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キュリアと謙次 よんじゅうにかいめ!

「なるほど、キュリアはそう言ったのか」
 キュリアの冗談とやらを聞いて、そうデビルが言いました。
 デビルは続けて言います。
「それは事実だ。俺も今、それをお前に説明しようとしたんだが」
「やはりか」
 謙次が言いました。確かによく考えてみると、キュリアが無実なら、謙次の身に危険が迫っているときに、そんな冗談をつくというのはおかしいですよね。
 謙次は言います。
「実を言うとアイツ、俺と最初に会ったとき、自分は悪魔だという『冗談』を言っていたしな」
『俺と最初に会った時』って、昨日の朝のことじゃないか。まあ、間違ってはないんだけど。
(作者:もう42回目なのに、まだ2日しか経っていないのはやはり問題なのか……)
 当たり前だろ。
 デビルが言います。
「だから言ってるだろ、謙次。アイツは、ジェノサイドは、悪魔なんだよ」
「ジェノサイド、か」
 謙次はそう言って、一呼吸おいてからこう続けました。
「その『ジェノサイド』ってのは一体何なんだ?」
 確かに、作中で何度か出てきましたが、一体何なのでしょう? 直訳すると、『集団殺戮』とかそんな感じの、あまりよくない意味になるんですけど。
「『ジェノサイド』か? それはキュリアの通称だよ」
「一体どうしてそう呼ばれているんだ?」
「それはな、アイツが過去に大量虐殺をおこなったからさ」
「な……!?」
 なんだって!?
「『バルカン半島大量虐殺事件』、そう呼ばれているんだが、ジェノサイドがバルカン半島で100人ぐらいの人を虐殺した事件が起こったんだ」
「ジェノサイドって、要するにキュリアのことだよな?」
「ああ、そうだ」
「アイツ、そんなことをやっていたのか! でも一体なぜ!?」
「『悪魔の儀式』のためさ。お前、『冗談』として聞いたんだろ? アイツは100人ぐらいの人を生贄として使い、そこから強大な力を得たんだ」
「……なんてこった」
 ナンテコッタイ/(^o^)\
 しかし、謙次はここであることを思い出しました。
「待てよ? キュリアの『冗談』によると、『悪魔の儀式』とやらは7つのトランズストーンがないとできないんじゃなかったか?」
 謙次がそう言うと、デビルはしばし目を泳がせました。やっぱコイツあやしくね?
「まあアイツはそう言っていたが、実は……」
 デビルが何かを説明しようとした、その時でした。
「ただいまー!! 謙次!!」
 そんなキュリアの声が、1階から聞こえてきたのでした。
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キュリアと謙次 よんじゅういっかいめ!

↓ 今回はかなり短めになってしまいました。すみません ↓


 そのころキュリアは、謙次と昼食を食べた場所の近くの川で、食器を洗っていました。
(謙次、私に嘘をついて何をしようとしているのかな?)
 え? 『ゲームをするために先に家に戻ってる』というのが嘘だとバレているだと!?
 あ、そうか! キュリアは相手の言っていることが嘘か本当かを見抜けるんだった!
 しかしキュリア、そうと分かっていてなぜ謙次を家に帰らせたのでしょうかね?
 おっと、そんな時、一匹の命知らずな狼型のモンスターが、茂みの中からキュリアに飛びかかりましたよ。
 だがしかし、そんなことはキュリアにバレバレだったようで、あっさりと風の魔法で瞬殺されてしまいました。
(今モンスターを倒しても、夕食の時間までだいぶあるから、肉が腐っちゃうんだよねー。でもまあ、『アレ』があるかどうかぐらいは確かめておこうかな?)
 『アレ』?
 キュリアは倒したモンスターの頭を持ち上げ、……おっと、ここからはグロいため描写できません。
 するとキュリアは、モンスターの頭の中から石のようなものを見つけ出しました。
「飛びかかるときの速さが他のモンスターよりも速く感じると思ったら、やっぱり入っていたね」
 『入っていた』? 何が?
 キュリアはうれしさの余りか、声に出して言いました。
「これで7色のトランズストーンがそろった!!」

キュリアと謙次 よんじゅっかいめ!

ケーケー「やった! 祝40回目!!」
イノブン「火曜と木曜しか更新しない上、こんなヘンテコな小説を見てくれる心やさしき読者様に感謝です」
ケーケー「あれ? イノブン、それ作者である僕が言うべきだったセリフ……」
イノブン「でも意外と見てくれてる人、多いよな。この一週間で19人いるぜ?」
ケーケー「今さっき、カウンターで確認しました」
イノブン「週2回更新だから、一話につき9.5人見てくれているという計算に……」
ケーケー&イノブン「って多!?」
イノブン「実際に計算すると、意外といたなあ」
ケーケー「更新日が決まっているから、一話を2度見する読者はいないと思うし」
イノブン「でも待てよ、お前、その日に更新すると言っておきながら、日付越えて更新することよくあるよな? だったら2度見する可能性も結構あるわけじゃ……」
ケーケー「さて、そろそろ本編に行くか♪」
イノブン「逃げた!?」
↓ いつもなら五月病でやめてるところですが、今はまだ頑張れそうなので更新を続けて行きたいと思います。なのでこれからも『キュリアと謙次』をよろしくお願いします ↓


「じゃあくれぐれも気をつけてね」
 キュリアは謙次を家に連れていくと、そう言い残して食器洗いをしに行きました。
 誰もいない家の中で、謙次は言いました。
「おい、さっきの悪魔みたいなの、いるか?」
「悪魔みたいなのとはなんだ、謙次」
 謙次の背後に、そいつはいました。
 さっきからずっと、あたりを見回すために回ってあちらこちら見ていたのですが、謙次から見えない部分に突然ひょっこりとそいつは現れたのです。
 そいつ、……すなわちデビルは言いました。
「俺には一応デビルという名前がついているんだぜ? さっき名乗っただろう?」
「……名乗ったっけ?」
「名乗ったよ!? 俺ちゃんと名乗ったよ!!」
「しかも、デビルって悪魔のことだろ? 見た目がそれで名前もそれだと、キュリア以前にお前が悪魔じゃねえか」
「うるさい、これが本名なんだ!! 今でもこんなDQNネームをつけた親を若干恨んでいるさ!!」
 なんか少し、デビルがかわいそうになってきましたね。ちなみにDQN[どきゅん]ネームとは、最近の馬鹿な親が自分の子どもにつける、ひどい名前のことです。なかなかひどいので、興味がある方は『DQNネーム』で検索してみてください。
 デビルは自分を落ちつけて言いました。
「まあ、俺の名前はいいとして、あいつは悪魔だ。それを示すのにいいものがある。謙次、ちょっと2階に行こうか」
「2階に? いいけど」
 デビルに誘われるまま、謙次は2階に行きました。
「ほら、階段を上がってすぐに、何かよくわからない台座があるだろ?」
 デビルの指さすところには台座があって、その台座の上には6色、赤・橙・黄・緑・青・藍色の透明な石が1個ずつ置かれていました。
 謙次は答えます。
「あ、ああ。一体何なんだ、この石は? キュリアはよくわからない冗談を言っていたんだが、この石の実体は聞きそびれたんだ」
「冗談? キュリアがどんなことを言ったんだ?」
「えーと、確か……」
 謙次はさきほどのキュリアの冗談とやらをデビルに説明します。
 あれ? そういえば謙次って、ゲームしにきたんじゃないの?


イノブン「なあ、上の茶番劇、50回目も『祝50回目!!』とか言って、きっとやるんだろ?」
ケーケー「うん、そんな気がしてしょうがない」

キュリアと謙次 さんじゅうきゅうかいめ!

 キュリアが落ち込んでから立ち直るまで、しばし時間がかかりました。その間、謙次はあることを考えていました。
 キュリアがだいたい立ち直ってきて言いました。
「さて、こんなことで落ち込んでいても意味ないし……」
 当たり前だ。キュリアは続けて言います。
「そろそろ食器も洗わないとなぁ」
 すると謙次は、
「なあ、キュリア」
「ん? 何、謙次」
「えーと、お前が食器を洗っている間、先に家に戻ってゲームしてていいか? 俺弱くて、お前に迷惑かけてるし」
 何を言い出すんだこの居候は。
「いいけど……」
 キュリア、お前も甘やかしすぎだろ。
「でも、一人になると危ないんじゃないかな? もし謙次の言ってた悪魔のようなモンスターが謙次をこの世界に連れてきた張本人だとしたら、謙次は何されるか分からないよ」
 キュリアの言葉を聞いて、謙次は唾をのみました。そして答えます。
「ああ、分かってる」
 分かってて言ってるのかよおい! 死ぬ気でゲームするのか!!
「……危険だと分かっていて行くんだね? 私は謙次の身に何があっても責任取れないよ?」
 キュリアが真剣な顔つきで答えます。
「……分かってる」
 かなり弱弱しく、謙次は答えます。本当に大丈夫か、コイツ。
「……分かった。連れていくよ」
 連れて行くのかい!! コイツはゲームしたいだけだし、一人にすると危険なんだろ!?
 キュリアは続けて言います。
「まあ、どうせ時空系魔法を使えるようなのが犯人だとしたら、私なんかで太刀打ちできないしね」
 時空系魔法が使えるのは、超上級者だもんな。

キュリアと謙次 さんじゅうはっかいめ!

↓ ×今回は短い ○いつもが長すぎる ↓


 謙次は突然すぎる出来事に、自分はどういう行動をとればいいのかを決められずにいます。
 迷っていると、キュリアは突然、プ、と笑いをこぼしました。ついには、大声で笑い出しました。
「あはははは!! なーんてね!! どう謙次? おもしろかった? 私の渾身のギャグ!!」
「……ギャグ?」
 謙次はきょとんとして言いました。
「このネタ、マリエルにやっても、ガイにやっても、あまりウケがよくなかったんだけど、普通におもしろいよね? あはははは!」
 キュリアにそう言われても、謙次は動揺することしかできません。
「……えっと、キュリア? 一体どういうことなんだい? ……つまり、今のは、……その、生贄の儀式って言うのは……?」
「え? だからただのギャグだよ! まったくの作り話!」
 笑いながらキュリアは答えます。しかし、謙次が笑わないでいると、だんだんとキュリアの笑い声が小さくなってきました。
「あはは……、あれ? 謙次、もしかして、あまり面白くなかった?」
 キュリアの問いに対し、謙次は
「……面白くないというか、……普通に身の危険を感じたんだけど?」
 それを聞くなり、キュリアは絶句し、『orz』のポーズをとって落ち込みました。
(作者:分からない人のために補足しますと、oが頭、zが足です)

キュリアと謙次 さんじゅうななかいめ!

↓ 祝☆600HIT!! ↓


 ランチタイムの時間がやってまいりました。さて、今日の昼ごはんは!?
 って、謙次はもう食べ終えちゃってましたよ。あいかわらず謙次は食べるの早いですね。ひょっとして謙次、早食い選手権に出れるんじゃないですか?
(作者:食べる早さだけだったらね。食べる量がなんとかなれば出れると思うよ)
 というと、謙次は小食なのか?
(作者:小食というほど少なくはないよ。むしろたくさん食べる方だけど、ほら、早食い選手権に出てるような人って、早いだけじゃなくて大量にいろいろ食べるじゃないですか)
 つまり、早食い選手権に出れるほど、謙次はたくさん食べないということか。
 とまあ、そんなこんなで先に食べ終わってしまった謙次はおとなしくキュリアが食べ終わるのを待っているわけです。
 キュリアが食べ終わるまで黙っているというのもただヒマになるだけなので、謙次は少し気になっていたことをキュリアに聞きます。
「そうだキュリア。ちょっと気になっているんだが、お前の家の2階にある宝石、あれは何なんだ?」
 そんなものがあるんです。改めてキュリアの家の2階にあるものの説明をしましょう。まず、階段を上がってすぐ右側の角には、なにやら台座の上に赤・橙・黄・緑・青・藍色の6つの色の透明な石が並べられてました。そして階段がある壁とは反対側の壁のそばに、テレビやテレビゲーム・トランプなどが置いてありました。また、階段を上がってすぐ左側をみると、4段の本棚があります。まあ、そのうちの1段目だけ本が埋まりそうで、あとの段には1冊も本が入っていないという状態ですが。
(作者:余談ですが、今のイノブンの発言は前のある部分をコピペしただけなので、すごい楽につくれました)
 まあとりあえず、そのキュリア家の2階にある『6つの色の透明な石』は一体何なのか? ということを謙次は聞いたわけです。謙次の問いに対し、キュリアは、
「ああ、あの石、あれはね……儀式のために必要なんだよ」
「儀式?」
「うん。あの石を赤・橙・黄・緑・青・藍・紫の7色集めると、ある儀式を行えるんだ」
 キュリアは声を低くして言いました。小さくではないですよ、低くですよ。これは、何かありげな感じですね。
「その儀式って?」
 謙次は尋ねます。キュリアは、
「その儀式はね、生贄1人の命と引き換えに、強大な力を得る儀式なんだよ」
 キュリアの発言に、謙次は驚きました。
「……その生贄って?」
 謙次はおそるおそる聞きました。それに対するキュリアの答えは、
「私の目の前にいるじゃん」
 やっぱし!! というかこれ、急展開すぎだろ!!

キュリアと謙次 さんじゅうろっかいめ!

「……にわかに信じがたいね」
 謙次の説明を聞いて、キュリアは言いました。
 それもそのはず。先ほどまで、謙次に妙なことを吹きこんでいたのに、キュリアが来たら突然消えてしまうなんて、とても信じられないでしょう。
 それでも謙次は必死に信じさせようとします。
「でも、この世界には魔法があるんだろ!? もしかしたらソイツ、姿を消す魔法を使ったりしているんじゃ……」
「確かに、魔法で姿を消すこともできるよ。……だけど、それだけだとその悪魔のようなのはこの部屋に残っていることになるよね?」
「ああ。そうなるな」
「私は風の魔法でこの部屋中にある物体の位置を把握することができるから、姿を隠すぐらいじゃあ私に気付かれるんだよ」
「へえ、そんなことができるんだ」
「うん。風を部屋中に漂わせて、ものの感触を確かめることができるんだよ。だから、私に気付かれずにこの部屋から消えるとなるとなぁ……」
「……やっぱり、こんなこと言っても信じてもらえないか」
「いや、謙次の言うことが嘘だとは思っていないんだけど」
「え?」
 今の話を聞く限り、キュリアは謙次の発言をあまり信じていないように思えるんですけど。
「前にも言ったけど、私は人の言っていることが嘘か本当かを見抜けるんだよ」
 そういえばそんなことも言ってましたね。確か、キュリアみたいに強い人だと、相手の行動を先読みできる人が多いと。そして、その『先読み』というのは相手の顔を見て、相手が次にどういう行動をするのかを相手の顔から読みとることであると。さらに、先読みができれば人の言っていることが本当か嘘かを見抜けると。
「だから、私には謙次の言っていることが本当だって分かるんだよ。……ただ、逆に謙次の言っていることが本当だから、心配なことがあるんだ」
「え? それはどういうこと?」
「さっきも言ったけど、姿を消すとかそういう方法だと、この私から逃げることはできないんだよ」
 ずいぶん自信満々に言うなぁ、キュリア。
(作者:まあ、それなりに実力がありますしね)
「でも、私から逃れる方法が無いわけじゃないんだよ。その方法のうちで、一番考えられるのが……、時空系魔法だね」
「なっ!?」
 謙次は驚きました。謙次をこの世界に連れてきた方法として一番考えられるのも時空系魔法ですし、先ほどいた小悪魔っぽい生き物デビルも時空系魔法を使った可能性が高いだなんて。もう謙次をこの世界に連れてきた犯人はデビルで確定なんじゃないですか?
「そういえば謙次、その悪魔の姿をした変なモンスターって自分の名前を名乗ってたりしない?」
 変な『モンスター』、……まあ、悪魔の姿をしていればモンスターになるんですかね?
「さあ、名乗ってなかった気がするなあ」
 思い切り名乗っていただろうが!! 前回を読みなおせ貴様!!
(作者:いきなり現れた上、キュリアのことを悪く言いながらさりげなく名乗ったから、謙次はデビルの名前を覚えられなかったんですよ)
 そうか……? 姿と名前が合致しすぎている気がするんだが。
「……まあ、こんなことがあったからと言って、その悪魔みたいなモンスターも今はいないし、証拠も何も残っていないし、心配するだけ無駄だね。そんなわけで昼ごはんにしようか、謙次!」
 と明るく言うキュリア。お前明るすぎだろ! 謙次の身に危険が迫っているのに!
 そんなわけで、謙次とキュリアは部屋を出て行きました。
『……ククク』
 あれ? 今キュリアたちが出て行った部屋から声が聞こえたような……。

キュリアと謙次 さんじゅうごかいめ!

「さて、そろそろ12時になるし、昼ごはんを作ろうかな」
 ゲームのキリがいいところで、キュリアが言いだしました。
「そうだね。じゃあお願いするよ」
 無責任な謙次が答えました。いい加減、少しは働けよ、お前。
「じゃあ今から準備するね。謙次はここで待ってて」
 そう言って、キュリアは出かけました。
 結局、さきほどまでやっていたゲームの7面はクリアできました。しかし、謙次が7面でミスしまくったせいで、8面をクリアすることはできませんでした。
(このままだと完全にキュリアの足手まといになるな。……今のうちに練習しておくか)
 そう思って、謙次は一人でゲームをプレイすることにしました。ゲームとか、そういう好きなことに関しては動く気になるのもいいが、まるで手伝いをしようとしないその姿勢はどうかと思うぞ、謙次。
 と、そんなときでした。
『逃げろ! お前はアイツに命を狙われているんだぞ!!』
 突然、声がしました。謙次はすごく驚きます。なんとその声は、昨日の夜、謙次が聞いた声と同じだったのです。
(作者:大半の人は、この声のことを覚えていないかもしれませんね。昨日、謙次が寝るときに『ここは危険だ。逃げろ。今ならまだ間に合う』という意味不明な声が聞こえたのです。どうやらその声はキュリアの声ではないようなので、謙次はかなり不思議がったのですが、……ここでまたその声と同じ声が出てきましたね)
『アイツは、お前を殺し、巨大な力を得ようとしているんだ!!』
 どこからか、その声は聞こえます。
 謙次は恐くなって言いました。
「どこだ! どこから声が……」
「ここだよ」
 さっきの声と同じ声が、謙次の後ろから聞こえてきました。
「……え?」
 謙次は振り向くと、そこにはちびっこくて、全身真っ黒で、3つ叉の槍を持った、小悪魔のような姿をした変な生き物がいました。
「よう」
 そのちびっこい小悪魔は槍を持っていない方の手を挙げて、そう言いました。
 謙次は唖然としています。
「俺の名はデビル。とりあえず、時間があまりないから簡潔に言おう」
 デビルと名乗る小悪魔は言いました。
「ジェノサイドと名乗るあの女は危険だ。今すぐこの島を出た方がいい」
「ジェノサイド?」
 そう言えば、ガイはキュリアと戦う前にこう言っていました。
『よぉ、キュリア。またの名をジェノサイド』
 また、今日会った謎の赤髪のおっさんもこう言っていました。
『ジェノサイド、今日が貴様の命日だ!』
「ジェノサイドって、……もしかしてキュリアのこと?」
 謙次の問いに、デビルはこう答えます。
「そうだ。そのキュリアってやつだ」
「アイツ、自分で自分のことをジェノサイドと『名乗って』はいなかったが?」
 ⑨[バカ]な謙次にしては、珍しく直球な質問です。
「と、とにかくそのキュリアとか言うやつには……」
「ただいまー! 謙次、昼ごはんの準備ができたよー!」
 デビルが言っている最中に、キュリアが部屋に入ってきて言いました。
 謙次はデビルのいた方向を指さして、あわてて言います。
「キュリア! コイツだ! コイツがわけのわからないことを……」
 しかし、その方向には誰もいませんでした。
「……どうしたの? 謙次」
 キュリアは不思議そうに尋ねました。
「……いや、そのだな、なんというか」
 謙次は今起こったことを、ありのままにキュリアに話します。

キュリアと謙次 さんじゅうよんかいめ!

 謙次が選んだゲームは、『バトラーオブアームズ』というゲームです。
 このゲームは、3つ武器を選び、その武器を駆使して敵を蹴散らす3Dアクションゲームです。武器は大きく分けて、剣・銃・ハンマーの3つに分類され、そこからまた細かく分類されます。
 選ぶ3つの武器は、剣・銃・ハンマーの組み合わせでなくてもかまいません。たとえば剣3つとか、銃2つにハンマー1個という組み合わせを選ぶこともできます。ただ、謙次たちは初心者なので、説明書で推奨されている剣・銃・ハンマーの組み合わせでゲームを勧めることにしました。
 このゲームにはストーリーモードと対戦モードがありますが、まだあまり武器が出そろっていないため、謙次たちはまず、ストーリーモードをプレイすることにしました。
 ストーリーモードでは、2人で協力してプレイできるため、今謙次とキュリアは2人で協力してストーリーモードを進めています。
「これは面白いな。なかなかハマるぜ」
 謙次が言いました。謙次は今、主にハンマーでザコ敵を蹴散らしています。しかしザコ敵を1体倒しそびれ、そのザコ敵が謙次の使っているキャラに攻撃を仕掛けてきました。
 今から謙次がハンマーを振りおろしても、そのザコ敵を倒す前に謙次が攻撃を受けてしまいます。そこで、謙次はハンマーでなく、剣でザコ敵を攻撃しました。
 このゲームでは武器の持ちかえが自由にできます。また、どういうときにどの武器を使うかが勝負の決め手になっています。
剣・銃・ハンマー、それぞれの武器には特徴があります。剣は素早い動きができ、銃は遠距離からでも攻撃ができます。ハンマーは動きが遅く、隙が大きくなりますが、一撃がかなり強いです。よってこのゲームでは、剣・銃・ハンマーの3つを駆使することが重要なのです。
キュリアが先ほどの謙次のセリフに対して言いました。
「そりゃあこのゲームは大人気のアクションゲームだし、ハマらない人の方が少ないと思うよ」
 キュリアはそう言って、あるコマンドを入力します。このゲームでは、使用する武器によって魔法を使うこともできます。キュリアがコマンドを入力すると、キュリアの使用キャラは前方にビームを放ちました。すると、キュリアの前方にいるザコ敵は一気に倒れて行きました。
「よし! これで6面クリアだ!」
 キュリアがガッツポーズして言いました。今まで謙次は1ミスもせずにプレイできているが、ステージの敵の大半を倒しているのはキュリアでした。
「キュリアって、こういうゲームの才能あるんだな。明らかにお前の方が敵を倒しているだろ」
「まあね。さて、7面始まるよ」
 こうして7面が始まった。すると謙次は6面までのようには上手くいかないようで、7面の後半でミスをしてしまいました。
「なんだよこれ! すごく難易度上がっていないか!?」
 謙次が言いました。
「そりゃあそうだよ、謙次。むしろ今までのは初めてプレイする人の練習用のステージだと思ってもいいぐらいだよ」
「そうだったのか……。くそっ、すまない、キュリア」
「いいよ。むしろその方がエキサイティングできるしね!」
「エキサイティング? ……そうか、それならいいけど」
 こうして彼らは再び7面に挑戦します。
プロフィール

ケーケー

Author:ケーケー
趣味:自作小説執筆、プログラミング、電子工作
好きなゲーム:ぷよぷよ

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