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キュリアと謙次 ごじゅうななかいめ!

 まことに勝手でもうしわけありませんが、個人的に忙しい&重要な時期になってきたので、今後しばらく『キュリアと謙次』はおやすみします
↓ きっと2月には再開させますよ、きっと!! ↓


「ただいまー。やっぱり全身がヒリヒリするね」
 鞭打たれたキュリアが奴隷小屋に戻ってきました。キュリアは宣言通り、泣いていません。むしろ、笑顔です。
(作者:この笑顔、守りたい)
 いや、ここまで来るとお前が守ってもらう側になる気がする、うん。子どもならそこは泣いとけよって感じだな。
「だ、大丈夫、……なのか?」
 ためしに脱走してみろと言った子どもが尋ねました。キュリアはケロッとして
「え? 何が? ……ただ痛いだけじゃん」
 痛いだろうから訊いてるんだよ!!
「……でも、脱走するのって結構エキサイティングだね」
 キュリアが何か言い始めました。えっと、子どもの足ではどうやっても捕まる上に鞭打ちの刑が待ってるのに、エキサイティングだと?
「よし、これから毎日やってみよう!」
 ……何か、嫌な予感がするのはイノブンだけでしょうか?
 ちなみにこのあと寝るまで自由時間なので、他の子たちがキュリアと遊ぼうとします。しかし、キュリアはよくわけのわからない言動をします。たとえば、しりとりをしていると、
「りんご」
「ゴリラ」
 と回ってきたのに対し、キュリアは
「ら……、ら!!」
 と、こんなことを言い出すのです。
(作者:今イノブンが言ったことがよくわからないという人のために解説しますと、キュリアは『ゴリラ』に対し、『ら』で対応したのです)
 うん、まあよくわかりませんよね。他の子どもが『意味分からない』と言っているのに、キュリアは『ら』を主張しつづけます。
 あとは、おにごっこのとき、キュリアが鬼のときに逃げたりするなど、まあわけのわからない行動を取りました。
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キュリアと謙次 ごじゅうろっかいめ!

↓ 今回は短めです ↓


 晩ご飯の時間です。晩ご飯のメニューはどんな感じかと言われましても、普通の子どもが食べるような晩ご飯を想像してください。言うまでもないと思いますが、実際の奴隷の身分の人が食べるような粗末なスープとかじゃないです。おいしいコーンスープはありますが。
 みんなで手を合わせて、ごちそうさまを言ったその時でした。
 キュリアが椅子からすぐに立って、出口っぽいところに猛ダッシュし始めました。それを見て見張りたちはあわててキュリアを追いかけます。
 まあ、このころのキュリアは全然強くないんで、大人が全力出して追いかけたら、当然つかまってしまいます。
(作者:しかし、なんとキュリアは、そんな絶望的な状況にもかかわらず、見張りたちを振り切って、運良く逃げることが……!!)
 できませんでした。当たり前です。
(作者:ですよねー)
「おいこら新入り、脱走なんかしたらダメだろ」
 キュリアを捕まえた見張りはおだやかに言います。
「お前は入ったばっかだから許してやるが、ここから逃げ出そうとするとロクなことにならないぞ。さっき牢屋の中に泣いてる奴いただろ? あいつは脱走しようとして、鞭で打たれて泣いていたんだぞ? 鞭は痛いぞ~、おしりぺんぺんの何倍も痛いぞ~」
 うん、こいつ見張りに向いてなくね? イノブン聞いてて、子どもの世話するのが得意そうな人にしか思えない。
 しかし、キュリアは言い返します。
「それはさっきみた。だから鞭打って」
「……は?」
「そうなること知ってる。だから打てよ」
 キュリアは無表情で言います。
 見張りの人は困惑します。すると、キュリアを捕まえた見張りよりも偉そうな見張りが出てきて言いました。
「面白いじゃないか。……いいだろう、そこまで言うなら鞭打ちだ。もう脱走しようなどどは考えられなくなるぞ?」

キュリアと謙次 ごじゅうごかいめ!

↓ 55回目だぜ!! GO! GO! だぜ!! ↓


 奴隷小屋に、6歳になったキュリアは入れられました。今日はもう夕ご飯を食べ、自由時間を過ごして寝るだけなので、キュリアが働くのは明日からになります。
 キュリアが入ったとき、小屋の中では子どもたちが一か所に集まっていました。その集まりの中心では、男の子が横たわって泣いていました。
 その男の子は、先ほど見張りの人に鞭で打たれたのです。鞭といっても、一振りするだけで赤い筋がつく一般的な鞭ほど恐いものではなく、打たれても痛いには痛いが、とてつもなく痛いわけではない代物です。
 そんな子どもに優しい鞭ですが、見張りの人たちは子ども好きな人が多く、この鞭を振るうことはめったにありません。ただ1つ、脱走を試みるという例外を除いて。
 そう、この男の子は脱走しようとしたために、鞭を振るわれたのです。たまにこんな感じの、脱走しようという子がいるので、子どもたちには脱走するとこうなるぞという、いい見せしめになるのです。親切設計の鞭ですが、痛いには痛いですしね。
 奴隷小屋に入ったばかりのキュリアに、エルカという少女がそのことを教えてくれました。話を聞いたキュリアは、大声で笑いながら言いました。
「あはは! 体が痛いからって泣いてる! 変なの~!」
 うん、変なのはお前だ、キュリア。体が痛いからって泣く子はいたって普通の子だと思うぞ。
 言うまでもなく、キュリアの物言いに、他の子どもたちが黙っているわけがありません。子どもたちがキュリアにあーだ、こーだといろいろ言ってきます。しまいには、
「じゃあお前、試しに1回脱走してみろよ!!」
 とまで言われます。しかしキュリアはこんなことを言うのです。
「うん、分かった」
 キュリアの発言に、まわりはどよめきます。
 脱走してみろと言った子が、キュリアに言います。
「そこまで言うなら、本当に脱走しろよ!! 分かったな!!」
「うん、いいよ。まあ、逃げ切れるかどうかは分からないけど」
 逃げ切ったら意味ねーよ。
 脱走してみろと言った子は言います。
「晩ご飯のときに脱走できるから、ちゃんとやれよ。……晩ご飯の時間が楽しみだな」

キュリアと謙次 ごじゅうよんかいめ!

↓ キュリアの過去編スタート!! ↓


 ここは南エジプト第13帝国。ここにキュリアは生まれました。
 この国では、6歳~10歳の子どもを奴隷とする制度がありました。しかしキュリアはこの国の貴族として生まれたので、親がある程度のお金を支払えば、キュリアは奴隷にならずに済みます。
 子どもが奴隷になってしまうと、小さいころからの教育ができなくなってしまうため、一般的に貴族の人たちは国にお金を払い、自分たちの子どもを奴隷にしないようにするのです。
 しかし、キュリアの親はそれをしませんでした。なぜなら、キュリアがクオリア障害を持っているからです。
 現在のキュリアは、自分がクオリア障害であることをあまり感じさせませんが、クオリア障害は精神障害の一種、なのでこのころのキュリアはいろいろと訳の分からない言動をしていたのです。
 そんなこんなで、キュリアは結局奴隷になってしまいました。奴隷と言ってもそれは名ばかりです。だって、6歳~10歳の子どもに思い切り鞭を振るったり、重労働させたりしたら、……まあ、死者続出するんじゃないでしょうか。
(作者:実際に、子ども奴隷はこんなスケジュールで働きます。まず朝7:00に起床します)
 おお、……まあ普通ぐらいか?
(作者:そこから、朝ごはんができるまで自由タイム)
 自由タイムあるの!?
(作者:朝ごはんができ、みんなでいただきますするのが7:30ぐらいです。8:00になるとごちそうさまです。ただし、早く食べ終わっても、8:00になるまでは席を立つことができません)
 ああ、そりゃあ奴隷だからなあ。さすがに時間にはきびしいんだな。
(作者:いや、だって早く食べ終わった人から自由行動にすると、みんなよく噛まずに飲み込んじゃうじゃん? 食べ物はよく噛んで食べるべきだからね)
 そこ!? え、そこなの!? そこ重要!?
(作者:そこから9:00まで自由タイム)
 また!?
(作者:子どもたちだけで遊ぶことで、人間関係を築くのが上手になるだろうし、いいんじゃない?)
 なんか、これ、奴隷施設でなく、子どもの養育施設になってない?
(作者:3分の2ぐらいそれで合ってる)
 合ってるのかよ!?
(作者:ただ、勉強はしないからバカばっかなんだけども。そして9:00から労働開始。12:00まで鉱山を掘るのです)
 おお、なんか奴隷っぽくなってきた。
(作者:まあ、疲れたら休憩という形で、交代交代でやるんだけどね。子どもに重労働は禁物!)
 やっぱり緩いな!! おい!!
(作者:12:00から1:00まで昼休憩。そのあと3:00まで労働し、おやつの時間)
 あるのかよ、おやつ!!
(作者:4:00まで休憩し、6:00までぶっ通しで働かせます。そこから晩ご飯を食べさせ、9:00まで自由タイム。そのあと就寝させます)
 ……えー、けっこうゆとりのある奴隷ですね。本当に名ばかりだな。
(作者:ちなみに11歳になってから、名ばかりの奴隷たちは全員農民になります。ちなみに、子どもたちはもともと肉体労働していて、強くたくましく育っているので、健康面もばっちりです!)
 おお!
(作者:そして農民たちの獲った作物のおかげで、この国は食べ物に困ることはありません。農民は貴族から少しばかり食べ物を取られますが、たいして痛手ではないので怒りません)
でも貴族って、結構食料を取っていかない?
(作者:農民の数がおおいからねえ。国は奴隷が働いて得た鉱山資源で、他国と交易できるし)
そんなに結構資源採れるか?
(作者:そこはまあ、意外と採れるっぽいという設定で。あと、農民は教育を一切受けていないため、他の国の国民がどのような生活をしているのかを知らないので、デモをおこしたりしにくくなっているのです)
 なるほど、あえて教育をしないことで自分たちの生活が当然であると思わせるのか。いろいろと国も考えて、奴隷制度をやったり、農民を多くしたりしているんだな。
(作者:そゆこと)
 だが、そのおかげで農民は自分の生活が貧しいと思わないし、体力あって健康に生きていけるんだよな。
(作者:うん、そういう設定だね。……まあ僕は国政の専門家とかじゃないし、本当にこういう風にやったらこんな風になるとも断言できないけどね)
 そりゃあそうだな。お前の考えが100%正しかったら、どこぞの日本の大政党さんはもっとマニフェストを守れるだろうしな。
(作者:ああ。どこの政党とは言わないが、自分が正しいと思ったやり方で国民の生活を必ずよくすることができるなら、あの政党のマニフェストは実現するだろうね。某動画サイトにその政党の……)
 うん、お前が○○党嫌いなのは分かったから、その辺にしとこうぜ。政治批判は悪いことじゃないと思うが、これ以上やると小説でなくなる気がしてならない。
(作者:そう言っても、あの政党さあ……)
 だ・か・ら、お前は小説を書いているんだろ!! リアルな話はもう終わりにしろ!! 先に進めるぞ!!
(作者:ちぇ~。とまあ、この南エジプト第13帝国はいろいろいい面もありますが、これは完全に情報操作です)
 教育させないし、聞いてる感じだと外国の情報も一切国民の耳に入れないみたいだしな。
(作者:それゆえ、この国を批判する人は結構多いわけです)
 独裁国家だしなあ。独裁国家が必ずしも悪いとは思わないが、この場合はどうだろ。
(作者:意見は人それぞれですが、僕はよくないと思いますね)
 え? なぜ?
(作者:国民が誰ひとりとして、ゲームやってないから)
 そこ!?
(作者:とまあ、キュリアの生まれの国のことはこれぐらいにして、そろそろキュリアの過去に移りましょう)

キュリアと謙次 ごじゅうさんかいめ!

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 晩ご飯の時間がやってまいりました。しかし、謙次はキュリアが殺人狂だったという事実を知ってか、すごくローテンションです。暗いです。
「謙次、はい」
 キュリアは、作った晩ご飯を謙次に渡しました。え? 晩ご飯のメニューは何かって? それは作者からどうぞ!!
(作者:えーと……、メニューを考えるのが面倒なので、各自おいしそうな料理を想像してください。おそらくそれが本日の晩ご飯です)
 おいこら!
(作者:だってぇ~、僕は料理が苦手なんですもの~)
 変な言い方をするな、キモい!!
(作者:とまあそんなこんなで、晩ご飯です)
「……ありがとう」
 謙次はキュリアから晩ご飯を受け取ります。
「あのさ、……謙次」
 キュリアは言います。
「嫌だったらやめておくけど、明日の朝までずっと沈黙してるのもアレだから、私の過去でも話そっか?」
 謙次は答えます。
「ああ、そうだな。……さっきお前から聞いたことがすべてじゃないだろうし、……ぜひ聞かせてほしいな」
「え? まあ、さっき言ったのが私の犯した罪のすべてだけど……」
 一応、大量殺戮は罪だと認めているのね、キュリア。
 謙次は言います。
「だが、俺は思うんだ。お前みたいなやさしいやつが、ただの娯楽で人を殺すようなやつじゃないって! きっと何かわけがあるんじゃないかって!」
「そう言われても、本当になんのわけもないからなあ。……まあ、何かわけがあるにせよないにせよ、人殺しが許されるわけなんかないよ」
 ああ、一応キュリアは、『人殺し、ダメ、ゼッタイ!』ということは分かっているんだ。
 謙次は言います。
「……でも、聞かせてくれよ、事件のすべてを! わけがあるかないかは、聞いてから判断する」
 おお、結構かっこいいセリフ。今回はコイツ、なかなか主人公っぽいね。
(作者:今回『は』、そうだね、主人公『っぽい』ね。一応主人公なんだけどね、コイツ)
 主人公っぽく作らないお前が悪い。
 キュリアは言います。
「分かった。話すよ。私の過去を」

キュリアと謙次 ごじゅうにかいめ!

 今日は一日中休みでしたが、昨日の夜から体調を崩して、せっかくの休みをベッドの上ですごすことになるとは……、そして何よりも悲しかったのが……
↓ イカ娘見逃した ↓


「……謙次」
 キュリアが申し訳なさそうに言います。
「……その、ごめんね」
 それに対し謙次は、
「謝るのは俺も方だよ。……悪かった。その、お前が俺を殺そうとしているものだと疑って」
 とぎこちなく言うのでした。
 しかし、キュリアは、
「いや、それはどうでもいいんだけど、……まあ、謙次にそう思わせるような発言をした私が悪いんだろうけど」
 まあ、あんな『冗談』なんか言わなければ、謙次もここまで疑心暗鬼にならずにすんだでしょうしね。
「それよりも、ごめんね。……私が『ジェノサイド』だということを隠していて」
 そういえば、そんな設定でしたね。えーと確か、キュリアは100人程度、人を殺したとか。
「やっぱり、あれは本当なのか?」
「うん。……30年前、私がバルカン半島で実際にやったことだよ」
 30年前、というとキュリアが14歳のころか。若いな。
「それと、そのさらに2年前、私は自分の師匠4人も殺しているんだ」
 キュリア12歳、ってコイツ、どんだけ人を殺してるんだよ!? 凶悪殺人犯じゃないか!?
「でもキュリア、一体なんでそんなことを……」
 おま、謙次!! そんなことを聞くべきじゃないだろう!? キュリアは悪い人じゃなさそうだし、何か複雑な事情があるんだよ!!
 キュリアは答えます。
「なんで……か。いや、これといって理由はないよ」
「……え?」
 なんですと!?
「ただ、……エキサイティングだったから、なんだよね」
「な……!?」
 謙次は青ざめます。だって、目の前に元殺人狂がいると知ったら、そりゃあ誰だって、ねえ。
「ねえ、謙次」
「……何だ、キュリア?」
「謙次が私と初めて会ったとき、私はこの世界の有名人だって、そう教えたよね?」
 言いました。この話の最初らへんです。
「確かに私は有名人なんだけど、悪い方の有名人なんだ。だから、私はこの世界の人にはかなり嫌われてるんだよ」
「でもキュリア、お前には仲間がいるじゃないか!? マリエルさんとか、シーノとか、ガイさんとか、フェニックスとか、デビルとか!!」
 フェニックスやデビルはともかく、他の3人はもう忘れている方もいると思うので、一応説明しておきますね。
マリエル:盲目の女性。孤児院を運営。21歳
シーノ:マリエルが管理する孤児の一人。14歳の少女
ガイ:音速で物を弾く能力をもつ、雷の魔法を使う男性。21歳
 あと、この話の登場人物には、赤髪のおっさんというのがいますが、明らかな敵意を持ってキュリアを襲ってきたので、確実に仲間じゃないです。
 キュリアは答えます。
「うん、デビル以外は確かに仲間だよ。……デビルは初対面だったんだけど」
「え?」
「デビルは、いたずら好きで有名なモンスターだよ。この世界のあちこちでいたずらしているんだ。名前は耳にしていたんだけど、まさか私たちが被害に遭うとはね」
 キュリアは続けて言います。
「確かに謙次の言う通り、私には仲間がいる。だけど、私の仲間はその3人だけだよ」
 仲間すくねー!! ってかこの話、主人公も主人公だが、ヒロインもヒロインじゃねえか!? 主人公は性格があまり良くない上に大バカ者で、ヒロインは元殺人狂って!!
(作者:まあまあ、主人公やヒロインが、いつもいいやつばかりだと思うなってことさ)
 悪い奴すぎるだろ!!
「それじゃあ謙次、家に帰ろっか」
 キュリアが言います。謙次も、
「ああ」
 と言って歩き出します。しかしその足取りは、なんかすごく重そうでした。
 キュリアは、
「ごめんね、謙次」
 苦笑いをして、言いました。
「私と一緒に居たくないのは分かるけど、もう暗くなってきたし、明日まで待ってね。……なるべく早く、謙次を引き取ってくれるところを探すから」
プロフィール

ケーケー

Author:ケーケー
趣味:自作小説執筆、プログラミング、電子工作
好きなゲーム:ぷよぷよ

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