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キュリアと謙次 はちじゅうはっかいめ!

ケーケー「砕竜の天殻が出ないorz」
イノブン「モンハンはそういうゲームだ。地道に頑張れ」


 その日の夜、マリエルの家にて、
(何で私、あんなことやったんだろう?)
 シーノが自分の過去を見つめながら、考え事をしていました。
(いや、駄目だ駄目だ!! 薬物をやってたときのことを考えたら、また手を出しかねない!! もっと違うことを考えよう!! そうだ、素数を数えるんだ!! 2,3,5,7,11……)
 なぜ本当に素数を数えるし!? そこは『1,2,3,4,5,6……』とか言ってボケようよ!! 素数を数えようと言って本当に数えている作品はこれ書いてる作者もみたことないぞ!!
(作者:見たことが無いだけで、探せばあるんですかね?)
 素数を27まで数えたところで、シーノを『薬物中毒』と言った子が話しかけてきました。
(作者:『薬物中毒』と言った子「27は素数じゃないよ?」)
 そんなこと言わねえよ!! 確かに3で割り切れるし間違えやすいかもしれないが、シーノは口に出して数えてないから言わねえよ!!
 実際にその子が言ったセリフはこちらです。
「あのね、シーノ、……僕とカードしようよ」
「ん?」
 シーノはその子の方を振り向きました。ちなみに、どうやらこの家庭では年齢に関係なく名前を呼び捨てにするみたいですね。
「謙次っていうお兄ちゃんも今度買うんでしょ? ……そうだ! 謙次が来たら僕も謙次と対戦させてよ!」
「……ああ、いいぜ!」
 シーノは答えました。『今から対戦しようよ』という提案が『謙次が来たら対戦させてよ』に変わってますが、マリエルが自分を元気づけるように、この子を無理やりシーノのもとへ来させたのだとシーノは分かったので、気にしないことにしました。
(どうせマリエルは今頃、自分の部屋にこもって能力で私たちを見てるんだろうな)
シーノはそこまでお見通しでした。
(作者:マリエルは『両手を合わせると世界中のどこでも見ることができる』能力を持っています。よく分かってますね、シーノ。その通り、マリエルは実際に今、あなたを自分の部屋から見ていますよ)
シーノが答えてから、別の女の子がシーノのそばへやってきました。
「ねえ、シーノ、もしよかったら今からみんなでカードのトーナメントしない?」
「お、いいな! やろうか!」
 シーノがそう答えると、他の子がワイワイ集まってきました。
 その日の就寝時間はいつもよりかなり遅くなりましたが、マリエルはあえてみんなを怒りませんでした。
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キュリアと謙次 はちじゅうななかいめ!

ケーケー「祝1000HIT!!」
イノブン「とうとう1000越えたか」
ケーケー「まあ、ホムペの方は10000越えてるけど」
イノブン「あれはお前が自分のホムペをホームにしてるからだろ? それとこれとは話が違うって」
ケーケー「そんなに褒めるなよ」
イノブン「今のは実際に褒めたつもりだぜ」
ケーケー「え? デレ期?」
イノブン「……表に出ろ」


「とにかく、この世界だと薬物乱用は犯罪じゃないんだよ。もちろん、薬物乱用していることが犯罪につながったら困るから、薬物乱用者の罪は重くなるけどね」
 キュリアは念を押してもう一度、謙次にそう説明しました。むしろイノブンたちが雑談しすぎて混乱している読者のために言ったのだとも取れますが。
(作者:もう読者を混乱させないように気をつけるんだぞ、イノブン)
 いや、主にお前のせいだよ! お前作者だよ!
(作者:いつだれがそんなことを言った?)
 言ってなくてもお前のセリフの始めに『作者』って書いてある。
(作者:な、なんだと……)
 おっと、こんな雑談ばっかしてるから読者を混乱させるんだよな。本編に戻ろう。
 そして、キュリアは続けて言いました。
「あと、薬物の話題はシーノに出しちゃ絶対だめだからね! シーノは薬物をやったせいでひどい目にあってるし、何より『フラッシュバック』が恐い」
「フラッシュバック?」
(作者:ちょっとタンマ! 薬物に関する知識が少なすぎるためしばらくググって調べてきます!)
 おいこら! 事前に調べとけや!!
(作者:……うん、ある程度調べた! 先進めていいよイノブン)
 まったく、なんて迷惑な作者なんだ。まあいい。
 キュリアは説明します。
「薬物で得た快楽を思い出すこと、とかかな。私もあんまり詳しく知らないんだけど、薬物のことを話したらそうなっちゃうかもしれないし」
「なるほどな」
(作者:補足説明です。ググったところ、どうやらフラッシュバックは薬物使用時から数カ月たったら起きることは稀だそうです。あと、フラッシュバックが起きる条件ですが、『ストレスや不安、瞑想や酩酊や大麻の吸引など、自我の働きが変容しているときに起こりやすい(※1)』みたいです)
(※1:「フラッシュバック薬物- Wikipedia」から引用)
 なるほど。そういえばシーノは薬物乱用からどれぐらい経つの?
(作者:ネタバレしたくないのであいまいに答えますが、1年以上経ってます)
 ……じゃあ起きないんじゃない?
(作者:あくまで、起きることが『稀』なだけです。起きたらまずいじゃないですか)
 でも、薬物の話題を出しただけで本当に起きるのか?
(作者:さっきキュリアが言った通り、シーノは薬物をやったせいで悲劇を経験したので、薬物の話題を出したらストレスになること間違いないでしょう)
 なるほど。だから子どもがシーノに『薬物中毒』と言ったことで、マリエルはマジギレしたのね。……あの一言で、シーノがフラッシュバックを起こしたりしないよな?
(作者:起こることは『稀』だそうです)
「分かった謙次? 絶対に話題に出しちゃだめだからね! 絶対にだよ!」
 今のキュリアのセリフが振りに聞こえたという人は自重してください。振りなわけがありません。その証拠に次のキュリアのセリフを見てください。
「もし話題に出したりしたら、手の指の爪10枚全部剥ぐからね」
「わ、分かったよ。絶対に言わないって」
 謙次はあわててそう言いました。今のセリフに恐怖を感じたみたいです。当たり前ですが。
 謙次の言葉を聞いて、キュリアはにこりと笑って言います。
「よかった。あ、そうだ謙次、シーノと今日やってたカード、明日買いに行こうか!」
「本当か!? うん、行こう行こう!!」
 それから、薬物乱用の話題から明るい話題に変え、楽しく話しながら2人は家に帰りました。

キュリアと謙次 はちじゅうろっかいめ!

↓ みなさん、薬物にだけは手をだしちゃダメですよ。『ダメ、ゼッタイ!』ですから ↓


 帰り道、……まあ飛行中なのを『道』と言っていいかは分かりませんが、謙次はキュリアに尋ねました。
「なあ、キュリア。シーノが薬物中毒っていうのは、一体どういう意味なんだ?」
 キュリアは少し考えて答えます。
「そのままの意味だよ。シーノは以前、薬物に手を出していたんだ」
「薬物って、麻薬とかのことだよな」
「うん」
 キュリアは少し考えて、若干言うのをためらっているようなしぐさをしながら続けます。
「……あのね謙次、今言ったことはシーノが触れてほしくない過去だから、間違ってもシーノに問いただしちゃだめだからね。別に犯罪を犯しているんじゃないんだし」
「ああ、分かっ……、いや、犯罪じゃないのか?」
「え?」
 キュリアは不思議そうな顔をして聞き返しました。
「『え?』って、いや、犯罪だろそれ!?」
「いや、薬物をやること自体は犯罪じゃないよ。謙次の世界では犯罪なの?」
(作者:今のキュリアの発言で勘違いなさる方がいると思うので今のうちに言っておきます。僕は薬物をやってもよいと主張するためにこれを書いているわけではありません。むしろ逆です)
 謙次はキュリアに反論します。
「当然だろ!? 逆に何で犯罪じゃないんだよ!?」
「だって、薬物をやってる本人にはめちゃくちゃ不利益だけど、他の人には被害出ないじゃん」
「え? ……でもさ、薬物をやってるやつって、友達にも勧めたりするんじゃないか?」
「それは、ほぼ死刑確定だよ」
「え?」
「言い忘れてたけど、他の人に勧めたり、無理やりやらせるのは基本的に死刑になるんだよ。無罪なのは、あくまで他の人にまで被害を広げないという条件付きなんだ。ついでに言うと、薬物やってる上で他の犯罪を犯すと、罪が重くなるよ。軽く済む罪でも重罪になるし、ある程度重い罪だったら死刑になるね」
「へ、へえ」
「他に、何か薬物が罪になる理由はある?」
 謙次は他に理由を見つけられないみたいなので言っておきますが、現実世界ではもっといろいろありますよ。イノブンが一番の理由だと考えてるのは、薬物が暴力団や闇組織の資金源になるということですね。普通の物を買うためにお金を使うのは、市場を活性化させ社会のためになると言われているのでいいんですけど、薬物は社会のためになるどころか、悪い連中を援助しているも同然ですので、社会に悪影響を及ぼすだけです。
(作者:あと、補足しますと、キュリアのいる世界では、『先読み』をかなりマスターしているものじゃないと裁判官にはなれません。少なくとも、相手の心がある程度読めるものでなければならないのです。だから、この世界で薬物を勧めたりしたら、やっていないと言っても見抜かれてしまうのです)
 なるほど、だからこの世界では薬物をやるのが罪にならないのね。
(作者:詳しく説明すると、この世界のほとんどの国が麻薬とかを『非推奨薬物』として指定しています。この『非推奨薬物』は危険度別に分かれていて、危険度が低いものの中には、酒やたばこもあります)
 それは危険なのか?
(作者:まあ、依存症がありますし、体に害をおよぼしますしね。特にたばこは、肺がんになる人多いじゃないですか)
 なるほど、そういう意味ね。
(作者:われわれの世界で『違法』とされている薬物は、ほとんど危険度が高いものです)
 まあでも、他の人に被害を及ぼさないのならいいのかも……いや、本当にいいのか?
(作者:少し前、脱法ハーブも問題視されました。脱法ハーブは本来違法薬物になってもおかしくないのですが、法律の網目をかいくぐって合法な成分だけで作られた危険な薬物です)
 でも、法律で取り締まれないんだよな。周りに迷惑をかけないわけじゃないし。人間関係の中で広まっていくんだろ?
(作者:むしろ僕は、服用者自体に焦点を置いています)
 お?
(作者:誰かに不利益を及ぼすから、法律で禁止されているから、だから薬物は『ダメ、ゼッタイ!』なのか。それを今一度考えるべきだと思います)
 なるほど。
(作者:まあ、僕自身服用したわけじゃないので、実際にどうなのかは分かりませんが)
 してたら大問題だ。
(作者:まず、してたら『薬物はいけない』という結論に持っていかないって)
 やっぱりそういう結論か。
(作者:当たり前だよ!! あんな自分の人生台無しにするものはやるべきじゃないよ!!)
 ですよね。
(作者:あんな薬物推奨動画みたいに、薬物は問題ないという記事を書いたら絶対問題視されるって!!)
 記事じゃなくて小説だと思うけど。……ってか、そんな動画あったの?
(作者:うん。……推奨なのかどうかは知りませんが、僕はそう思いました。ランキングに挙がっていたから見ましたが、まさか某同人シューティングゲームの二次創作で作るとは。……おぞましい内容でした)
 ってか、いつまでこんな議論するの? ……まあ、どうでもいいとまでは言わないけど。
(作者:……これから本編でこんな議論しまくったらマズイかな?)
 ……確認するけど、これ小説だよね?
(作者:となると、この議論はテキトーに終わらせなければならないか。とりあえず、『ダメ、ゼッタイ』という結論に持っていくために、テレビで見た知識を使って主張していきたいと思います)
 テレビか。……不安だ。
(作者:ネット検索めんどい)
 ……少なくとも、薬物は問題ないという風にとらえられる展開にはするなよ。
(作者:そんな展開には恐くてできません。社会から排除されますって。とりあえず、もう薬物やってる人は止められないと思いますが、薬物をやろうとしている人を止められるような内容にしたいです。では今回はこのへんで)
 ……あれ? 本編すくな……

キュリアと謙次 はちじゅうごかいめ!

 謙次がシーノにカードでボコスカにされました。言っておきますけど、カードを手裏剣のように投げつけられて、体全身切り刻まれたって意味じゃないですよ。
 謙次がカード勝負で何回か負けたとき、
「そろそろ夕方だね。じゃあ謙次、そろそろ帰ろうか」
 キュリアが提案しました。ところで作者。
(作者:どうしたイノブン?)
 もうWordで115ページいってるんだから、いい加減『キュリア』を『きゅうり』と打ち間違えるのはよそうよ。
(作者:無理ですね。『きゅり』の時点で変換すると、コンピュータでさえ『きゅうり』と自動的に変換する始末ですよ?)
 ……まあいい、話を進めましょう。
 謙次は軽く返事をします。シーノは、
「謙次、よかったらデッキを1つあげようか?」
と提案しました。するとキュリアが静止して言います。
「マリエルは貧乏なんだし、せっかくマリエルが買ってくれたおもちゃをあげちゃうのはよくないよ、シーノ」
 シーノとマリエルは言われてへこみました。
(作者:マリエルがへこんだのはキュリアの『貧乏』の一言のせいです)
「でも、シーノの気持ちは確かに受け取ったよ。今度謙次にカードを買ってあげる」
「「ホントか、キュリア!」」
 謙次とシーノは喜び、マリエルは何かに意気込みました。
(作者:おそらく、『もっと働いて金稼いでやるぜえええ!!』的なことを考えたんでしょう)
「じゃあ謙次、次会うまでに強くなっておけよ! 私は相手をぶちのめすより、相手に徹底的にぶちのめされる方が好きなんだ!」
 うんシーノ、お前は黙れ。このドM。

キュリアと謙次 はちじゅうよんかいめ!

↓ ひょっとして、今までで一番短いのでは? ↓


 その後、キュリアの提案で子どもたちと遊ぶことにしました。結局『薬物中毒』の件については聞けませんでした。というより、10人ぐらいいる中で誰ひとりとしてそのことを口にしないため、聞いたらまずいというのが謙次のバカでも分かりました。
「今見ただろ? マリエルはキレるとあんな感じに目を開くんだぜ。恐いだろ?」
 マリエルがいない中でシーノが謙次に陰口言ってます。まあ、確かに恐いですが。
 テキトーに小さい子たちの相手をしていると、マリエルと怒られた子が戻ってきました。怒られた子は(´・ω・`)ショボーンとしていました。
 しばらく小さい子たちと遊んでいると、シーノが言いました。
「そうだ謙次、カードゲームやらねえか?」
「カードゲーム?」
「ああ、ルールを教えてやるからやってみようぜ!」
 シーノはそういうと、カードを取りにどこかへ行きました。

キュリアと謙次 はちじゅうさんかいめ!

↓ 更新忘れが怖いので覚えているうちにうpしないと(汗) ↓


 謙次、キュリア、マリエル、シーノの4人はマリエルの家のテーブルの椅子に座って適当な会話をしていました。テーブルの周りではマリエルの引き取っている孤児たちが遊んでいました。孤児の中には幼稚園を卒業したてのような小さい子もいれば、小学校を卒業したかそれとも中学校に入ったばかりかというような子もいました。でもどうやら、孤児たちの中ではシーノが一番年上のようです。
 ふと、謙次は言いました。
「そう言えばマリエルさん、今日はキュリアに挑まないんですか?」
「あ、あのね、……ちょっとこっちへ来なさい謙次君」
 マリエルは席から立って、謙次を席から立たせてキュリアからある程度離れたところまで行って耳打ちしました。
「キュリアは禁句……もちろん言っちゃだめよ、謙次君。その禁句を言わなきゃ本気で戦ってくれないのよ。でもそれを言うと本気で襲いかかってくる上、重傷を負わされるし」
「まあ、確かに。でも、この前はそうと知ってて挑んだんじゃ……」
「それはそうだけど……。えーとね、今日はキュリアに挑みたい気分じゃないのよ。なんというか、重傷を負ってまで戦いたくはないのよね。この前は気分的にキュリアと一戦交えたかったから、あえて禁句を言っただけよ」
 禁句というと、つまり、……『オ』、
(作者:『バ』)
 『サ』
(作者:『ン』ですね。キュリアに重傷を負わせられたくないのであえてセリフを分けました)
「そういうわけ。分かった? それじゃあ戻るわよ」
 マリエルはそう言うとテーブルに戻りました。謙次もマリエルのあとを追うようにして戻ります。
 テーブルに戻ると、孤児のうちの一人とシーノがなにやらもめていました。
「うわーん、シーノのばかー!!」
「あらあら、どうしたの?」
 マリエルが聞くと、キュリアが答えます。
「この子が飛行機を持って走ってたら、シーノにぶつかっちゃって飛行機がつぶれちゃったんだよ」
 もしこの飛行機が紙飛行機でなかったらえらいことですが、安心してください、紙飛行機です。
「いや、だからさ、お前がぶつかったんだろ! 私は悪くないぞ!」
 シーノは反論します。うん、お前は悪くない。
 するとその孤児は、
「うるさい薬物中毒!」
 耳を疑うようなことを言うのでした。
「お、おい! お前今すぐ私に謝れ!!」
 シーノは血相を変えてその子に言いました。本当なのかシーノ?
 その子はまだわめいてますが、シーノはさらに一言、
「私のことじゃない!! お前のために言っているんだ!!」
 ですが時すでに遅し。マリエルはその子の前で目を見開いて立っていました。
 盲目のためいつも目をつむっているマリエルですが、目を見開いて立っていました。
 その瞳は、普通の人間の瞳とは違い、星型の白い線が入っていました。星と言っても☆じゃなくて中に線が入っているやつです。5つ点を取って人筆書きで書ける感じの。
「……ちょっとこっちへきなさい」
 マリエルが言いました。そしてその子は、マリエルに連れられ奥の部屋へと行ってしまいました。何かの理に導かれたのでしょうか。
(作者:いや、『逝ってしまっ』てないから。理に導かれてないから)

キュリアと謙次 はちじゅうにかいめ!

↓ 更新忘れてた(汗) ↓


「ほら謙次、あれがマリエルの家だよ!」
 キュリアは元気に指さしました。結構大きめの家です。
 キュリアと謙次は家の前まで行くと、ドアが開きます。と言っても、それは自動ドアではなく、マリエルがドアを開いたのです。
「あら、おはようキュリア、そして謙次君」
 マリエルが笑顔であいさつしてくれました。すると謙次は不思議がって言いました。
「あれ? キュリア、事前に行くってマリエルさんに言ってあったのか?」
「え? 言ってないけど。何かあった?」
「いや。インターホンを押してないのにマリエルさんが出てきたから……」
 するとマリエルは言います。
「ああ、ごめんね。驚かせちゃったわね。私、動こうとしたり気が向いたりしたときに能力を使うんだ。さっきもなんとなく能力をつかって、あなたたちが来たって分かったわけ」
 なるほど。そういえばそんな能力持ってましたね、マリエル。
「ささ、二人とも上がって。今日は日曜日だから、みんないるわよ」
「日曜日だから……?」
 謙次が疑問符を出しているのに、キュリアが気付いて言います。
「ここにいる子たちはみんな学生だからね。そういえば謙次は学校行ってないね。謙次も学校行きたい?」
「俺はどちらかというと断固拒否したいなぁ」
 それは『どちらかというと』ではないと、キュリアとマリエルは思いました。それでも突っ込まないのは、やさしさですねぇ。
「おや、来たのかキュリア、謙次」
 シーノが玄関までやってきました。男口調ですけど、コイツ見た目も中身も女の子なので勘違いなさらぬように。
「さあ、行くぜ謙次!」
「え? うわちょっと! シーノ!?」
 シーノは謙次の腕を引っ張って、家の中に入って行きました。

キュリアと謙次 はちじゅういっかいめ!

↓ 新章(?)突入!! ↓


「謙次! 朝だよ!」
「ん? ああ……」
(俺がこの世界に来て早一週間。キュリアの過去を知ってから5日が経つが、あれ以後キュリアとは何のトラブルもなく生活できている。ただ2回ほど、キュリアの命が狙われたことがあった。どうやらキュリアのあの発言は本当だったようだ)
あの発言とは、『それから、私は「正義の味方」と称する人たちに命を狙われるようになったんだ』のことみたいですね。……それにしても謙次、朝起きたばかりなのに、1人で何考えているんだ? この小説において、()で囲まれた部分の内容はそのキャラの考え事を表しているんだが。……コイツ、中二病か?
(作者:中三なのに中二病ワロタww)
 そう言えば、謙次ってまだ中三だったっけ。
(作者:高校受験一週間前にこの物語が始まったから、今はちょうど高校受験シーズンですね。まだ中学三年生です)
 なるほどね。……おや? こんなことを話しているうちに彼らは朝食に入ったようですね。キュリアは朝食の準備を終えてから、謙次を呼んだのでしょう。
 いただきますを言ってから一分ちょいで食べ終わった謙次に、キュリアは話しかけます。
「謙次。今日はマリエルの家に行こうと思ってるんだけど、どうかな?」
「マリエルさんの家? 俺はいいけど……」
(マリエルさんは、とっても強い盲目の女性だ。孤児院を運営しているようで、俺が最初会った時も孤児のシーノを連れてきていたな。『両手を合わせると世界中のどこでも見渡すことができる』能力を持っていて、『伝説系』という属性の魔法を使っているんだ)
 お前は一体何を妄想しているんだ、謙次。読者への説明で主人公としての点数稼ぎをしているのか? それともただの中二病か?
 ちなみに、先ほどの謙次のセリフが『けど……』で終わってますけど、これは『何の意識もなく、ついクセで『けど』を付けてしまったパターンですね。一応主人公だから、もうちょっと語尾に気を付けて発言してほしいものです。キュリアもそれに気づいているようで、あえて『けど、なに? 何か問題でもある?』とは尋ねません。
 キュリアは言います。
「じゃあ、準備が出来たらさっそく出かけるね。まだ洗い物もしなきゃいけないから、もうしばらくかかるけど」

キュリアと謙次 はちじゅっかいめ!

ケーケー「もう80回目かぁ」
イノブン「早いな」
ケーケー「五月病のはずなんだけど、ここまで頑張れるとは」
イノブン「でも今まさにGWだぞ? 油断してると五月病がさらに悪化するから気を付けなよ」
ケーケー「その必要はないわ」
イノブン「え?」
ケーケー「むしろGWの方が普段よりも忙しかったりする」


↓ キュリアの過去編 これにて完結!! ↓


「それから、私は『正義の味方』と称する人たちに命を狙われるようになったんだ。この前、私を襲ってきた赤髪のおじさんがいたよね? あの人もその内の1人なんだ」
 キュリアが言いました。そういやいましたね、赤髪のおっさん。名前ないけど。
「これで分かったよね、謙次。私が『ジェノサイド』と呼ばれるゆえんが。そして、私は完全な悪人だってことが」
「……ああ」
 謙次は肯定します。謙次が主人公っぽくないことに、いい加減イノブンは突っ込み疲れました。もう何言っても驚きませんよ。
「そんなわけで謙次の引き取り手を探してみるよ。ただ悪いけど、謙次を引き取ってくれる人が見つかるまでは、ここにいてもらうよ」
「……やっぱり俺はここから出ていかないとダメなのか?」
 謙次は真剣な顔でキュリアに尋ねます。キュリアは、
「私としてはいてほしいけど、無理は言えないからね。謙次も今の話を聞いて、私と一緒にいたいだなんて思えないだろうし」
「……一応聞いておくけどキュリア、お前は100人殺してから、他に1人でも殺したのか?」
「102人だよ。言うまでもないけど、バルカン半島での虐殺以後は誰ひとりとして殺してないよ。フェニックスが私を殺さなかったのは私が反省しているからであるから、もし私が他にひとりでも殺していたら、フェニックスが直接私を始末してるはずだよ」
「一緒にいても、お前が俺を殺すことはないよな?」
「……ない。保障するよ」
「なら一緒に居させてくれよキュリア。お前が過去に何をしていようと、それは過去の話だ。そんなことは今の俺には関係ない!!」
「……え?」
 ……え?
(作者:……え?)
 謙次が、
(作者:主人公っぽいことを)
(イノブン&作者:しゃべっただとぉ!?)
 っていうか、なんでお前まで驚いてるんだよ? お前だろ、このシナリオ作ったのは。
(作者:ただのノリです、お気になさらず)
「そ、それじゃあ、謙次。謙次は私と一緒にいてくれるの!?」
「お前がいいのなら」
 謙次がそういうと、キュリアは謙次に抱きつきました。
「お、おい、キュリア!?」
「ありがとう、謙次!! これからもよろしくね!!」
 キュリアに抱きつかれ、顔を真っ赤にしながら謙次は弱々しく言いました。
「う……う、うん。よ、……えーと、その、よろしく、キュリア」
 ……やっぱりコイツ、主人公っぽくないんじゃないかな。

キュリアと謙次 ななじゅうきゅうかいめ!

 人権の放棄。それはフェニックスの治めるモンスター王国が力を持ち始めたころに作りだされた概念です。
 当時、モンスター王国に住んでいたのは、ほとんどがモンスターでした。なので、フェニックスは、当時人間だけで構成されていた人間社会に対し、モンスターにも人権を持たせるべきだと提案したのです。
 もちろん、『人』権だけに反対意見が多かったです。しかしフェニックスは平和的に(直訳:権力者をおどしながら書類にサインをさせるなどして)この問題を解決したのです。それによってモンスターたちは、自らが人権を持ちたいと望むならば、人権を持てるようになったのです。
 しかしそれは同時に、人権が『人』権でなくなったことを意味します。人権は人であれば誰もが持つ権利ではなく、人として生活がしたい者が持つ権利になったのです。よって、モンスターに人権が認められてから、人が人権を破棄することもできるようになったのです。
「でも、人権を捨てるって、……そんなことしたら一体どうなるんだ?」
 謙次がおどおどと質問します。おっと、今時間軸はキュリアの過去じゃなく、謙次のいるもとの時間に戻っていますよ。気を付けてください。
 キュリアは説明します。
「人権を捨てるってことは、人として扱われなくなるってことだよ。簡単に言うと、私を殺しても、殺した側は罪に問われないってことだね」
「でも、フェニックスはそんなことを提案したのか!?」
「当然だよ。そもそも私はあの場で殺されているべき存在なんだ。人をたくさん殺しておいて、軽い罪ですまされるだなんて、虫がよすぎるよ」
 自分の犯した罪をしっかりと認識する。まあ、人を殺してる時点で異常ですけども、ちゃんと自責の念を持っているところを見ると、キュリアはヒロインっぽいですよね。
 それに引き換え、
「まあ、言われてみればそうだよな」
 そこは否定しろよ主人公!! お前、目の前にいる人に向かって、『お前は死ぬべき存在だ』って言ってるようなものだぞ!! こんなんだから、作者の友達から『もうちょっと謙次を主人公らしくしたら?』とか提案されるんだよ!!
(作者:実話です)
「でも逆にさ……」
 お? 意外ですね。ここでまさか、『肯定→常識にとらわれない否定』という一般的な主人公の発言に移るのか、謙次!
「どうしてフェニックスはキュリアを許したんだ?」
 ……なあ作者。
(作者:何?)
 もうキュリアが主人公でよくね?
(作者:えー。でも、主人公らしくないのが主人公な作品ってあるじゃん。猫型ロボットの話とか)
 あれは映画のなかで十分主人公してるからいいんだよ。まあいいや、話を進めます。
 思いやりの一切感じられない謙次の発言に、キュリアは丁寧に答えてあげます。
「勘違いしているようだから訂正させてもらうけど、フェニックスは許していないよ。あくまで、私を殺さなかったというだけだよ。でもそれには、二つの理由があるんだよ」
「二つの理由?」
「うん。一つは国際社会の権力者たちが私を殺すべきじゃないって言ったからなんだ」
「え?」
「どうやらその人たちは、私がクオリア障害だから、あまり殺したがらなかったみたいなんだ」
「クオリア障害だから? 理由がよくわからないな。何か関係があるのか?」
「うん。今は違うんだけど、昔は精神障害がひどいと、どんな悪いことをしても罪に問えないみたいなんだ。謙次の世界ではそういうのなかった?」
「そういえば、そんなことがよくあったな。俺はどちらかと言うと、そういうのは絶対に認められるべきじゃないと思うんだけど」
 『どちらかと言うと』なのか、『絶対に認められるべきじゃない』のか、どっちなんだよ主人公。
「張本人である私もそう思うよ。あまりこういうことを言うと、強い人が私を殺しにかかってくる可能性があるから恐いんだけど、そんなことで許されるなんて殺された人がかわいそうだよ」
 お前がゆーな。まあ、潔いのはいいことかもしれないが。
「それで、もう一つの理由だけど。それは『私が反省していたから』だよ。もちろん、反省して許されるような問題じゃないけど、フェニックスは感情的なところがあるから、それで死刑だけは見逃してくれたんだ」
「そ、そうなのか」
 まあ、さっきからキュリアの発言を聞いてると、潔さを感じますしね。たいていの悪人なら、『俺は悪くない』と言って自分の罪を認めようとしないでしょうし。
「またフェニックスは私が決して死にたがらないのを分かってるから、殺さないでおいた方が罪滅ぼしになるとも考えたんだよ。あと、必要悪としていさせるとも言っていたかな。……おっと、理由が二つじゃなくなっちゃったね」
 キュリアは苦笑いしながら続けます。
「ただ、フェニックスは私を生かしておいたことについて後悔してるみたいなんだ。当然だよ。だって反省して許されるような罪じゃないし、精神障害による冤罪なんてもってのほかだよ」
プロフィール

ケーケー

Author:ケーケー
趣味:自作小説執筆、プログラミング、電子工作
好きなゲーム:ぷよぷよ

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