに、行動の改めようがないよ。先読みのできない人は、『次にこういう行動をしよう』ってしっかり作戦を立てて攻撃してくる。だから、先読みで読んだ通りの行動をしてくるんだよ。でも、互いに先読みができる人同士が戦ったら、互いに次の行動を改めるから、先が読めない」
「そういうことか」
(作者:ちなみに、先読みができる人同士の戦闘では、①次に自分が行おうとしている行動が『相手に知られている』こと、②相手が次にしようとしている行動を読んで『改めようとした自分の次の行動』の2つを考える必要があります。①は、相手が自分の次の行動を読んで、どう次の行動を改めるのかという判断材料になります。②は①の逆で、自分が瞬時に改めた行動を相手に推測されていたらマズいのは、なんとなく分かりますよね。だから、その裏をかいて、相手が推測できないような行動を考えることが重要なのです)
 ……長くて良く分からん。
(作者:あ、すみません)
 でも、お前の話を聞いてると、それって無限ループに思えるんだけど。
(作者:無限ループって、恐くね?)
 真面目に聞け!!
(作者:ごめんなさい。確かにその通りです。自分の次の行動を決める→相手に先読みで読まれる→自分の行動を改め直す→相手にその行動を推測される→自分の行動をさらに改め直す→また相手にその行動を推測される→自分の行動をさらにもう1回改め直す→またまた相手にその行動を推測される……の繰り返しになります)
 だよなぁ。それで、その無限ループの終わりは?
(作者:ないですよ。無限ループだけに)
 え!?
(作者:強いて言うなら、実際に行動に移す時がそのループの終わり)
 なるほど。
「まあ、話を戻すけど、謙次の能力で私に伝えてくれたことは、『先読み』で読んだ行動とは違って、本当に相手が取った行動だから、すごく助かったんだよ!! ……まさか、2度も謙次に命を助けられるなんてね」
「え?」
「1度目は、聖室庁裁判所の時。今回が2度目」
「そんな、命を助けただなんて大げさな」
「おおげさじゃないよ! あの正義の味方は、私の実力じゃ全く勝ち目がなかった。力の差が歴然だったんだよ」
「そ、そうなのか」
「私は相手の力量がだいたい分かるんだよ。少なくとも、自分が確実に勝てる相手なのかか、どうやっても勝てない相手なのかぐらいは」
「へ、へぇ」
 1へぇ。100円だな。
(作者:やった! う○い棒が10本買える!!)
「謙次が今日『テレパシー』を覚えていてくれてなかったら、確実に私は死んでた。……だから、もっと誇ってよ、謙次」
「……お、おう」
 言われて、照れる謙次でした。

キュリアと謙次 にひゃくじゅうろっかいめ!

ケーケー「ハン○ーグー!!」
イノブン「おお!? いきなりどうした!? それにしても懐かしいネタだな!!」
ケーケー「いや、ツイッターで『コ○ッケ』ネタを入れると言ってしまったので」
イノブン「でもここ、本文じゃないぞ?」
ケーケー「大丈夫! 本文でキュリアに打たせた」


↓ 本編 ↓
「行くよ!」
 正義の味方に向かって、キュリアは飛び出して行きました。離れて戦っていてもめちゃくちゃ危ない相手なのに、接近していって良いのでしょうか?
「愚かな……。『バーニングブレス』!!」
 正義の味方は、口から火炎を放射しました。その火炎は広範囲に広がり、キュリアを包み込もうとします。
 ……ちなみに、この魔法も喰らったら致命傷?
(作者:そうですね。前回登場した2つの魔法と同様、キュリアが喰らったら致命傷になる威力です)
 ……じゃあキュリア詰んでない?
 そうイノブンが思った瞬間でした。
「インフェルノ……」
 キュリアの腕が、漆黒の炎をまといました。その漆黒の炎は『バーニングブレス』の炎に触れるとオレンジ色の炎に変わり、『バーニングブレス』の炎をかき分けていきます。
「インパクト!!」
「何っ!? ぐはっ!!」
 そのままキュリアは正義の味方を、オレンジと漆黒の炎の拳で殴りました。
 正義の味方は、そのまま地面に向かって真っ逆さまに落ちていきます。
(今の炎、喰らっても全然熱くなかった。闇属性だからか、ダメージは割とでかいが、沸騰した湯よりも低温。……まさか!!)
 正義の味方は体勢を立て直し、キュリアの正面まで早急に来て言います。
「なるほどな!! あのオレンジ色の炎は『伝説系』か!!」
(作者:『伝説系』の魔力は、他属性の魔力を打ち消す働きがあります)
「そもそも、お前のさっきの技は、火属性ですらなかったんだな!? 闇属性と伝説系の魔法だったんだ!!」
(作者:その通り。炎っぽいのは闇属性の魔力で、本来はそのまま闇属性で殴りに行く魔法だったのです。しかし、闇属性の魔力が衰えると、伝説系の魔力で補う仕組みを持っているため、『バーニングブレス』の炎に触れてから伝説系の魔力が放出されたのです)
 なるほど、分からん。
(作者:ありゃ?)
 つまり、魔法をぶつけられると、伝説系の魔力が放出されて、相手の打ってきた魔法を打ち消す技?
(作者:まあ、そういうこと)
 なるほど。
 さて、意気揚々とキュリアの正面に戻ってきた正義の味方ですが、
「……え?」
 なんと、目の前に巨大な黒球があるではありませんか!!
「ぐあああああ!!」
 その黒球は正義の味方に直撃しました。さて、一体何が起こったのでしょう?
 実はキュリア、先ほどの拳技『インフェルノインパクト』を使った後、
『すぐに正面に向かって「グレイヴスラッシャー」を打て!!』
と謙次に言われていたのです。
 謙次は知っていたのです。正義の味方がどの位置に戻ってくるのかを。

キュリアと謙次 にひゃくじゅうごかいめ!

↓ 最近はちゃんと推敲してる。僕えらい ↓


 キュリアと正義の味方、二人は戦いの火花が切られるのを待つため、しばらくじっとしていました。
 しばらくして、謙次が、
『キュリア! お前が先手を取れ! 「ブラッディレイ」だ!!』
 その言葉を聞くや否や、キュリアはバージョン3に変身し、テレパシーで伝えられた通り『ブラッディレイ』を打ちます。
正義の味方はそれを避け、
「『エクスプローディングミサイル』!」
と叫びます。すると、7,8発の火の球が出現し、キュリアを襲います。
 キュリアは、放たれた火の球のうち何発かは、辛くも避けることができました。しかし、その何発かを避けれる位置にいても、2,3発は間違いなくキュリアに直撃するでしょう。
 その時でした。
『右に避けて! ……そこで垂直に飛んで!!』
 謙次の声が聞こえたので、キュリアはその通りに動きました。するとなんと、一発も喰らわずに火の球を避けられたのです。
 避けた後、キュリアは火の球の爆発を目の当たりにしました。正義の味方が放った火の球は、地面に当たると激しく爆発したのです。その爆発の威力からして、もしキュリアがこの火の球の直撃を受けていたら、おそらく致命的なダメージを受けていたでしょう。
(やっぱり、……強い!!)
 キュリアは思いました。この正義の味方から感じていた強さは、やはり気のせいではなかったのです。
『次、速攻技が来る! 右に避けて!!』
 謙次の言葉を聞いて、キュリアはさっと右に移動します。
 すると、先ほどキュリアのいた場所に、オレンジ色に輝くレーザービームが飛んできました。そのレーザービームは、キュリアの『ブラッディレイ』みたいに指で放てる細いレーザーではなく、直径が50cmほどある太いものでした。
「熱っ!!」
 そのレーザービームを避けることが出来たキュリアでしたが、よほど高温のレーザーだったのか、近くにいただけで、キュリアはその熱さを感じました。
(作者:キュリアは、100℃ぐらいのお湯なら平気で触れるぐらいの強さを持っているので、よっぽど熱かったのでしょう)
 しかも、キュリアはレーザーの間近にいたわけでなく、ある程度距離を取っていました。それなのに、あれだけの熱さを感じたのです。もしもそのレーザーが直撃していたら、一撃必殺か、良くても致命傷は避けられなかったでしょう。
『なるほど。相手は火属性魔法の使い手だね』
 キュリアはテレパシーでつながっている謙次に、そう伝えます。
『火属性? ……ああ、確かにあの男、爆発とか熱いレーザーとか使ってきてるから、そうなのかもな』
『うん。きっとそうだよ。……だったら、私が最近編み出した新必殺技の「炎」を、味あわせてあげよう!!』

キュリアと謙次 にひゃくじゅうよんかいめ!

イノブン「すごいな、閲覧者数が久々に12人か」
ケーケー「いやぁ、頑張ってフォロワー増やした甲斐があったよ」
イノブン「……お前まさか、そのためにたくさんフォローしたのか」
<以下本編>


(……ついに、やりやがったか)
 1人の正義の味方が、海の上を飛んでいました。
 向かう先は、キュリアたちのいるトランズ島のようです。
(ジェノサイドが、ついに殺人を)
 あれま、さっきの不当な裁判(作者:211、212回目参照)の結果を、真に受けてる人のようですね。
 しばらくして、正義の味方はトランズ島に到着しました。
 正義の味方は、島に1軒だけある家の近くを見ました。キュリアと謙次が住んでいる家ですね。
そこには、正義の味方をじっと見ている、キュリアの姿がありました。
(なんだ? どういうことだ? あいつのあの態度、まるで俺がここに来ることを知っていたかのような……)
 正義の味方は驚いていました。正義の味方がここに来ることなど、キュリアは知りもしないはずなのに、どうして家の外で、正義の味方の方を向いているのでしょうか?
 偶然、キュリアが外に出た時に、正義の味方が来た。そう考えることもできるでしょう。でも実は、キュリアは正義の味方がここに来ることを知っていたのです。
え? どうやってそれを知ったのかって? だって、キュリアの家には、『未来が分かる』能力を持つ居候がいるじゃありませんか。
正義の味方がやってくるのを、じっと見ているキュリア。しかし、キュリアは内心不安でした。
『謙次、あの人、絶対に私より強いよ! 本当に私で勝てるの!?』
 キュリアぐらい強い人は、相手が自分と比べて強いのか弱いのかが分かるのです。キュリアは、本気で戦っても9割がた勝てないぐらいの強さを、正義の味方から感じています。
 キュリアが正義の味方との戦闘で負けるということは、すなわち、死ぬということ。だから、キュリアは不安で不安でたまらないのです。
 しかし、謙次は、
『大丈夫だ。この「テレパシー」と、俺の能力で、必ずお前を勝利へと導いてやる!』
こう宣言しました。最近、『テレパシー』を覚える努力はしているものの、料理や洗濯などの手伝いは一切しないクズっぽさは変わりません。そんな謙次なのに、あんな宣言をして大丈夫なのでしょうか?

キュリアと謙次 にひゃくじゅうさんかいめ!

『予言したのは俺だけど、正直驚いたよ』
 キュリアが昼食の食材の入った袋を持って飛行してるときに、謙次はテレパシーで伝えました。
『まさか、フェニックスが捕まえられないようなやつが、この世にいるなんて』
 あの後、フェニックスが駆けつけましたが、逃げた犯人がどこにいったのか分からず、捕まえることができなかったのです。
『フェニックスがその場にいれば、捕まえられたのかな?』
『いや、それはないと思うよ』
 謙次の考えを、キュリアはあっさり否定しました。
『この世界には、どうやって犯行に及んだのか、どうやって逃げ切れたのか、それをバレないようにして犯罪を犯すことのできる技術があるんだよ』
『え!? そんなのどうやって!?』
『言葉で説明するのは簡単だよ。誰にもバレないトリックを考えればいい。それだけ』
『それって、すごく難しいことじゃないか?』
『もちろん。でも、魔法や個体能力を使えば、手段は無限に増えるだろうし、ひょっとしたら私たちの知らない未知の能力があるかもって話もあるよ』
『未知の能力?』
『まあ、そういう話もあるよってこと。魔法でも個体能力でも、バージョン2でも呪文でもない、未知の能力が』
『ふーん』
 自分で聞いといて、その話はどうでもいいやと言わんような反応をするようなクズっぷりは相変わらずですね。
『でも、そんなことより、謙次』
 キュリアのその言葉の直後、急に家の扉が開きました。
 突如、家の中に入ってきた人は、言います。
「テレパシーの習得、おめでとう!!」
 そう言われ、謙次は満面の笑みでこう答えました。
「ああ、ありがとう、キュリア」

キュリアと謙次 にひゃくじゅうにかいめ!

※月曜更新分です。


「まあ、約束だからな……」
「約束?」
 ジャンクの言葉に、キュリアは首をかしげました。
「聖室町裁判所[せいしつちょうさいばんしょ]での、だ。覚えていないのか?」
「あ、……ああ。思い出したよ。正直、あのゲームでの勝利は、私にとってたいした利はないと思ってたから、忘れてたよ。負けた時の条件だけは、重要だからいつでも思い出せたけど」
 ジャンクはキュリアたちとのボードを使ったゲームを始める前、こんな約束をしていました。
『よし、ではゲームの賭け条件を確認しよう。もう分かっていると思うが、お前たちが勝てば、僕がジェノサイドのために、何か裁判があった場合に精いっぱい弁護することを約束しよう。だが、僕らが勝てば、ジェノサイドに裁判を受けてもらい、さらにそこでの判決をきちんと受け入れてもらう』
 キュリアには人権がないので、裁判なんて本来は無意味なのです。だから、キュリアはあのゲームに勝利したら、ジャンクが『何か裁判があった場合に精いっぱい弁護する』なんてことを忘れていたわけですね。
「それで、……これはどういうわけか、説明してもらいましょうか? 裁判長」
 ジャンクに言われると、裁判長は顔を青くし、冷や汗を大量に分泌しました。何か、よほどまずいことをしたようですね。
「あなたは『先読み』で相手の心が分かるくせに、真犯人である証人の意見を聞き入れ、本来下すべきではない判決を下そうとした」
 ここでは、まだそんな判決を下してはいませんが、しばらくしたら、キュリアが犯人だ的な判決を下そうとしたのでしょう。
「い、いえ!! 私は、最終的には真犯人を暴いてやろうと!! た、ただ、ジェノサイドは実際に悪いことをしているので、しばらく疑わせるという形で、その罪を償わせようと……」
「嘘をつけ!! 僕はお前と同じで、『先読み』でお前の心が読めるんだ!! そんな嘘をつくんじゃない!!」
 丁寧語を本能的に使うのを忘れるレベルでのキレようで、ジャンクは裁判長を怒鳴りつけました。
 ジャンクは、深く深呼吸し、落ち着きを取り戻して言います。
「裁判長、あなたはこのような失態を犯した場合、フェニックスからどのようなお仕置きが待っているか、知っているはずですよね?」
 この言葉だけで、裁判長は意識を失いかけました。お仕置きって、どんなのだろ?
(作者:『それじゃあ、お待ちかねの、お仕置きタイム~!』的な?)
 ……冗談だろ?
(作者:いや、だいたいそんな感じですよ。だって、この裁判長は、わざと誤審を起こしたわけですし。『サイバンチョウがクロにきまりました。おしおきをかいしします』的な感じになっても仕方ないと思います)
 このネタ、知ってる人どれだけいるのかな? 流行には乗ってるけど。
「さて、あなたたちも同罪ですよ。……って、おや?」
 証人たちのいた所に向かってそう言ったジャンクですが、おかしいですね。先ほどまでそこにいた証人たちの姿が、消えています。
 ジャンクがそれに気づくのと同時に、裁判長が叫びます。
「ちょっ!? お前ら!! 俺もこの計画の後は身を隠せるんじゃなかったのかよ!! 俺も逃がしてくれよ!! おい!!」
 裁判長の謎の発言に、ジャンクは、
「……なるほど、そういうことか。どうやら、やつらの計画は阻止できたようだが、謙次という少年の言うとおり、やつらは逃がしてしまったようだな」
「計画?」
 キュリアが首をかしげます。
「ああ。やつらの目的はお前も分かる通り、お前を殺人犯に仕立て上げることだ。そうすることで、いままでより強いやつらもお前を殺しにかかるだろう」
 基本的に、正義の味方には強い人はいません。しかし、それはキュリアがもう殺人なんてマネをしないだろうと考えているからで、キュリアが再び人を殺したとなれば話は別です。なので、逃げた証人たちは、裁判長にキュリアを殺人犯に仕立て上げてもらうことで、より強い人にキュリアを襲わせようとしたのです。
「その計画が成功すれば、真犯人とともに、裁判長が姿をくらます。そうすることで、裁判長はフェニックスによってお仕置きされないで済む。しかし、裁判長は……」
「誤審を認めた。つまり、計画は失敗。だから、真犯人たちに裏切られ、一緒に逃げさせてもらえなかった、というわけだね」
 ジャンクは、キュリアの説明に対し、そうだとうなずきます。

キュリアと謙次 にひゃくじゅういっかいめ!

ケーケー「ここでツイッターのアカウントにリンク張れば、フォロワーが増えると思ってたのに」
イノブン「いや、さすがにそれはねぇよ」


↓ 本編 ↓
『まさか、フェニックスの庭であるモンスター王国でこんなことになるなんて』
 モンスター王国、ワイズ地方裁判所。そこで、キュリアは殺人容疑で裁判を受けていました。
 キュリアはデパートに行く通りの路地に転がっていた死体を発見しました。もちろん、キュリアは発見しただけなのですが、『ジェノサイド』という二つ名があるため、めちゃくちゃ疑われているわけです。
 疑われて、即裁判なんてのもおかしな話ですが、裁判長いわく、キュリアには人権がないから問題ないとのことです。そもそも、キュリアには人権がないので、裁判を通さずに殺したり監禁したりしても問題ないのですが。
(作者:まあ、裁判はただのパフォーマンスです。無理やり殺人罪に問うことで、『ジェノサイドは人を殺した。だから、誰か早くジェノサイドを消してくれ』と世界中の人に思わせることが一番の目的です)
 なるほど、ゲスい。でも、それでキュリアが殺したって判決が出ると、殺されたやつは報われないですよね。本当の殺人犯に、キュリアを貶[おとし]めるためだけに殺されたのですから。
(作者:まあ、キュリアを貶める以外にも、被害者に恨みを持っていたということも考えられますけど、いずれにせよ被害者がかわいそうですね)
『なるほど、そんなことがあったのか』
 テレパシーで、謙次が言いました。
『でも、安心して、キュリア』
『え? どういう意味? 謙次』
『この裁判は、頼れるヤツが来て、解決してくれる。まあ、真犯人には逃げられるけど』
『……もしかして、能力で預言してるの?』
 能力というのは、謙次の持つ、未来が見える能力のことでしょう。
(作者:今回は、謙次のテレパシーのせいで『』が多いので、普段『』をつけてる箇所でも省いています)
『ああ、そうさ』
『それで、頼れるヤツっていうのは……』
「僕のことかな?」
 謙次とテレパシー中、キュリアのメッセージを遮って、青年の声が聞こえました。
 この小説の人物の中で、一人称が『僕』と言えばズバリ、フェニックス……
 じゃなかったんですよねー。もう一人、一人称に『僕』を使っている人がいます。その人は、
「あ、あんたは……」
 キュリアは、驚いた表情でその青年の名前を言います。
 聖室町裁判所[せいしつちょうさいばんしょ]にて、スイッチのたくさんついたボードを使ったゲームでキュリアを死刑にしようとした……
 えーと、……あれ? 名前が出てこない。
(作者:……同じく)
 いや、お前は思い出せよ!? なんでそのキャラを出した張本人がそのキャラの名前を忘れてるんだよ!!
「あんたは、……ジャンク!?」
 ああ、そういえばそんな名前だったな。
(作者:153回目あたり見直して見つけてきました)
プロフィール

ケーケー

Author:ケーケー
趣味:自作小説執筆、プログラミング、電子工作
好きなゲーム:ぷよぷよ

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