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キュリアと謙次 ひゃくさんじゅっかいめ!

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「……うう、ん?」
 ガイが目覚めました。場所は先ほどキュリアと戦ったところのすぐ近く。
「俺は、生きてるのか?」
 ガイは起き上がり、キュリアを探しに出かけます。
 キュリアはすぐ近くにいました。薪に火をつけて肉を焼いています。近くにトレーが落ちているので、どこかのスーパーで買って来たのでしょうか?
 キュリアがガイの存在に気付いて言います。
「あれ? また来たの? 相手してあげてもいいけど、体力回復してから万全の状態で来た方がいいと思うよ」
「……この俺を、見逃すというのか?」
「え? アンタが何を言いたいのか、よく分からないな。ちょっと整理しよう。まず、『見逃す』って、どういうこと?」
「どういうことって、そのままだ。俺はお前を殺すつもりで来たんだ。なのにお前は俺を殺さず、見逃してくれるのか?」
「ああ、なるほど。そういうことか。……見逃すも何も、私はもう人を殺したりなんかしないよ」
「……なん、だと?」
 どうやらガイは知らないみたいですね。キュリアは約35年前、バルカン島での大量虐殺を決行した後、本来ならフェニックスに殺されてもおかしくないところですが、見逃してもらえました。それは、キュリアが人を殺したことを反省していたからです。
(作者:このことについては、フェニックスも後悔しているようです。人を殺したことを悔やんで許されるなら、警察はいりませんしね。あと、キュリアは『クオリア障害』という精神障害を患っているので、『だったら俺も人殺して許されるのかな!?』とか勘違いしている方がいらっしゃったら、そんなことは絶対にあり得ないと申し上げておきます)
 誰も勘違いしないって!!
 とにかく、後悔してはいるものの、キュリアを見逃してあげたからには、『やっぱ殺しちゃおう☆』みたいなことはできず、それで今もキュリアは生きているわけです。
(作者:ただ、見逃しているのはあくまで、キュリアが人を殺してはいけないと思っているからであって、もしキュリアが誰か1人でも殺した場合、フェニックスは問答無用でキュリアを退治しにくるでしょう)
 そういうわけで、キュリアは絶対に人を殺しません。逆に、人を殺すようなヒロインってどうよ?
「……そういうことだったのか」
 キュリアから今イノブンがしたような説明を聞いて納得したガイが言いました。
 ガイは続けて言います。
「悪いな。俺のことを恨んでいるだろう」
「え? どうして?」
 キュリアはきょとんとして言います。『わけがわからないよ』とキュリアの顔が訴えています。
 しかし、ガイはガイで『どういうことだ、オイ』という顔をしてきたので、キュリアは訳も分からないまま言います。
「うーん、……だってさ、私のやったころは許されるようなのじゃないから、命を狙われるのは当たり前だし、ガイを恨む理由なんてないよ」
 これを聞いて、ガイは『あっぱれ大将軍や』というような顔をしました。
(作者:ネタの元が現代アニメから古典に変わった!?)
 ガイは思います。
(コイツの過去はどうあれ、俺はコイツを殺そうとしたんだ。なのに命を奪わなかった上に、全く俺を恨んでいないだと!?)
 これまで、ガイはキュリアを単なる殺人鬼だと思い込んでいたのに、今のやり取りでキュリアに対する評価が器の大きい人だという評価に変わってしまったのでした。
「なあ、キュリア」
「ん?」
「今日はもう家に帰るが、また会いに来てもいいか?」
 これを聞いて、『ガイは老人博士のもとを卒業したばかりだから、家なんてないじゃん』と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、老人博士はガイが今後住むことになる家をちゃんと用意してからガイを卒業させたので、ガイには帰れる家がちゃんとあります。
 ガイの問いに対するキュリアの返答は、
「いいよ。私としては、殺しに来てほしくないけど、悪いのは私だし、拒む権利もないしね」
「安心しろ。もう俺にはお前を殺す気はない」
「本当!? なら大歓迎だよ!!」
 こんな感じで、キュリアとガイは仲良くなっていったのでした。
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キュリアと謙次 ひゃくにじゅうきゅうかいめ!

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 5年後、ガイは老人博士のもとを卒業しました。そこそこ雷魔法が上達したガイは、卒業後すぐ、キュリアを探しに出かけました。
 しかし、ガイはキュリアへのあこがれを持って会いに行こうとしているわけでなく、正義の味方気どりで、キュリアを討ちとろうとしているのです。
 この時、キュリアはまだトランズ島(作者:いまキュリアが住んでる島の名前です)にいません。トランズ島に住み始めたのは40歳からで、それまでキュリアは野宿したり仕事場(作者:依頼を受けてクリアし、報酬をもらうところです)に行ったりして生活をしていました。
 え? 旅をしているんじゃないのかって? 始めのうちはそうしていたんですが、何せ世間の嫌われ者ですから、世界を回っても歓迎されないわけです。
 ガイは人に尋ね、キュリアの居場所を特定することができました。その場所に行き、キュリアを発見したガイは、不意打ちをしかけようとします。
「『サンダービード』!!」
 ガイは手にパチンコ玉を持ち、雷を宿して指で弾きました。その玉は音速でキュリアに向かって飛んでいきます。しかし、キュリアはそれをかわしました。
「何だと!?」
 驚くガイ。それに対してキュリアが言うには、
「命を狙われてる身だからね、アンタがさっきからそこでコソコソしてたのは分かってたよ」
 言って、キュリアは振り向きます。10年前とほとんど変わらない姿です。キュリアちゃん、このとき39歳。
「ん? あれ、ガイじゃん! 久しぶり! 元気にしてた?」
 キュリアは相手がガイだと分かると、急にテンション上げて喜びました。
「あの時の約束通りに、私と戦いに来たの? それとも正義の味方として来たの?」
「後者だ! 俺は人間としてお前を許さない! お前の残虐かつ非人道的な日々は今日で終わりだ!!」
 別にこのときのキュリアは、残虐でも非人道的でもないと思うんですけど。ひょっとしたら、老人博士に洗脳教育されているかもしれませんね。
 これを聞いて、キュリアは心を痛めたでしょうが、顔には出さず冷静に言います。
「終わりにした方がいいんだろうけど、それでも私はまだ生きていたいんだ。悪いけど、精一杯抵抗させてもらうよ!」
 この言葉を合図に、戦闘が開始されました。しかし、当時のガイは現在のガイよりもかなり弱く、キュリアに惨敗してしまいます。
 キュリアはほぼ無傷の状態で、ボロ雑巾と化したガイの近くへ来ました。
 ガイは吐き捨てるように言います。
「くそっ、ちくしょう、……もう好きにしやがれ」
「好きに、……え? どういうこと?」
 きょとんとして言うキュリアに、ガイはいらついた感じで言います。
「殺せよ。俺はお前を殺すつもりで挑んだんだ」
「え!? いや、あきらめちゃだめだよ!! 私は殺せなかったけど、生きてればいつかきっといいことがあるって!!」
 まるで自殺しようとしている人を諭すかのように、キュリアが言いました。
 キュリアの言うことがよく分からないまま、ガイの意識はだんだん薄れて行きました。そしてとうとう……、
(作者:死にましたとさ)
 おいこら! 勝手に殺すな!! 気絶しただけだ!!

キュリアと謙次 ひゃくにじゅうはっかいめ!

ケーケー「更新遅れて申し訳ありませんでした」
イノブン「最近ちゃんと当日にできてるなと思ったらコレか。ところで最近の『キュリアと謙次』を見て思うんだが」
ケーケー「なんだい?」
イノブン「ガイの過去編なのに、どちらかというとキュリアの過去編になってない?」
ケーケー「……まあでも、ガイの過去はキュリアの影響が大きいし。それに今回はキュリア本人は登場しないよ」
イノブン「ならいいが」
ケーケー「名前だけは登場するけど」
イノブン「おい!」
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 約五年後、村人の大半が市街地に移り住んでしまい、ガイの元いた村は解体してしまいました。
 とりわけ行くあてのないガイは、前からやりたかった魔法の修行をしてみようと思いました。しかし、ガイはまだ魔法というものをあまり知りませんでした。そこで、2,3日ほど歩けば着く距離のところに住んでいる、雷魔法の使い手に弟子入りしようと思ったのです。
 村近郊の市街地で偶然手に入れた情報を頼りにそこへ行ってみると、研究所のようなものがありました。聞いた話では、科学者も兼業しているそうです。
 そこを訪ねてみると、出てきたのは、今現在ガイを洗脳してキュリアを殺そうとしているあの老人博士じゃありませんか。
 ガイが弟子入りを志願すると、老人博士はあっさりOKをくれました。
「普段なら弟子入りなど断るところだが、つい先日私の長年かかった研究が成功したからな。まあ、誰かが志願してくるなど初めてだけどな」
 老人博士が言いました。
「よかった。俺キュリアってやつみたいに、強くなりたいんだ!」
「キュリア!?」
 ガイの言葉に、老人博士が驚きました。
「お前は、あの悪人みたいになりたいというのか!?」
「悪人?」
「……なにも知らないようだな。いいだろう、なら教えてやるよ。キュリアがどんな非道なヤツなのかを」
 こうして、ガイのキュリアに対するイメージが180°変わってしまったのでした。

キュリアと謙次 ひゃくにじゅうななかいめ!

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「また旅に出たくなったから、突然だけど村から出て行くよ」
 突然、キュリアが村人に言いだしました。村人たちの半分くらいは驚きました。もう半分は、
「まあ、旅に出たくなったのなら仕方ないね」
と思い、納得していました。そもそもキュリアは、ここに永住すると言ってやって来たわけではなく、しばらく暮らしたいと言ってやって来たのです。それゆえ、キュリアを引きとめようとした人が少なかったのでしょう。
 しかしここで、
「待て、キュリア!」
 キュリアを呼びとめる声が聞こえました。キュリアと一緒に遊んでいた子どものうちの1人です。金髪の少年です。幼き頃のガイです。
 少年ガイは続けて言います。
「お前、吸血鬼みたいに血を吸えるんだろ!? 行く前に、俺の血を吸ってから行け!!」
 この言葉を聞いて、村人全員が驚きました。言われたキュリア本人も相当驚いていました。
「ええ!? でもすっごく痛いよ!?」
 キュリアは制止しようとしますが、ガイは『いいからやって』とだだをこねます。
 キュリアがどうしてそんなに血を吸われたいのか、理由を尋ねると、
「俺はアンタみたいに強くなりたいんだ!! いつか、魔法の特訓もしてみたい!! そこで、アンタみたいな強い人に出会ったってことを忘れないように、血を吸ってほしいんだ!!」
だそうです。まったく、子どもの考えることはよく分かりませんね。
「そこまで言うなら仕方ないなぁ。血を吸ってあげるよ」
 少年ガイの言うことを納得しちゃったよこの人!! 村人たち唖然。
「あれ? いや、別に命に関わることじゃないし、回復魔法で傷跡も消せるから、大丈夫かなって思ったんだけど」
 村人たちの反応が予想外であるかのようにキュリアは言いました。
 村人たちの反応はイマイチでした。しかしかと言って、キュリアを止めようとする村人もいませんでした。
「じゃあガイ、腕出して」
 ついにキュリアは実行に移りました。おい誰かコイツ止めろ!!
 少年ガイは腕を出します。すると、キュリアは即座にその腕に噛みつきました。
 直後、村中に悲痛な叫びが轟きます。吸血を終え、回復魔法で傷を直されてもなお、ガイは喘いでいました。村人たちの何人かは心配して、ガイの元へ駆け寄りました。
「後味悪くしちゃってごめんね、それじゃあ」
 周りの空気は冷え切っていました。まったく、こんなことをするから。
 キュリアが飛び立とうとすると、ガイは小さな声で言いました。
「キュリア……、俺、……絶対、……強くなるから」
 すぐ近くにいた村人はその声に気付けましたが、他の村人は全く気付けないぐらい、小さな声でした。
 しかし、キュリアには聞こえたのか、飛び立とうとする動作を中止し、ガイの方を向いて笑顔で言いました。
「うん。じゃあ強くなったら私と対決しようか?」
 ガイは、なにも言いませんでしたが、キュリアの方に向けて拳を突き出しました。
「……待ってるよ」
 キュリアはそう言って、その村から飛び立ちました。


キュリアと謙次 ひゃくにじゅうろっかいめ!

ケーケー「今日帰りの電車の中で友達と、『ドレミの歌』のテーマを考えてたわけよ」
イノブン「はぁ? 日本語でたのむ」
ケーケー「日本語だけど!? だから、『国名』だったら、『ドはドイツのド』みたいな」
イノブン「テーマってそういうことか」
ケーケー「それで、新しいテーマとして、『企業の名前とかどう?』と提案したわけよ」
イノブン「ほう」
ケーケー「友達3人とも、企業じゃなくて『ヒーロー』と聞き取ったらしい。己のかちゅぜつの悪さをモロ自覚させられた」
イノブン「『かつぜつ』すら言えてないぞ?」
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↓ 本編 ↓
 キュリアは3日ほど、その村で過ごしました。キュリアは積極的に村人の手伝いをしましたが、村人が遠慮して手伝わせてもらえず、時間がかなりあまったので、子どもたちの遊び相手にほとんどの時間を割いていました。
 ガイも当時は6歳、子どもです。いっぱいキュリアに遊んでもらいました。
 しかし、2日目の夜、村長がキュリアと2人きりになったとき、こそっと言いました。
(作者:『キュリア、お前のことを愛してる、結婚してくれ』)
 かっこいいですね村長さん。……ってそんなわけあるか!!
 本当のセリフはこうです。
「すまないがキュリア、明日あたりにこの村から出て行ってもらえないか?」
「……いいよ。そりゃそうだよね」
 キュリアは嫌そうな顔一つせず、そう答えました。
 ちなみにこのころのキュリアは、『クオリア障害』をほとんど克服していました。
(作者:クオリア障害とは、生まれつきの感覚が他の人とは異なる精神障害です。生まれつきの感覚が違うので、他の人と同じ育て方をしても、大きく異なる感覚を身につけることになります。たとえば、善悪の判断、面白さの評価方法などが他の人と違うのです)
 キュリアは謙次と初めて会ったときに、『私はね、悪魔なの』的なことを言ってゲラゲラ笑ってましたからね。何が面白いんでしょうか?
(作者:そういうのを面白がるのもクオリア障害の特徴なのです。そのせいで『わけ分からない人』的な扱いを受けるほどひどい感覚を身につけていたキュリアですが、10年ほど時間をかけ、『ある程度まともな人』と思われるようになったのです)
 おお! ……それって、すごいのか?
(作者:すごいことですね。たとえばキュリアは痛みを嫌がりません)
 一見わけわからない文だけど、要するに殴られても嫌がったり嬉しがったりせず、ケロッとしているってことだろ?
(作者:そういうことです。しかしどうやら、周りの人は痛いのが嫌なようです。……一部の人は痛いのを喜んでいるようですが)
 そういうサブカル要素を取り入れるのはやめろ。
(作者:なので、よく分からないまま、キュリアは痛みを感じたら嫌がる反応を取るようにしました。『痛っ!』とか言ったり、顔をしかめたり)
 ……え? どういうこと? お前の言ってることが伝わらない。
(作者:要するに、キュリアは痛みを感じたら、痛がる『芝居』をうつわけですよ)
 な、なるほど。それは難しそうだ。つまりアレだろ? まったくといってもいいほど興味のない話題を提供されて、どうでもいい感に堪えながら、あたかも興味津々であるかのように振る舞うわけだろ?
(作者:そういう感じです。そういう感じで一般人の動作やリアクションをまねることで、キュリアはクオリア障害をある程度克服できたわけです)
 『ある程度まともな人』と思われるようになったわけだ。
(作者:……ところで、どこからこんなに脱線したのでしょうか?)
 相当脱線したな。村長さんが『出てってくれ』と言ったのに、キュリアが『うん、わかった』と軽く言ったところからだよな?
(作者:じゃあそういうわけで、本編に戻します)
「ワシらはお前が嫌いってわけじゃない。……だが、近隣の村からの評判がよくないんだ。今日近くの村のヤツに会ったら、まるで異端者を保護しているかのようなことを言われてな」
「まあ、異端者なのは間違いないけど」
「……そういうわけですまんな、キュリア。他の村との交流が途絶えるのは、あまり好ましくないんだ。分かってくれ」
「『あまり』程度ですまないのは分かってるから、気にしなくていいよ。ヘタしたら、他の村の人から嫌がらせを受ける羽目になるしね。あ、そうだ!」
 キュリアは手をポンと叩いて続けます。
「出て行く時は、私が『また旅に出たくなったから、突然だけど村から出て行くよ』みたいなことを言えばいいんだよね? その方が丸く収まるし」
「……本当にすまん」

キュリアと謙次 ひゃくにじゅうごかいめ!

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 ……要するに、ガイの過去編をやるわけだな?
(作者:そういうことです)
 また過去編かよ。
(作者:だって、過去編って作りやすいわりには面白いものじゃないですか?)
 そうだろうけど。……だけどさ、キュリアの過去編では大量に人が死ぬし、シーノの過去編では薬物のせいで身の回りの人がみんな死んじゃうしで、……面白いかどうかは置いといて、今までの過去編はいろいろ問題があると思うぞ?
(作者:大丈夫です。ガイの過去編はさほどひどくない)
 本当か?
(作者:……多分)
 お前、キュリアの過去編は公開しても対して問題ないだろうと思って書き始めたんだろ?
(作者:まったくのその通りです。人が大量に死ぬことが、あんなにひどい話になるとは……)
 検討つくだろ!!
(作者:いや、僕の予想はたいてい外れるんですよ)
 ……ガイの過去編がまともなものでありますように。
 というわけでガイ当時6歳、15年前の話を始めます。
 ガイは当時、小さな村に住んでいました。なお、こういう小さな村は、現在市街地に変わってきています。なぜかって? 村よりもコンビニとかのある街の方が便利だからです。フェニックスの政策のおかげか、現在ではそういう変化があります。ガイの故郷の村も、今は街に変わっています。
 まあ、余談は置いといて、ある日その村にキュリアがやってきたのです。
 キュリアは100人程度殺したあの日から約10年間、貧困街で暮らしていました。貧困街に住み始めた頃、その街は名前の通りとても貧しく、食料さえまともに調達できないような街でした。しかしキュリアは、他の人よりも少ない食料で我慢し、他の人よりも働き、またそこに住む人たちに勉学を教えてあげたのです。
(作者:奴隷のような生活をしていたキュリアが勉学を身につけているわけないじゃん、と思う方もいらっしゃるかと思いますが、そんなことはないです。魔法を勉強するには、数学的・物理的知識とやや言語能力が必要ですし、さらに大量虐殺をする前、2年ほど世界中を旅した時期もあったので、世界情勢もそこそこ詳しかったのです)
 貧困街で10年ほど、そのような生活をしていた結果、……なんということでしょう! あの汚くて暗かった貧困街が、そこそこ生活様式の整った町に変貌しました!
 こうして貧困街を救ったキュリアは、再び旅に出ることにしました。その旅の途中でガイのいた村に立ち寄ったのです。……ああ、これだけ説明するのにすごい行数使った。疲れた。(作者:おい)
 ちなみに、当時のキュリアの評判は今と変わらず悪いものでした。貧困街を救ったという善行は、マスコミに隠ぺいされていて、大量虐殺のことだけが強調されていたのです。
(作者:マスコミの隠ぺいがなくても、大量虐殺をしたという罪が消えることはないと思いますがね)
 そんな評判の悪いキュリアでしたが、ガイの故郷の村では、たいして嫌われることもなかったのです。

キュリアと謙次 ひゃくにじゅうよんかいめ!

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 一方、とある研究施設にて、
「……う、うう」
 キュリアが目を覚ましました。あたりを見回すと、正面には金属の柵、正面以外は金属の壁が見えました。
(要するに、閉じ込められてるんだね、私)
 キュリアはガイのボルテージアローがクリティカルヒットして、気絶してしまったことを思い出しました。
(私は生きている。……ということは、ガイはある程度自我を保っていたみたいだね)
 そうでなければ、ガイにとどめをさせられていたでしょう。このことはキュリアもあらかじめ確信を持っていました。キュリアも死にたくないので、確信を持っていなければ、ガイの一撃をあえて喰らうなんてことはしません。
 しかし突然、キュリアはあることに気付きました。
(このダメージ、ガイのボルテージアローから受けた分だけじゃない!!)
 ガイのボルテージアローしか喰らっていないと考えると、何か違和感があったのです。おそらく、キュリアが気絶した後で、誰か他の人がキュリアに追加ダメージを与えたのでしょう。
 キュリアはゾッとしました。
(あの戦闘の後に、第三者が来た!?)
 キュリアはガイのことを優先して考えていたため、そのことを考慮していませんでした。第一、瀕死のガイが自分をこんな得体のしれない場所に運ぶなど、できるわけないですしね。
自分の命ほど可愛いものはないキュリアにとって、これはゾッとすることです。なぜなら、
(その第三者は、私を殺せたかもしれない!!)
からです。キュリアが今生きているのは、その第三者のきまぐれによるものである可能性は、否定できないのです。
(作者:ちなみに、その追加ダメージのせいか、キュリアは自分の手首についている金属製の枷すら外せません。いつもならこんな枷、ちぎりすてることぐらい容易なのですが)
 怪力だなぁ
(作者:剣で切りつけても切り傷が付かない体してますからね。痛いらしいですが)
 痛いですむのがすごいよ。
 まあとにかく、普段ならそれだけ強いのに、今は金属枷が外せないぐらい体力が減っているわけです。
 さすがにこれはまずいと思って、キュリアは回復魔法ヒールを使おうとします。第三者と対面して、さっそく殺しにかかって来られたら、キュリアは元も子もありません。
 第三者はおそらく、ガイに洗脳をほどこした人でしょう。ガイはキュリアを殺そうとしていたので、第三者もおそらく、キュリアを殺そうとしているはずです。
(とにかく、その第三者が来る前に、少しでも体力を回復しておかないと……)
 しかし、
「ほぉキュリア、目覚めたようだな」
 第三者である、老人博士がガイを引き連れてキュリアの前に現れました。
「おっと、回復魔法なんか使うなよ? そんなことするとさっそくガイにお前を殺させるぞ?」
 老人博士のセリフからみるに、まだガイの洗脳は解けてないようですね。
 さて、さっそく現れた第三者ですが、キュリアはこんな老人博士を知りません。今までキュリアを殺そうとしてきた人たち、つまり『正義の味方』は、初対面の人がほとんどでした。なのでこの人も『正義の味方』として、キュリアを殺そうとしているのでしょう。
「……じゃあ逆に、何かやったら私を殺さないでおいてくれるの?」
 キュリアはおそるおそる尋ねました。老人博士は、
「そんなわけないだろう。お前を殺さないで私の研究所まで運んできたのも……」
 いったん言葉を区切り、ガイの肩をたたいて続けます。
「この我が弟子であり、お前の仲間であるこいつに、意識のあるお前を殺させるためだからな」
 キュリアは絶望します。意識がないうちにキュリアが殺されなかったのは、意識があるキュリアを仲間の手で殺させたかったから、そういうわけですね。
「さあガイ、キュリアも意識を取り戻したことだ。どうせダメージが大きすぎて、逃げることすらできまいが、もう待ちきれん。ボルテージアローを構えるのだ!」
 老人博士に言われ、ガイは無表情・無口のまま、必殺技のボルテージアローを構えようとします。
「やめてよガイ!! 私はガイを信じてる!! 絶対に打たないって!!」
「うそつけ!! 信じてたら必死でガイが打つのを止めようとなどしまい!!」
 確かに。
「お前が何を言おうが無駄だ!! ガイの洗脳はこれ以上にないぐらい強化してある!! もうこいつは完全に私の操り人形さ!!」
「そんな!! やめてよガイ!! こんなやつの言いなりにならないでよ!! ねえ!!」
 ここまで来ると、キュリアも必死です。もう冷静に物事を考えれません。
 ガイの腕が、電気をまとい始めました。それからすぐに、ガイの腕に巨大な雷の矢が生成されました。
「いやだ!! やめて!!」
 ボルテージアローを構え、必死にやめるように言うキュリアを見て、ガイの中にうっすらと眠る本心は、こう思いました。
(……どうして、こんなことになったんだろうな)
 その思いは、今キュリアを殺そうとしている自分にだけでなく、キュリアと仲良くしていた自分にも向けられたものでした。

キュリアと謙次 ひゃくにじゅうさんかいめ!

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TOHO(ティーオーホー)「↑のまとめサイトにある各ページのスクロールバーの長さがばらばらだね」
……これを101~105回目を更新する前に言われたのですが、おそらく101~105回目が一番スクロールバーが長いorz
TOHOさんのホムペ『プレトノイヴァのメモリオン』 → http://puretonoiva.web.fc2.com/


「いやぁ、草陰で見てたけど、まさか『洗脳』とはね」
 最近頻繁に登場するようになった最強モンスター、フェニックスが草陰から現れて言いました。
「洗脳?」
 謙次が尋ねると、フェニックスは、
「うん。相手の脳を魔力エネルギーで操る科学技術だよ」
「魔力で操るのに科学なのか?」
「まあね。魔力のない時代から来た君からすれば、科学と魔術は別物だと思うかもしれないけど、いまどきの先端技術ではよく魔力が用いられるんだよ」
(作者:たとえば、この時代の発電技術では、発電所が魔力を用いた永久機関になっています)
 永久機関!? つまり、原料なしでずっと発電し続けると?
(作者:その通り。この時代でも『エネルギー保存の法則』というものがあるのですが……)
 なにその法則、知らない。
(作者:エネルギー保存の法則というのは、エネルギー形態が変化してもエネルギーの総量は変化しない、という法則です)
 意味が分からないよ。kwsk[くわしく]。
(作者:たとえば、電気ヒーターは電気エネルギーを使って熱エネルギーを生み出しますよね。まあ、熱エネルギー以外にも音エネルギーや光エネルギーも生み出しますが)
 何とかエネルギーと書いてあるから分かりにくいが、お前が今言ったセリフの『エネルギー』という単語を省けば理解できる。
(作者:まあ、電気と電気エネルギー、熱と熱エネルギーは同じようなものなので、省いても問題ないですけどね。このとき、失われる電気エネルギーの量と、生みだされるエネルギーの量が等しい、というのがエネルギー保存の法則です)
 電気が熱や音、光に変化するけど、使われた電気エネルギーと生み出された熱・音・光エネルギーの量が等しい、というわけだな?
(作者:そういうことです。この法則はわれわれの時代では常に成り立っています)
 当然と言えば当然だな。
(作者:しかし、この時代においては、必ずしも成り立つとは限らないのです)
 え?
(作者:この時代には、『魔力エネルギー』という、われわれの時代にはないエネルギーがあります。このエネルギーだけ、エネルギー保存の法則を無視することができるのです!)
 おお!
(作者:これを利用すれば、さっきも言ったように発電所を永久機関として利用できるのです。他にも、パソコンの高性能化や、通信技術にも魔力が使われます)
 便利いいんだな。
(作者:では、本編に戻します)
「ガイはどうやら誰かに洗脳されたみたいなんだ」
「だけどフェニックス、どうしてそんな状況下で隠れてたんだよ? キュリアやガイは、お前の友達じゃないのか!?」
 最近、少しは主人公っぽいセリフを言うようになったな、謙次。
 謙次の問いかけに対し、フェニックスはこう答えます。
「そういう約束だからだよ」
「え?」
「キュリアの過去話は君も聞いただろう?」
 ジェノサイドの話ですね、分かります。100人ほど人を殺したという、あの話です。確か最後らへんに、フェニックスも出てきましたね。大罪を犯したキュリアを見逃してあげたという……、
「僕はキュリアを見逃したわけじゃないんだよ?」
 あれ?
「あのときは、キュリアを生かしておいた方が、罪を償うためにいいんじゃないかと思ったんだ。生かしておけば、『正義の味方』と称する人がキュリアを殺しにかかってくる。単純に殺されるより、そっちの方が地獄だろ?」
 そういえば、キュリアを生かしておいた理由はそんな感じでしたね。
「殺されそうになったら助けるだなんて、その地獄を用意した張本人のすることじゃないだろ? キュリアは死を嫌っているから、それが地獄として機能するんだよ」
「じゃあお前は、キュリアを見捨てるのか!!」
「まあね」
 当然であるかのごとく、フェニックスは言いました。
「いつもそうしてるんだ。今までもキュリアが命の危機に陥ったことは多々ある。僕はずっとそうして来たんだ」
 なんという冷徹な物言い。ふざけた性格で、見た目がマスコットキャラっぽいくせに。世界の独裁者であるためにも、このような冷徹さが必要だったのでしょうか。

キュリアと謙次 ひゃくにじゅうにかいめ!

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「……そうかよ。だが残念だったな」
 ガイはそう言いながら『ボルテージアロー』構え直します。
「信じてた相手に裏切られてよぉ!!」
 ボルテージアロー発射。そしてキュリアに直撃。
「キュリア!!」
 珍しく謙次が叫びます。しかしその叫び声は『ボルテージアロー』による轟音にかき消されました。
 雷光と轟音が消え、キュリアを見ると、○ムチャしやがってと言いたくなるような状態にキュリアは変わり果てていました。
(作者:○の中に何か文字が入るってわけじゃありませんよ。○はイノブンがなぜか入れた区切り記号です)
「キュリア!!」
 ただ叫ぶだけでも珍しいのに、恐怖を顧みず二度も叫ぶなんて、まるで主人公みたいじゃないか!!
(作者:主人公です。とはいえ、モブキャラの方がもっと叫ぶと思いますが)
「……ぐっ」
 ガイも力つきて倒れたようです。さっきキュリアにボコスカにされたばかりですからねえ。
 それを見て、謙次はキュリアに駆け寄ります。
「キュリア!! 大丈夫か!?」
 返事はない、ただの屍のようだ。
(作者:息してますって!!)
 あ、ホントだ。気絶してるだけか。
 謙次はとりあえず一安心しました。しかし、その安心もつかの間。
「ガイのやつ、まだ少し自我を保っておったか」
 すぐ近くで、声がしました。
 謙次は声のした方を振り向きました。そこには、1人の老人が立っていました。白衣を着た、博士っぽい男性の老人です。
 老人は、謙次に言います。
「どけ」
 言われて、謙次は迷いました。
(危険な気がする。……でも、ここを離れたらキュリアが……)
 なかなか動かないでいると、老人は空に手のひらを向けました。
 直後、雷鳴が謙次の前に落ちます。落ちたところには、直径1mほどのきれいなクレーターができました。
「もう一度言う、どけ」
 言われて、謙次はすばやくその場を離れました。おいこら主人公。
 その老人は、キュリアとガイを回収して、どこかへ行ってしまいました。謙次には、老人のその行為を傍から見るぐらいしかできませんでした。だっせ。
(作者:お前の最後の一言で、雰囲気が台無しに……)
プロフィール

ケーケー

Author:ケーケー
趣味:自作小説執筆、プログラミング、電子工作
好きなゲーム:ぷよぷよ

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