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キュリアと謙次 ひゃくはちじゅっかいめ!

※この回は金曜更新分です。

ケーケー「フライング更新!」
イノブン「フライングはあんまりいいことだとは思わないけどな。決まった日に更新するのがベストだと思うけど」
ケーケー「申し訳ないです。個人的な都合で、……主に寝る時間と、PCをつける時間を考慮すると、今後フライング更新または遅刻更新することが多くなるかもです」
イノブン「遅刻はアカン」
ケーケー「アカンと言われましても……。とりあえず、そういうわけでよろしくお願いします」
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「……あれ?」
 翌朝、キュリアは朝食を作り終え、いつものように謙次を起こそうとし、家の扉を開けました。
(作者:BGM『匠』)
 しかし、なんということでしょう!
 あのお寝坊さんの謙次が、早起きのガリ勉に!
 弱々しかった豆腐メンタルは、なんとしてもキュリアの役に立ちたいという、強い心に変貌しています。
 そして、……あの豪勢な天井が、解放感ある吹きぬけに!
(作者:それはない。天井は変化していません。変化したのは謙次だけです。緑色の匠は仕事していないので、あしからず)
「あ、キュリア。おはよう」
「おはよう謙次! こんな朝早くから頑張って、偉いね!」
 そうです。謙次は『テレパシー』を使えるようにするため、朝早くから起きて勉強しているのです。
「いつ起きたの、謙次? 私が起きて朝ごはんを作りに出かけるときは、まだ寝てたよね?」
「うん、まあ、なんというか、そのとき俺も目が覚めたんだよ。正直、眠かったけど、頑張って早く魔法を使いたいしさ!」
「……そっか。私のために頑張ってくれてるんだね、ありがとう」
 キュリアは、素直な気持ちでお礼を言いました。
 そして、キュリアは謙次を素直に応援しました。
(2,3日ぐらいかな? せめて、やる気が続いている間だけでも応援しないと! 私のために頑張ってくれてるんだもん!)
 そんな気持ちで。




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キュリアと謙次 ひゃくななじゅうきゅうかいめ!

※この回は月曜更新分です。
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(……よし、あと一体でクリア……)
『謙次、聞こえる?』
「え? ……あ!?」
 キュリアの声がしたのでふと後ろを向いた謙次でしたが、その間に敵が迫ってきて、ゲームオーバーになってしまいました。
(……くっ!! なんということだ……!!)
 声がしたことすら忘れ、ひたすら後悔する謙次。1時間半、ずっと同じステージをやり続け、もう少しでクリアというところだった。にもかかわらず、己の不注意でゲームオーバーという失態。これは後悔しないではいられない。
『あ……、えーと、ごめんね謙次』
 再びキュリアの声が聞こえました。しかし、どうやらキュリアはそばにいない様子です。今謙次がいるのは2階なので、1階からキュリアが謙次に声をかけたのでしょうか?
 いいえ、それはそれでおかしいです。1階からキュリアが話しかけているとしたら、叫ぶような声になるはずです。今のキュリアの声は、そばにいて語りかけるような声でした。
 ならばキュリアはどうやって話しかけているのでしょうか? 疑問に思った謙次でしたが、その疑問はすぐに解決しました。
『とりあえず、これが「テレパシー」だよ。こうやって脳内に話しかけるんだ』
 そうです。謙次は今までゲームに熱中しすぎて、『キュリアが「テレパシー」を使えるようになるまで待つ』という本来の目的を忘れていたのでした。
(作者:自分のためにやってもらってたのに、謙次ひどい)
『ちなみに、「テレパシー」で話しかけるには、頭の中で声を思い浮かべればいいんだよ。えーと、分かりにくいかもだけど、頭の中で声を出す感じかな?』
『こ、こうか』
『そうそう、上手く出来てるよ!』
『……あ、そうだキュリア! この魔法って、戦闘中でも使える?』
『うーん、それは無理かな』
『え?』
『さっきも言ったけど、魔法を使うには頭の中で「プログラム」を思い返さなきゃいけないんだよ。「テレパシー」を使っているときは、常にその「プログラム」を思い返しているから、同時に他の魔法を使うなんて無理だよ。ふたつ同時に「プログラム」を思い返さなきゃいけないからね』
『……そうか。だったらやっぱり、俺が使えるようにならなきゃいけないのか』
『……そうだね。この魔法で私をサポートしたいと思えばだけど』
 キュリアはだいたい分かっていました。ドクターXがなぜ、謙次に『テレパシー』の魔法を勧めたのかということが。
 キュリアが戦闘しているときに、謙次の『未来が分かる』能力が発動します。よって、謙次にはキュリアの戦っている相手がどう動くのかが分かるわけです。
(作者:ただし、謙次はまだ能力をうまく使いこなせていないので、現時点では上手く相手の行動を読めないかもしれません)
 まあ、話がこんがらがるので、相手の行動を読めたと仮定します。能力で見た未来をキュリアに伝えることができれば、キュリアはより戦いやすくなるでしょう。しかし、現時点で謙次がキュリアにそれを伝える手段はありません。
 そこで『テレパシー』です。『テレパシー』を使えば、能力で見た相手の動向を、すぐにキュリアに伝えることができます。
(作者:さきほどキュリアは、『テレパシー』で会話するには頭の中で声を出せばいい、と言いましたが、その気になればイメージで相手に想いや考えを伝えることも可能なのです)
『サポートしたいさ!!』
 謙次は強く念を押しました。
『お前は俺の中でヒーローだし、恩人なんだ!! だから、少しでもその恩返しがしたいんだ!!』
 だったら食器洗いぐらい、自分でやれよ。
 イノブンがそう思っていると、キュリアは『テレパシー』の中で言います。
『……分かったよ。それじゃあ、頑張ってね』
『……ああ!』
 謙次が語りかけて以降、キュリアの言葉は聞こえなくなりました。どうやらキュリアは『テレパシー』を終了させたみたいです。
 『テレパシー』を終了させて、キュリアは思います。
(……まあ、どうせ途中で投げるだろうね)
 キュリアのよく知る謙次は、弱気で怠け者で、諦めの早い人間でした。最近、謙次も変わってきていると思っているようですが、それでも今回ばかりは途中で諦めるだろうと踏んでいます。
 しかし、
「……でも、気持ちだけでも、うれしいな」
 キュリアはうれしそうな顔で、そう呟いたのでした。




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キュリアと謙次 ひゃくよんじゅうはっかいめ!

※この回は金曜更新分です。


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 昼食が終わり、さらに2,3時間後、
「……とまあ、『テレパシー』という魔法はそんな感じで使えるんだよ。理解できた?」
「……無理」
 謙次はヘコんでいました。キュリアから丁寧に6時間ぐらいかけて説明されたのに、全く内容が理解できていないというこの事態に。
「まあ、だろうね」
 キュリアはあっさりと言います。
「今の説明で理解できたら、本当の本当に天才だよ」
「え? そうなのか?」
「だって、説明した私自身、この魔法を使うことができないし」
「……は?」
「だって、私が得意なのは風属性と闇属性の魔法であって、こういう魔法はまったく勉強していないんだよ」
 にしてはおかしいですよね? なぜ知りもしない魔法のことを、謙次に説明できていたのでしょうか?
 実は今までキュリアが説明していた内容は、本に書かれている解説部分を分かりやすくしたものだったのです。キュリアは今日初めてこの本を読み、理解して謙次に教えていたのです。
「前にも言ったけど、魔法を使うには理解しているだけじゃだめなんだよ。理解していなきゃ使えないのは確かだけど、その上で魔法のプログラムを『記憶』しなきゃいけないんだよ。『理解』と『記憶』、魔法を使うにはこの2点セットが必要なんだ」
「そ、そうなのか」
「まあ、私もこの魔法については理解できたし、あとはプログラムを全文覚えるだけだね」
「キュリアの場合、覚えるのにどれだけかかるんだ?」
「うーん、……分からないけど、だいたい理解しているから、2時間もあれば覚えれるはず。ひょっとしたら、1時間くらいで行けるかも」
「そ、そうなのか」
「うん。……そうだ、よかったらその本、1,2時間ぐらい貸してくれない?」
「え?」
「『テレパシー』を使うとどんな感じになるのか、分かっていた方がいいかなと思って。……覚えるのにちょっと時間がかかっちゃうけど、いい?」
「ああ、分かった。じゃあよろしく頼むよ」
「ありがとう!」
「どういたしまして」
 言う方が逆じゃないのか? 謙次がお礼を言えよ。偉そうに。
「じゃあ、魔法を使えるようになるまで時間がかかるから、謙次はゲームしてていいよ」
「ああ、分かった」
 そう言われ、謙次は2階に上がって行くのでした。なんだろう。普通、人が自分のために何かをしてくれると思ったら、その間遊んでいるのはおかしいことだとイノブン思うんだけども。こんなんでいいのか?




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キュリアと謙次 ひゃくななじゅうななかいめ!

※この回は月曜更新分です。


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 3時間後、
「……と、ここまでいいかな、謙次」
 キュリアが丁寧に教えてくれたおかげで、20ページ中の10ページまで読み進めることができました。
(作者:『テレパシー』の魔法の本は全部で100ページ以上ありますが、『プログラム』が書かれている部分がそのうちの20ページで、残り80ページ以上は『プログラム』の解説となっています)
「そろそろお昼の時間だね。今から急いで作るよ。それまで休憩しててね、謙次!」
 そう言って、キュリアは外に飛び出して行きました。
(……キュリアは頑張って教えてくれたけど、結局全然覚えれてないな)
 心の中でつぶやく謙次。そんなんでいいのか。
(キュリアが呼びに来るまで、復習しておくか)
 おっと? 今回の謙次、やけに真面目ですね。頭でも打ったのでしょうか?
 いいえ違います。どうやら今の謙次には、なんとかして魔法を使えるようになりたいという強い思いがあるようなのです。
 ドクターXが話したように、謙次は『未来が分かる』能力を身につけました。その能力のおかげで、見えるのです。……謙次がキュリアのサポートとして活躍している未来が!
(こんな俺でも、……元いた時代ではぼっちでダメ人間だったこんな俺でも、この魔法を使うことができれば、キュリアの役に立てるんだ!!)
 そう、今まで謙次を助けてくれたキュリアに、謙次は恩返しをしたいと思っているのです。
(たとえ悪者扱いされてもいい! 今の俺にとって、キュリアよりも『正義の味方』の方が悪者だからな!!)
 まあ、キュリア側の人間から見たら、絶対そう見えるでしょうね。人を殺したいと思っている人を『正義の味方』として見るのは無理があります。……まあ実際、殺したい『人』があのジェノサイドだから、『正義の味方』と呼ばれているんでしょうけど。




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キュリアと謙次 ひゃくななじゅうろっかいめ!

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ケーケー「遅刻は嫌だ……、遅刻は嫌だ……」
イノブン「ギリギリセーフ!!」
ケーケー「……ホッ」
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「……というわけで、この長いイングル文字は、実際にどうやったら魔法を使うかっていう、その手順を覚えるためのものなんだよ。ここまではいい?」
「ああ」
 長々とキュリアが頑張って説明し、ようやく『魔法とは何か』について理解させました。
 どうやら魔法を使うには、プログラムの内容を覚えて、それを頭の中で丸々再生させなければならないようです。……普通に難しいですね。
(作者:中国で昔あった『科挙』みたいなものです。……よね?)
 なぜお前が訊く!?
(作者:いやぁ、『科挙』ってどんなのだったかなぁと)
 ならたとえで出すな!!
(作者:僕の記憶が正しければ、たくさんの書物の内容を一字一句覚える的な試験だった気がするんですが)
 気がするとか、そういう感覚で例えを持ってくるなよ。
 まあ、とにかく、魔法というのは覚えゲーみたいです。プログラムを全部覚えて、しかも、そのプログラムの命令一つ一つの意味も覚えなければなりません。
「でも、どう考えてもこれ、頭がいい奴にしかできそうにないことないか?」
 でしょうね。
「いいや」
 なぜそこで否定するし、キュリア!!
「さっきもいったけど、問題なのは頭の良し悪しじゃないんだよ。頭が良くても、魔法を使いたいと思わない人は、『こんな長ったらしい文字の羅列を記憶してなんていられるか!!』と言って放棄しちゃうと思うんだ」
 なるほど。つまり、頭が良くてもできるとは限らない、というのはそういうことですね。
「逆に、頭が悪い人でも、本気で魔法を使いたいと思う人や、こういうプログラム的なものが好きな人は、1回は暗記できるはずなんだよ」
「そういうものか?」
「うん。多分、記憶はあまり長持ちしないけどね」
「ダメじゃん!!」
「いや、1回魔法を使えることができればいいんだよ。実際に魔法を使ってみなければわからないんだけど、1回でも魔法を使えば、プログラムの示す意味がなんとなくわかって、次から割と簡単にその魔法を使えるようになるんだよ」
「そ、そうなのか?」
 イノブンには全く分からない領域ですね。こんなこと書いてるけど作者、お前、根拠あるの?
(作者:いや、ないですよ)
 ダメじゃん!!
(作者:ただ、僕自身プログラムが好きなので、なんとなくこんな感じなんだろうなと思って、こういう設定になりました)
 そんなんでいいのか。
(作者:まあ、そういうのは1回でも魔法を使ってみなければ分からないということで)
 ……ファンタジー物って、そういうとこ便利いいよな。なんというか、なんでもアリというか。
(作者:ちなみに、ゲームとかで使う本物のプログラムは、頭の良し悪し関係ないと思います。あれは頭が良くても、何書いてあるかさっぱりって人も多いので。……逆に、頭が悪くても、プログラミングが好きになれば、そこそこプログラムが組めるようになります。プログラミングって、そういうものです)
 ほ、本当か?
(作者:嘘だと思ったら試してください。粂井康孝 著『猫でも分かるC++プログラミング』(Soft Bank Creative)という本は、割と分かりやすい入門書だと思いますよ)
 本文にプログラミング書籍の名前が登場した小説を、イノブン今日初めて見たわ。
(作者:この本は、僕が一番初めに購入したプログラミング本です。……なお、僕のホムペにある『だいたい分かるC++』は見ない方がいいと思います)
 ダメダメだな。
(作者:あれは、僕がプログラミングを始めて1年経った頃に作ったものです。オブジェクト指向プログラミングに精通していない時期に書いたので、クラスとか、演算子のオーバーロードとか、そういうオブジェクト指向ならではの項目をちゃんと書いていなかったのです)
 ……お、おう。そもそも『オブジェクト指向プログラミング』、『クラス』『演算子のオーバーロード』という単語をイノブンや読者は知らないのだが。
(作者:そうですよね! まずは、オブジェクト指向プログラミングについて説明しましょう! オブジェクト指向プログラミングとは……)
 や、やめろ!! プログラミングが好きだからって、語り出すな!! これ以上やると、読者が引くぞ!! いい加減、我に返れ!!
(作者:な、なるほど。……そういえば、これ小説でしたね。すっかり忘れていました)
 お、おい。
(作者:それでは、そろそろ本編に戻しましょう)
 うん。そうだね。(←いろいろツッコミたいけど、作者の自由っぷりに振り回されて疲れ、突っ込む気力を失っている)
「とにかく、魔法のプログラムの一つ一つの意味とかは私が教えるから、頑張ってみようよ謙次!」
「あ、ああ! よろしく頼む」
 ……そして、本編がこれだけだったという悲劇。読者のみなさん、時間を無駄にしてごめんなさい。
(作者:まったく、イノブンが早く僕をとめてくれないから)
 ……みなさん、硬い棒状の物を何か用意してください。
 ……用意できましたか? それでは、行きますよ! イノブンに続いてください!!
(作者:ちょ、おま!! いたっ! やめっ! ぐほぁ……)




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キュリアと謙次 ひゃくななじゅうごかいめ!

※この回は月曜更新分です。

ケーケー「どうだ、間に合ったか!?」
イノブン「アウトだよっ!!」
ケーケー「くそっ! 遅刻更新ばかりしてると、『またこいつ遅れてるよ~、まあいつものことだけどね~』的な感じで思われてしまう!!」
イノブン「またこいつ遅れてるよ~、まあいつものことだけどね~」
ケーケー「うわあああぁぁぁぁ!!」
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「この本、あまり初心者にはやさしくないね。ドクターは、私がアドバイスすること前提で、この本を謙次に勧めたのかな?」
「なら余計に分からないよ。ただでさえ俺は勉強が苦手なのに」
「勉強……、か。うーん、……普通の勉強とは違うから、勉強が苦手とかそういうのはあまり関係ないかも」
「え? そうなの?」
「まあ、多分ね」
「多分か」
 謙次はため息をつきます。イノブンもようやくしゃべれて安心のため息をつきます。
(作者:この上セリフばっかりだもんな)
 ちなみに、さっきから言ってる『この本』とは、『テレパシー』の魔法について書かれた本です。ドクターXが謙次に手渡していた、あの本です。
「じゃあ謙次、まずはそこに書かれているイングル文字の羅列について説明しようか」
 この時代では、英語のことをイングル語と呼んでいるようなので、キュリアの言う『イングル文字』とは、アルファベットのことでしょう。
 さて、このアルファベットの羅列については謎があります。前回謙次は、このアルファベットの羅列を見て、こう思いました。
『英語、……としては読めないな。英文じゃなくて単語がほとんどだし、「+」「-」「×」「÷」の記号や、「=」、あと「( )」も多い』
 さあ、このアルファベットの羅列は一体何なのでしょう? そして、どう読むのでしょうか?
 キュリアは説明します。
「これはね、プログラムなんだよ」
「……え? プログラムって、ゲームとかの?」
「うん。ゲームに使われてるアレだよ。実際に魔法を使うときはね、ここに書いてあるプログラムを全て頭の中で復唱しなきゃならないんだよ」
「……なん、だと!?」
 無理ゲーですね。この本に書かれている『プログラム』は約20ページ分。普通に覚えようとするのは不可能でしょう。
(作者:ちなみに、本のページ数は全部で100ページ以上あります。『プログラム』の部分以外は、この『プログラム』の解説で埋まっています)
「ちなみに、ただ覚えるだけじゃだめだよ。このプログラムの意味を理解しなきゃいけないんだ」
「意味?」
「うん。まあ、そこが魔法を使うのに一番重要なところなんだけどね。……実を言うと、その『意味』が分かれば、プログラムを一字一句覚える必要はないんだよ」
「……は?」
 どういうことだ。まるで意味が分からんぞ。
「魔法を使うには、その魔法を『どこで』、『どうやって』、『どの量の魔力の配合で』使うかを細かく考える必要があるんだよ。……まあ、実際使ってみないと、私が何言ってるか分からないんじゃないかと思うけど。……つまり、その『どこで』、『どうやって』、『どの量の魔力の配合で』使うかを覚えていなきゃいけないんだよ。それを覚えるための道具として、この『プログラム方式』というのが一般的に使われているんだ」
「え? え、……え?」
 謙次 は こんらん している▼




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キュリアと謙次 ひゃくななじゅうよんかいめ!

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「……はぁ」
 謙次はテーブルで本を広げ、ため息をつきました。
「こんなよく分からないやつを、……どうすればいいんだよ」
 その本はもちろん、魔法『テレパシー』の本です。アルファベットの羅列だけで、全然訳が分かりません。
 今、謙次はキュリアの家でキュリアと2人きりです。ドクターXは謙次に本を渡しただけで、本当に帰ってしまいました。
(英語、……としては読めないな。英文じゃなくて単語がほとんどだし、『+』『-』『×』『÷』の記号や、『=』、あと『( )』も多い)
 げんなりしている謙次に、キュリアは声をかけます。
「実際、魔法を使えるようになるのは、すごく難しいことだよ」
「だよなぁ」
「魔法が使えるのは、頭のいい人だけ。……世間一般では、そう思われてる。謙次が魔法を覚えるのは、とても難しいことだと思う」
「だよなぁ。俺には無理だよなぁ」
 謙次がげんなりしながらそう言うのを見て、キュリアは一息おいてから言います。
「『無理』とは言ってないよ。私は『難しい』と言ったんだから」
 キュリアの言葉に反応して、謙次はキュリアの方を向きます。
 キュリアは続けて言います。
「謙次はゲーム好きだよね? 本当に好きなゲームってさ、めちゃくちゃ強いボスが出てきても、頑張って倒そうとするよね?」
「ああ」
「魔法を覚えるのも、同じようなことだよ」
「……え? どういうこと?」
「倒すのが難しいボスを倒せるようになるのは、根気よく挑戦し続けたからだよね? 魔法も覚えるのは難しいけど、根気よく頑張れば、絶対に使えるようになるんだ」
「……それ、本当か?」
「勘違いしちゃだめだよ。『根気よく頑張れば』の話しだからね」
 キュリアは『根気よく頑張れば』の部分だけ、鋭い口調にして言いました。
「たとえば、魔法を覚えるのが好きなら、根気よく頑張れるよね? あと、絶対に短期間で魔法を覚えなければならない状況だったりしたら、必死にならなきゃらなないから根気よく頑張れるよね? だけど、魔法を覚えたくない人は、根気よくやることも、頑張ることも難しいはずじゃない?」
「……ごめん、分かったようでよく分からない」
「つまり、魔法は頭がいい人しか使えないわけじゃなくて、魔法が好きな人、または何らかの事情で絶対に魔法を使わなければならなくなった人が使えるようなものだってことだよ」
「なるほど」
「まあ、本当の本当に根気よく頑張れば出来るから、絶対に無理だとは言わないよ。ただ、モチベーションが上がらないと根気よく頑張れないから、無理なんだ。モチベーションを何とかしてあげれば出来る、……だから私は難しいと言っているんだよ」
「……そうだな、よし、頑張るか!!」
 謙次は強く言いました。
 しかし、キュリアは心の中で、思うのでした。
(まあ、謙次がモチベーションを上げられるとは思わないけどね)




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「謙次に、そんな能力があったんだ」
 キュリアは驚きの顔でつぶやきました。
「じゃあ、ひょっとして、謙次が聖室庁裁判所でのゲームをクリアできたのも……」
「そう、その能力を使ったからだな」
 ドクターXが言いました。あの時、謙次には未来が見えていたのです。ジャンクがキュリアの目の前でボード上のスイッチをすべて点灯させている未来が。だから、謙次にはゲームの攻略法が分かったのです。
「そこでだ謙次君」
 ドクターXは言います。
「君のその能力で、キュリアの役に立ってみたいとは思わないかな?」
「……そりゃあ、キュリアには世話になってるし、思いますけど」
「だろう! ならば、この本を渡そう」
 そう言って、ドクターXは一冊の分厚い本を謙次に渡しました。
「……これは?」
 謙次が呟きました。その本には大きく『TELEPATHY』と書かれており、その下に小さく『テレパシー』と書かれています。
 ドクターXは言います。
「これは魔法『テレパシー』の本だ。この魔法を使えば、頭の中で会話ができる」
「マジか、スゲー!!」
 ドクターXの言葉を聞いて、謙次は興奮して本を開きます。
 瞬間、謙次はげんなりしました。
「では、私はこれにて失礼する」
 そう言って、ドクターXは歩いて去って行きました。
 さて、本の中身を見てみましょう。
 そこにはなんと、……よく分からないアルファベットの文字の羅列が書かれていました。
 これでは、謙次がげんなりするのも頷けます。




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「俺の……、能力……?」
 謙次はぽかーんとした顔で言いました。
「ああ。君の能力だ。フェニックスの話では、聖室庁裁判所で覚醒したらしい」
 ドクターXの言葉に、謙次は何かを思い出した様子で言います。
「ハッ……! あの時……」
(作者:効果が発動した後は魔力カウンターは無くなり、ブレイカーの攻撃力も300ポイントダウンするが……)
 ○○のやつ、そこまで考えて……、ってか!! いちいちネタを挟むな!!
 謙次の言う『あの時』とは、おそらくキュリアが赤いボタンを押そうとしたときのことです。
 赤いボタンは、『このゲーム、クリアできねーww』的な時に押すボタンです。もしキュリアがそのボタンを押すと、キュリアは処刑されてしまう。……謙次はキュリアが赤いボタンを押そうとしたときに、そんなイメージを垣間見たのでした。
「じゃあコレは、もしかして俺の能力によるものなのか!?」
「これ?」
 キュリアが首をかしげます。謙次は、今自分に起こっていることを、誰にも告げていないのです。
 今でも時々そうなのですが、聖室庁裁判所でのゲームのとき、謙次はまるで未来に何が起こるかが分かるかのように、ことを進めることができたのです。
 そう、まるで未来に何が起こるか分かるかのように……。
「まさか、俺の能力は……!!」
 謙次の様子を見て、ドクターXはニヤリと笑って言います。
「そう。謙次君、君の能力は『未来が分かる』能力だ!!」




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プロフィール

ケーケー

Author:ケーケー
趣味:自作小説執筆、プログラミング、電子工作
好きなゲーム:ぷよぷよ

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