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キュリアと謙次 ひゃくじゅうさんかいめ!

↓ アンチフェミの設定はよく練ったので、今回書きやすかったです ↓


 フェニックスが謙次に説明している間、キュリアは、
(フェニックスに説明任せた方が伝わりやすいだろうなあ。頭いいから、この中で一番説明上手いし、謙次のいた世界のことも手に取るように分かるし)
と思って、黙っていました。他の人も同じことを思い、黙っていました。
 フェニックスは説明を続けます。
「『男は女にしたがうべきだ』とか、『女は男にしたがうべきだ』とか、そういうことを言う人が、ごくわずかだけどいるんだ。そういうのを『アンチフェミ』って言うんだよ」
「へえ。……でもそれが男女平等につながるのか?」
「まあね。アンチフェミはね、いるだけですっごくうっとうしいんだよ。分かるよね? たとえば、知らない女性から突然、『無礼者! 男の分際で俺と目を合わせるなど、どういうつもりだ!!』と言われたら、何か嫌だよね」
「確かにな。……ていうか、女性なのに一人称が『俺』って……」
「さっき言ったよね? この世界では、女性が君のいた世界で言う『男口調』でしゃべっても問題ないって。こういう人は普通にいるし、『女口調』でしゃべってる男性もいるんだ」
「……何かやだな、それ」
「こらこら、そういうことを言うから、君はアンチフェミじゃないかって疑われるんだよ」
「それだけで!?」
「うん。もう君も分かったと思うけど、アンチフェミはものすごいうっとうしいんだよ。……君は、そんなうっとうしい人間を見る目で見られたくないだろ?」
「そりゃあ、そうだけど」
「もちろん、君だけじゃなく、誰だってそうだよ。……だから、この世界の人たちは、自分がアンチフェミだと思われないように、男女間の違いをあまり意識しないようにしているんだ」
「ああ、そういうことか」
 『男はこうあるべきだ』とか、『女はこうあるべきだ』とか言わなければ、アンチフェミと間違えられることはまずないですね。それで、完全な男女平等世界になっているわけですね。
 なお、フェニックスの説明が分かりにくいと思った方に言っておきますが、これはフェニックスのせいではなく、作者のせいです。フェニックスは説明上手ですが、説明下手の作者のせいでそうなってしまったのです。
(作者:……何にも言い返せないから困る)
 謙次に一通り説明し終えると、フェニックスはキュリアたちに謙次のいた世界のことを話し始めました。
 フェニックスの説明を聞いて納得したキュリアが言います。
「ああ、なるほどね。謙次のいた世界では、男らしいとか女らしいとかそういうのはあるけど、男女差別みたいなのはないんだね」
 そういうことです。説明乙。
「ま、謙次のいた世界も、この世界も、同じ世界なんだけどね」
 説明を終えたフェニックスが、さらっとすごいことを言いました。
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キュリアと謙次 ひゃくじゅうにかいめ!

↓ 次回から、更新日が月・金になります。そして長い ↓


 レジャーシートを引き、一行の花見がスタートしました。
 一行は、いろいろワイワイ話しまくってました。桜はほとんど見てません。こいつらは、花見に来たと言うより、ぺちゃくちゃ話しにきただけなんじゃないでしょうか?
 話をしていると、謙次がこんなことを言いだしました。
「そういえばシーノって、男っぽい話し方するよな」
 どうしてそんな話になったかとか、考えなくていいですからね。テキトーに話してると、『何でこんな話になったんだっけ?』って経験、よくあるでしょう?
 タイミングが悪いわけじゃないですし、セリフ見ても悪いこと聞いた感じじゃないんですけど、……何かワケでもあったのか、一行は黙ってしまいました。
「……え、え?」
 謙次は『何か俺悪いこと言った?』的な視線を皆に送ります。ちなみに、一行のうち、キュリアとシーノを除いた女性・女子はちょっと引いているようです。
 キュリアは気を使うようにして、慎重に謙次に尋ねます。
「えっと、……謙次ってひょっとして、アンチフェミ?」
「え? アンチフェミ?」
 謙次はよく分からないような感じで答えました。まず、イノブンもそんな言葉しらないし。この世界限定の言葉?
 何やら嫌な空気になってきた、そんな時でした。
「いや、謙次はアンチフェミなんかじゃないよ」
 誰かが助け船を出してくれました。フェニックスです。……って、お前いつからここにいた!?
(作者:光に速さで、たった今やってきました)
 なるほど。『光の速さで』というのは、比喩じゃないよな?
(作者:比喩じゃないです。秒速30万kmで飛んできました)
 なるほど。フェニックスは謙次に説明します。
「アンチフェミって言うのは、男女不平等主義者のことだよ。英語でアンチ・フェミニスト、だから略してアンチフェミ」
「英語?」
 なぜかここでキュリアが疑問を投げかけました。お前ら普段から英語使ってるじゃん。『ブラックトルネード』(作者:キュリアの使う魔法です)とか『ボルテージアロー』(作者:ガイの使う魔法です)とか。
「ああ、イングル語のことだよ」
 フェニックスの説明で、キュリアは納得しました。なるほど、この世界で『英語』は『イングル語』と呼ばれているのか。あれ、じゃあ日本語は……、
(作者:そんなこと気にせず、話を進めましょう!)
 うお!? 話を脱線させる一番の元凶が、自ら話を進めるよう促してきた!? ……設定ミスだからって、強引だな。
(作者:え?)
 まあいいや。話を進めます。
 フェニックスは、相手の顔を見れば、その人が何を考えているのか分かります。『先読み』ですね。そのおかげで、謙次のいた世界がどんな感じなのか、謙次の顔を見ることで分かるみたいです。
(作者:どこが『先読み』なのかって思われるかもしれませんが、戦闘中にちゃんと『先読み』として使えるのでスルーします)
 フェニックスは謙次に分かるように説明します。
「この世界では、君の世界よりも男女が平等なんだよ」
「え?」
 どういうことでしょう? イノブンは、この世界で男女が不平等だとあんまり思いませんでしたが。
「君のいた世界では、男女間にいろいろと差があるよね? 身体能力の差とか」
「ああ、確かに」
「この世界ではね、そういうのないんだ」
「……え?」
「この世界では、普通の人でも鍛えれば石を砕くことぐらいできるんだけど」
「できるんだ!? 普通の人で!?」
「うん。でもそれは、筋肉がついたというより、魔力の作用のおかげなんだ」
「え?」
「君の世界では、筋力は100%筋肉によるものだろ?」
「そりゃあ、そうだけど」
「この世界ではね、筋トレすると、魔力が筋力を肩代わりしてくれるようになるんだ。だから、筋肉の限界なんて関係なく、どこまでも体を強化できる」
「そうなのか。……でもそれがどうして、男女平等につながるんだ?」
「この作用は、男女間であんまり差が無いんだ。だから、男女間で筋力の差がそんなにないんだよ。そういうわけだから、キュリアやマリエルも、女性だから戦闘に不利ってことがないんだ」
「ふうん」
 さっきから、外野が完全に空気になっていますが、フェニックスは構わず続けます。
「あと、謙次の世界では、ニュースで『会社員男性が、OLの女性に対し、わいせつな行為をどうたらこうたら』って言ってるのを、たまに聞くよね?」
「え? ああ」
「この世界では、女性が男性にそういうことをするケースもある。男性が女性にそういうことするケースと同じぐらいの件数かな」
「ええ!?」
「まあ、あんまりこんなことを話してると変な目で見られるから……」
(作者:ブログをアダルト設定にしたくないから)
「男女間の関係についてざっくり言うと、この世界ではあんまり考えない。『考えない』っていうのが、どのぐらいのレベルかっていうと、シーノみたいに、女性が男性口調で話していても全く気にされないレベル」
「そんなに!?」
 謙次は驚きます。そして、そこに周りも驚きます。謙次のいた世界では、それが認められないのか、という意味で。
「でも、力の強さがほとんど同じってだけで、そこまでなるもんなのか?」
「いや、まあ文化も少し違うってのもあるけど、ヘンなのがあらわれたから、というのが大きいかも」
「ヘンなの?」
 謙次が尋ねると、フェニックスは楽しげに答えます。
「アンチフェミだよ」

キュリアと謙次 ひゃくじゅういっかいめ!

 マリエルとその孤児たちが支度を終え、花見に出発です。
「そういえば、この世界にも花見の習慣ってあるんだな」
 今更ながらに謙次が言いました。キュリアが答えます。
「うん。……どうやら、習慣とかも謙次の世界とこの世界、そっくりみたいだね」
「そうだね」
 謙次はうなずきました。
 ちなみにここから目的地までは、空を飛んでいくのではなく、鉄道を利用します。
(作者:ここで言う鉄道とは、地下鉄のことです。鉄道はすべて地下を走っているのです)
 空を飛べばロハですが、十数人いるのでこの場合は鉄道の方がいいのです。キュリアの風魔法を使えば、十数人同時に飛ばせなくもないですが、十数人がつるんで飛ぶと、地上の人がうっとうしがるみたいです。あと、花見や旅行とかは、移動魔法が使える人でも鉄道を利用する人が多いみたいです。あれですかね? 外の風景をみながら電車にゆられるのがいいんですかね?
(作者:地下鉄ですよ?)
 風景見えねえ!!
(作者:まあ、そういう風習ですから。気分みたいなものでしょう)
 そんなもんかね。
(作者:まあ、電車でGOと言っても、速度制御技術がすごい進歩しているので、運転手も不要で、電車の本数が3分に一本あったり、到着時間が意外と早かったりするんです)
 ……つまり、こっちの世界の電車はわれわれの世界の電車よりも使い勝手がいい、というわけだな。
 そんなことを言ってるうちに、早くもキュリア一行は目的地に到着したみたいです。

キュリアと謙次 ひゃくじゅっかいめ!

↓ 短くなってしまった ↓


 キュリアと謙次は、朝食を済ませ、しばらく家でゲームをして時間をつぶしました。その後、『朝っぱらから、一体何の用?』とマリエルに言われないぐらいの時間になってから、家を出発しました。
(作者:『朝っぱら』の時間は、人によって違いますかね。友達が家に来る時、僕が『家に来るの早すぎ』って思うのは、9:00より前ぐらいですかね? ……まあ、そんな時間に約束しないし、約束もなく来る人いないんですけど)
 なお、トランズ島から出る前に、血まみれになってピクピクと体が小刻みに振動しているガイ虫も拾っていきました。
(作者:ガイ虫とか言わないであげて!! ガイは立派な人間だよ!! 人権あるよ!!)
 一行はマリエルの家に着きました。キュリアがインターホンを鳴らすと、玄関からマリエルが出てきました。
「ああ、キュリア、謙次君、そして……、ガイ?」
 そろそろガイを回復させてあげて!! グロいから!!

キュリアと謙次 ひゃくきゅうかいめ!

 謙次がふとんで寝ている間、轟音が聞こえました。キュリアとガイの戦闘による轟音です。
(……うう、うるさいなぁ。これじゃあ眠れないじゃないかぁ)
 なら起きろよ謙次。いや、寝坊してもそう思ってしまうのは分かるけど。
 しばらくして、轟音が鳴りやみました。もちろん、そのころには謙次が完全に目覚めているわけですが。
(……うう、完全に目が覚めてしまった。もうちょっと寝ていたかった)
 気持ちは分かるが、起きろ。
 ふとんの中で目を開けていると、扉が開く音が聞こえました。それから、誰かが階段を駆け上がってくる音も聞こえました。
「謙次、起きてる? ご飯できたよー」
 キュリアが謙次の前まで来て言いました。
「あれ? 珍しいね、この時間に起きてるだなんて」
「あんな音がすれば誰だって目が覚めるよ。一体何があったんだ?」
「ああ、アレ? ガイ虫駆除だよ」
 ガイだけに。
「……どういうことだよ」
 疑問に思いながら、謙次は起き上がりました。

キュリアと謙次 ひゃくはっかいめ!

↓ シーノの過去編が終わって、新シリーズです ↓


「さーて、今日の朝食は、と」
 シーノの一件があってからしばらく経ったある日、キュリアはいつものように朝食を狩ろうとしていました。
「よし、あのブラックベアにしよう」
 謙次がこの世界に来て、すぐ襲われたモンスターですね。黒くて大きな熊のモンスターです。
 キュリアが目標めがけて突撃しようとした、その時、
「よう、キュリア」
 キュリアの後ろから、聞き覚えのある声がしました。
 そこにいたのは、ガイでした。みなさん、覚えているでしょうか? ガイは金髪の青年で、雷属性の魔法を得意とします。個体能力は、『物体を弾くと音速で飛ばせる』能力です。『音速のイナズマ』と呼ばれています。イナズマは音速よりも速いのに。
 ガイは言います。
「今年もお前やマリエルたちと一緒に花見に行こうと思ってな」
「それはいいね! でもまだ、私はともかく謙次が朝ごはんを食べてないから、それまで待ってもら……」
「まだマリエルの家に出かけるのは早いと思わないか、ババア」
 ガイのやつ、言いやがった。あのタブーを……。
 ガイの言葉を聞いて、キュリアは言います。
「あーあ。せっかくいい気分で花見に行けると思ったのに、台無しだよ。……この恨み、誰で晴らそうか?」
 なお、それからすぐに聞こえた轟音で、謙次は目を覚ましました。まだ寝てたのね、コイツ。

キュリアと謙次 ひゃくななかいめ!

ケーケー「なんか頭いたい。文章ちゃんと書けたかな?」
イノブン「無茶しやがって」


 夕方になって、キュリアと謙次は帰路に着きました。
(作者:今調べたら、漢字間違ってるみたいですね。『帰路に就く』が正しいようです。漢字って難しい)
 ちなみに、前回のカード勝負ですが、シーノがいいカードを引いたので、逆転勝ちされました。結局、今回謙次はシーノにカードで一回も勝てず。ドンマイ謙次。
(作者:正しくはNever mind……)
 いや、そこつっこまれても……。むしろネバマイなんて言ったって通じないと思うよ。
 えー、今この作者が言ったことについて説明すると、『ドンマイ(Don’t mind)』ってのは、英語ではまず使われないらしいんです。英語だと『気にするな』というのは普通、『Never mind』っていうらしいんです。……ここは日本なんだから、ネバマイ(Never mind)なんて言ったところで通じないでしょ?
 本当にどうでもいい説明はこれぐらいにして、本編に戻ります。
「そういえば、シーノから聞いたんだって?」
 キュリアが謙次に尋ねました。あ、ちなみに今、謙次とキュリアは海の上です。空飛んでます。They are flying.
 謙次は一瞬、
(何を?)
と思いましたが、すぐにシーノの過去のことについて聞いているんだと分かりました。
「ああ。……シーノから話してくれたんだ。言っておくけど、俺から聞いてないからな!」
 キュリアに指の爪を剥がれたくないせいか、謙次は一生懸命弁解しました。
(作者:キュリアは、謙次がシーノに過去のことを尋ねたら、謙次の爪を剥ぐとおどしました。87回目参照)
「みたいだね。……一応言っておくけど、シーノはシーノなりに頑張って薬物と戦ってるから、あんな過去話を聞いてがっかりしないであげてよ」
「ああ、分かってるよ」
 謙次の返事を聞いて、キュリアは安心しました。
「よし、一安心したし、今日はいつも行ってるデパートでご飯を食べようか」
「お? いいね! 外食なんて、こっちの世界に来てから初めてだな」
「そうだね。私も何気なく言ったけど、謙次のいた世界にも『外食』はあるんだね」
「もちろん」
「あ、そうだ。ついでにカードをもっと買ってあげよう」
「え!? いいの!?」
「あんまり買うと、フェニックスに怒られちゃうから20パックぐらいでいいね?」
 いや、十分多いよ、それ。
 一事件起きましたが、この日も問題なく終わって行きましたとさ。

キュリアと謙次 ひゃくろっかいめ!

ケーケー「夏の特別企画! 『ケーケーは7日間小説を毎日更新できるのか!?』スタート!!」
イノブン「いえーい!! ……え?」
ケーケー「というわけで、がんばります」
イノブン「……五月病のコイツが、続けられる気がしない」
↓ カードの描写を短くするつもりが、すごい長くなった ↓


「ゼリードラゴンに進化!」
 謙次が言いました。
シーノが戻ってきてしばらくの間、謙次とシーノはカードゲームで遊んでいました。その間、マリエルはキュリアを探しに出かけています。
なお、この回は読者にとってルールがよく分からないカードゲームが会話の内容のほとんどを占めていますので、テキトーに飛ばし読みすることをオススメします。
「じゃあ、私のターンだな」
 シーノはカードを引きます。
「まず、ファイアンをマグマーバに進化。マグマーバの能力でゼリードラゴンにダメージを与える!」
「くっ」
 謙次はゼリードラゴンの上に乗っていたカードを移動させました。
「これで、ゼリードラゴンの再生能力は消えたな。さらに、ロックオンザスナイパーを召喚! 『遠距離攻撃』だからコイツはダメージを喰らわないぜ。ランサーで邪魔なシールドを破壊しておいて、ロックオンザスナイパーでゼリードラゴンを攻撃!」
「くっ」
 謙次はゼリードラゴンのカードを移動させました。
「俺のターン。……シールドを出して、ターンエンドだ」
「よし! また私の勝ちみたいだな」
謙次のターンエンド宣言を聞いて、シーノが喜びました。
「念のためランサーをもう一体召喚しておいてと……、まずはランサーでシールドを破壊。次にもう一体のランサーで謙次に直接攻撃! ……これでお前のライフは残り1、私残り2体のユニットで攻撃すればお前のライフはゼロだ!」
(作者:『ひゃーっひゃっひゃっひゃ』)
「やったー! 私の勝ちだー!!」
 シーノが言うと、謙次がうれしそうな顔をして、
「何勘違いしているんだ?」
「ひょ?」
「まだお前のアタックフェイズは終了してないぜ!!」
「何言ってんだ!? ……その通りだけど、だから私は攻撃して勝ちだって……」
「トリガー発動! 『一掃』!」
「なっ!?」
「このカードの効果で、互いのフィールドのユニットは全破壊!! そして、今フィールドには俺のユニットはいない!!」
「私のユニットは、……4体」
「このカードで、一気に形勢逆転だぜ!!」
 と、そんな感じで2人が楽しんでいると、
「ただいまー」
 マリエルがキュリアを連れて帰ってきました。
「あ、シーノ! ちゃんと戻ってきたんだね、えらいえらい」
「キュリア……、悪いな、探してもらって」
「いいよいいよ! いやあ、シーノに何事もなくてよかった!」
 このあとしばらく、シーノはキュリアと話していました。そして、謙次は思いました。
(ようやくシーノに勝てそうなのに、……早くカードを続けさせてくれぇ)

キュリアと謙次 ひゃくごかいめ!

↓ なんとか日付越える前に更新できた ↓


「ど、どういうことだよ、それ!?」
 謙次が驚いて言いました。
「どうしていきなりそんなことになったんだよ!? お前の親が、お前以外を皆殺しにした上に、自らの命を絶つなんて!!」
「私も驚いたよ。何が起こったのかを理解するのに、かなり時間がかかったな」
 シーノは悲しそうな顔をして、言いました。
「私が家出をしてから、私の親はあえて私を探さなかったみたいなんだ。つまり、私があの不良グループとつるむのを許したってことだな。不良グループとは言っても、良い評価をされていたからな。……だが、薬物に染められたあのグループは、他の不良グループと同じ、……いや、それ以下だった。私の親は、きっとそれに絶望したんだ」
「だから、お前の仲間を皆殺しにした」
 謙次の言葉に、シーノは頷きました。シーノは言います。
「そうだ。……だが、たとえ相手が極悪人でも、勝手に人を殺すという行為は許されていない。そのままその場から立ち去っても、逮捕されて死刑判決を受けるだけだ」
「だから、お前の両親は自殺した」
 謙次の言葉に、シーノは顔をしかめて頷きました。
 え? なぜ顔をしかめたかって? だって謙次のやつ、シーノが言おうとした結論だけ言うんですもの。シメの言葉だけポンポン言われちゃあ、それはもう、うっとうしいったらありゃしない。
 まあ、謙次のダメ人間っぷりは今に始まったことじゃないので、若干イラッとしたものの、我慢してシーノは話を進めることにしました。
「その後、親も頼れる人も失った私のもとに、マリエルがやってきてくれたんだ。マリエルは私を孤児として受け入れてくれた。もちろん、それ以降は薬物なんかに手を出しちゃいな……」
「シーノォ!!」
 突然大声が聞こえて、2人はビクッとしました。振り向くと、マリエルが走ってこっちに向かってきている姿が目に移りました。
 マリエルはシーノの目の前までやってきて言います。
「もう、どこ行ってたのよ。心配したのよ」
「……悪い」
 シーノは少し黙って、ぎこちなくこう続けました。
「……何も買ったりしてないから」
「分かってるわよ」
 マリエルは笑顔でそう言って、さらに続けます。
「約束したもの。薬物はもうしないって。私の知ってるシーノは、人との約束を簡単に破るような子じゃないもの」
「……マリエル」
 シーノは涙目になって、マリエルに抱きつきました。
「こらこら、恥ずかしいじゃない」
 そう言ってマリエルはシーノの頭をなでました。マリエルはそんなことを言いつつも、まんざらではない顔です。
 いやー、なかなかいい感じにことを終えましたね。よかったよかった。
 ……あれ? そういえばキュリアは?

キュリアと謙次 ひゃくよんかいめ!

↓ 最近、短いなぁ ↓


 しばらくすると、シーノのいた組には薬物中毒者しかいなくなっていました。リーダーも、この街の不良たちの悪事を取り締まらなくなっていました。
 そんなあるときのことでした。突然大きな音がしたと思ったら、シーノの近くにいたリーダーが倒れたのです。よく見ると、リーダーの頭に穴が開いていました。
 その音は何度も響き、音が鳴るたびに周りの不良が死んでいきました。
「……え?」
 突然の出来事に、シーノは絶句していました。今まで一緒にいた仲間が、突然死んでしまったことを、シーノはなかなか理解しようとしませんでした。
 その後、目の前に現れた人物を見て、シーノはさらに理解に苦しみました。シーノの目の前に現れたのは、シーノの両親でした。
「ごめんなさいね、シーノ」
 シーノの母親は言いました。
「あなたが家出をしも、この不良グループに入ったと聞いて、私たちは安心してたの。……でも、こんなことになるなら、あなたを無理やり連れ戻すべきだった……!!」
 そうシーノに言い残して、母親は父親とともに自殺しました。

キュリアと謙次 ひゃくさんかいめ!

↓ キュリアと謙次のまとめサイトに載せた内容を太字にしたので、読みやすくなったと思います!! ↓


 それ以降、シーノのいた組は一変しました。犯罪を嫌っていたリーダーが、カツアゲをするようになったのです。
 なぜそうなったかというと、薬物を購入するにはお金がかかるからです。
 金がかかる? ならまたある程度お金がたまってから買えばいいだけの話じゃん。……そう思うかもしれませんが、この世界でも現実世界でも、薬物の依存症は強いのです。お金が貯まるまで薬物を買うのを我慢するなんてことを、薬物中毒の人ができるわけがありません。
 リーダーを慕っていた人も、徐々に組を抜けて行きました。リーダーを慕っていた人のほとんどは、不良なのに良いことをするというリーダーのカッコよさに魅せられていたからです。
 ところで、(※あくまでシーノのいる世界での話ですが、)危ない薬物を服用することは犯罪でなくても、危ない薬物を服用した人が犯罪を起こせばその罪は重くなると、前に申し上げましたよね? カツアゲって、犯罪ですよね? ……そう、本来ならリーダーは死刑とか無期懲役とかに課せられてしまうわけです。
 しかし、近隣の住民や警視庁は、なかなかリーダーを捕らえようとしませんでした。なぜなら、この不良グループは、この街でヒーロー扱いされていたからです。

キュリアと謙次 ひゃくにかいめ!

↓ ここ3日で16人も閲覧しただなんて、夢みたいだ!! ↓


 シーノが善良な不良(?)の組に入って1年以上が経ったある日のことです。
 1人、腕に注射しています。おそらくインフルエンザの予防注射とかではないでしょう。
(作者:当たり前です)
「おいお前、それ麻薬じゃないのか!?」
 仲間の一人が迫りました。すると、それを見たリーダーは、
「ん? ああ、麻薬か? 別にやること自体は犯罪じゃないんだし、いいんじゃないか? ……どれ、俺にもちょっと貸せよ」
 リーダーが麻薬に手をつけちゃいました。この人、『犯罪』さえ起こさなければいいと思っているのだろうか?
 ちなみに、言わなくても大丈夫だと思いますけど、麻薬が合法なのはこの世界の話で、現実にやったら犯罪で捕まります。ずいぶん刑は重いので、決してやらないように。まあ、刑が重い軽いの問題ではないですが。
 話がそれましたね。リーダーが麻薬に手をつけようとするまで、シーノは薬物が危険なものだということが分かっていました。
 しかし、シーノはこのとき、リーダーを尊敬していました。そんな人が何の抵抗もなしに手を付けたものが危険であるはずがない。シーノはこう思ってしまいました。
(作者:みなさん。気軽な呼びかけでこういうのに手をつけちゃダメですよ)
 そうやってシーノは、薬物中毒になってしまいましたとさ。

キュリアと謙次 ひゃくいっかいめ!

↑ これからタイトルにずっと『ひゃく』と書けることがうれしくてたまらない ↑


「それで、そいつが不良どもを倒してくれたんだ。それが私とリーダーの最初の出会いだった」
 シーノはそう語りました。謙次はこのシーノの発言に疑問を持ちます。
「リーダー?」
「ああ。私を助けてくれたそいつも不良なんだ」
「え!?」
「不良と言っても、良い不良だぜ。私のいた町には、夜になるとカツアゲとか、そういう悪いことする不良がたくさんいたんだ。だが、リーダーのいた組は、そういう不良どもの悪事を見ては、こらしめていたんだ」
「そいつら、本当に『不』良なのか? 良いことしてるのに」
 誰が上手いことを言えとww
「それで、話を進めるが、私も助けられたはいいが、家に帰りたくなかった。だから、リーダーの組に入れてもらったんだ。……一回だけ、うちの組の一人がカツアゲやったな。そこで、リーダーがそいつをボコスカにして、カツアゲの被害者にボコスカにされたやつを見せつけながらカツアゲしたお金を返してたっけ」
「普通に良い奴だね、リーダー」
「ああ。たまにそんな感じのトラブルがあったりしたが、私はあの組で上手くやれていたよ」
 しかし、一呼吸おいて、シーノはこう続けました。
「薬物が入ってくるまではな」

キュリアと謙次 ひゃっかいめ!

ケーケー「祝☆100回目!!」
イノブン「よくここまで続いたなww」
ケーケー「というわけで、100回目記念として、こんなページを作っちゃった。てへ」
イノブン「うん、キモいぞ、その『てへ』は。それで、どれどれ……」
ケーケー「キュリアと謙次のまとめサイトです。作るのすごい疲れた……」
イノブン「そりゃあ疲れるだろう。今まで書いた内容のすべてに<br>を入れたんだろ?」
ケーケー「ああ、それね? 一応、読者にHTML知らない人いるかもしれないから、<br>」
イノブン「あいよ。簡単に言うとこんな感じです↓」
・ホームページはHTMLという言語を用いて作られている。
・HTMLにおいて、改行を表わすのは<br>である。
イノブン「FC2ブログでやる分にはHTMLの知識はいらないし、改行もEnterキーを押すだけで勝手になるんだけども、普通のホームページでは改行するのに毎回<br>を入れなきゃいけないんですよ。ちなみに、HTMLがどんな感じか知りたい人は、右クリックで表示されるメニューの中から『ソースの表示』を選択すれば見れます」
ケーケー「このブログはFC2が管理していらっしゃるので、僕がHTML書いてるわけじゃないんですけどね。僕が書いたHTML記述を見たい人は上に張ったリンクをクリックして見てください。ところでイノブン」
イノブン「なんだ?」
ケーケー「ここまで説明してもらってなんだけど、実は僕、そんな面倒な作業してないんだよねww」
イノブン「な、なんだって!?」
ケーケー「チッチッチッ、舐めてもらっては困る」
イノブン「いけ、ベ○○ンガ、『したでなめる』!!」
ケーケー「そういう意味でなめられると本当に困る!! そうじゃなくてさあ、僕これでもプログラム組めるんだよ?」
イノブン「<br>を知らなかった人にとってはもうすでにちんぷんかんぷんだろうなあ」
ケーケー「頭痛くなった方はもう本編に飛んでください」
イノブン「それがいい。何が面白くてこんな文を読んでいるんだか。それで?」
ケーケー「簡単に言うと、①今までに書いたキュリアと謙次を『メモ帳』にコピーして、②プログラム使ってそのファイルを1行ずつ読み込み、③行の末尾に<br>を挿入する。この①~③のステップを利用すれば、手入力で<br>を挿入する必要なく、自動的にみんなやってくれる」
イノブン「なるほど、わからん」
ケーケー「そうでもしなきゃ、すべての行に<br>を打ち込まなきゃならなくなるんですよ? こんな作業やってたら、丸2日はかかる」
イノブン「よくわからんが、プログラムで作業が楽になった、と言いたいわけだな?」
ケーケー「そゆこと。まあ、リンクを貼ったりしてたら、意外と時間食っちゃったから、手間のかかる作業になっちゃったけどね」
イノブン「まあ、お疲れ様」
ケーケー「あと、100回目記念としてもう1つ!」
イノブン「まだあったの!? <br>の説明で頭を痛めた人は、もう本文にいっちゃったよ!?」
ケーケー「ホームページの紹介ページをちょっと修正しました」
イノブン「ほんとだ、イノブンのイラストが貼ってある!!」
ケーケー「どれだけ強力なパンチでも、一切通じないというキャラにしました」
イノブン「イノブンすげぇ!!」
ケーケー「ただし、はさみで簡単に切れるし、火をつけたら燃えるわ、水でぬらしたら飛べなくなるわ……」
イノブン「弱点多いな!!」
ケーケー「さて、100回目記念としてはこんなもんでしょう」
イノブン「やらないと言ってた割には、ずいぶんといろいろやったな」
ケーケー「長くなりましたが、そろそろ本編をどうぞ」
イノブン「本編短っ!?」
↓ 実はこの話、ブログよりもホームページの方に先にアップされていたりする ↓


「お兄さんさ、さっき遊んだら財布がすっからかんになっちゃったんだよね。だからさ、おこづかいくれない? それとも遊ぶ?」
 不良がシーノに向かって言いました。シーノはさほどお金を持っていないので、どのみち『遊ぶ』はめになるでしょう。しかし、『遊ぶ』を選ぶとケンカになります。
 シーノが答えれずにいると、
「……まあ、こんなガキがお金を持ってるわけないか。さあ、じゃあ腹いせに痛い目にあってもらうぜ!」
 不良がそんなことを言って殴りかかろうとしてきました。しかし、その時、
「やめろ」
 不良の後ろで誰かが声を発しました。その声のおかげで、シーノは不漁に殴られずに済みました。
 不良は後ろを振り向くと、一人の男が立っていました。
「あん!? なんか用か!?」
「いいや、お前らには用はない。ただ、子どもをいじめているのが気に食わなくてな」
「あんだとテメ……」
 不良がムッとして男を殴りに飛びかかりました。しかし、不良は男にカウンターを喰らい、一発でKOしました。
「テメェ……、こっちはまだ六人いるんだ!! 一人で勝てるとでも思っているのかァ!?」
 あんたら、それフラグですよ?
プロフィール

ケーケー

Author:ケーケー
趣味:自作小説執筆、プログラミング、電子工作
好きなゲーム:ぷよぷよ

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