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DESTINY~風野 息吹の運命~⑪

↓セーフですね。まだ2週間経ってませんもんね↓


「……え?」
 風野が驚きの声を漏らした。
 今、風野たちがやっているのは神経衰弱。その前に大富豪と七並べをやったが、大富豪では水原9勝、村本1勝、風野が全敗、七並べでは、水原が3勝、村本と風野が1勝ずつだった。そして、これはまだ神経衰弱の1回目なのだが……、
「……ここ3と、3で……10がここで、……Kがここで……」
「ええ!? ……なんでかおりんは3分の1ぐらい残ってたのに、6連続で当てるなんて……」
 残るは6枚。ここでさらに、水原は4の組を見つけた。すると……、
「……あとは知らないから2分の1だね」
「ええ!! これ全部覚えてたの!?」
「そりゃそうだろ、風野。そうでなきゃ、こんな奇跡みたいな技、何回もできないって」
「……これ、まだ1回目だけど? というか、ひょっとしてかおりんは、毎回こんなコンボをだすわけ?」
「コンボって……、ま、そのひょっとして、だよ。水原は毎回、わざと誰もめくってないところをめくっていくんだ。まあ、そこだけだと負けるから、ある程度はカードをとるけどさ。でも、そうすることで俺たちは今までめくったカードをしっかりと覚えることができなくなって、結局、めくったカードを全部覚えている水原が逆転勝利をするってわけだ」
「……これでずっとかおりんのターンになるってわけだね」
「ああ、その通りだな」
 村本の返答に対し、風野は少し不満そうな顔をみせるが、村本はそれにまったく気付かなかった。
 結局、水原は残り四枚のうち、2の組を見つけ出し、そして最後の二枚も手に入れた。
 そのあと、神経衰弱では勝負にならないということで、ババ抜きをやることにした。その結果は、風野が3勝、村本が2勝、そしてなぜか水原が全敗であった。


↑ちなみに、ここで風野が村本に対して不満そうな顔をしたのは、風野が漫画ネタをいったのに、村本に気付いてもらえなかったからです↑
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DESTINY~風野 息吹の運命~⑩

↓あぶないあぶない、二週間過ぎてしまうところだった。ギリギリセーフ↓


「出してきたぞー」
 村本は、風野の入部届けを顧問の早川に出しに行って、今戻ってきた。
「さて、じゃあさっそく何かやるか。風野、お前は普段ゲームをやってたりする?」
「うーん、ゲームっていっても、ギャルゲーぐらいかな」
「ギャルゲー?」
 村本は首をかしげた。
「ああ、知らないのか?」
「恋愛シミュレーションゲームのことだよ……。選択肢を選んで女子との恋を実らせていく、……おもにオタクがやるゲームだよ」
 風野の代わりに、水原が説明した。村本は、
「え? オタク……?」
「お! あんたもヲタ!? ねえ、何か深夜アニメ見てる!?」
 風野は興奮して、水原に尋ねた。
「……えっと、私は単にいろんなジャンルのゲームをやったことがあるだけだから……、アニメとかはあんまり……」
「そっかぁ、……でも、ギャルゲーやったことあるんだろ!? 何やったの!?」
「……『ウィンター・バレンタイン』ってやつだけど?」
「あ……、残念、ちょうど私の守備範囲からはずれてたよ。またDVDレンタルとかで見ておくよ、……えっと、水原……さん」
 そんな風野たちのやり取りを見て、村本はこんなことを思っていた。
(今は風野の知識がないから水原は何も言わないけど、水原がゲームをやりこんでいないことは考えられないし、それで風野が知識をつけてきたら……。そうなると、俺はこいつらの話に入っていけない気が……。)
 風野が言い終えると、水原は、
「……名前、呼びづらいなら、『かおりん』でいいよ。……私の友達からはそう呼ばれてるから……」
「え? うん、じゃあそう呼ばせてもらうよ、かおりん。じゃあ、部長の方は……」
「俺は『ムラマサ』って呼ばれてるよ。『村本 まさる』で、ムラマサ」
「ああ、ムラマサね。じゃあ今度からそう呼ぶよ。ムラマサは、何か深夜アニメ見てる?」
「いや、見てないな。……で、話を戻すが、今日は何する? 風野、何かやりたいこととかあるか?」
 村本がきくと、風野は困った顔をして、
「うーん……、まず、いつもあんたらがここで何してるかはっきり分からないしね。……ゲームばっかしてるのは想像つくけど」
「だよなあ。……じゃあ、何しようか……」
「トランプでいいんじゃない……?」
 水原が言った。
「4月に私たちが入部した時もトランプやったし……、今回もそれでいいと思うんだけど……」
「私はそれでいいよ」
 風野は言った。村本は、
「よし、じゃあトランプにするか」
 そういったものの、少し何かを不安に思っていた。

DESTINY~風野 息吹の運命~⑨

 ついに⑨ですね。はい、⑨大好きです。(東方的な意味で)
↓ということで、ちょっと長めの更新↓


「よっ、水原」
 『帰宅部』の部室の扉を開け、村本が入ってきた。
「風野ってやつ、お前のクラスにいったらしいな。どうだ、何か話したか?」
「……いや、挨拶しただけ……」
 水原は、いつもの無表情で答えた。
「へえ、どんな奴だった? どっかお前と似た感じはあったか?」
「……いや、普通の女子高生にしか見えなかった……。それよりも……」
 水原は、言いかけて少し黙ったが、続けた。
「……それよりも、私が挨拶をしたのは、まずかったかもしれない……」
「……どういうことだ?」
「夏休みに私が起こした事件以来……、私はすっかりクラスの嫌われ者になったから……、息吹に挨拶したとき、息吹は隣の子と話していたし……」
「そうか……、でも……」
 その時、また『帰宅部』の部室の扉が開いて、それが村本の言葉をさえぎった。
「あ、えっと、……確か、水原さん、だったよな?」
 そう言いながら、風野が部室に入ってきた。
「うん、そうだけど……」
「よっ、お前が風野か? 俺のオヤジの言ってた」
 村本が風野に訊いた。風野は驚いて、
「え!? あんた、ひょっとして、あの刑事さんの息子!?」
「え? ああ、そうだけど?」
「ええ!? それでもって、……えっと、水原さん? を救ったやつって、あんたのことだよね!?」
「水原を救ったっていうか、……何だな、えっと……」
「その通りだけど……」
 水原が静かに、はっきりと言った。
「あれは夏休みのとき、……私が村本君を、持ってきた食事用のナイフで……」
「その話はすでに2度聞いたよ。まあ、彼があんたの救世主だってことは分かったよ」
「救世主って、あのなあ……」
 村本はあきれたように言った。
「それで、お前はこの部活に入部したいんだよな?」
「ああ、そりゃあ、あんたのお父さんにそうしろって言われて転校してきたんだし」
「なら、さっそくだが、テーブルの上にある入部届けに記入してくれ。顧問の先生が、なるべく早く出せって言ってたし」
「……顧問?」
 水原は首をかしげた。
「ああ、早川だよ、早川」
「早川って、うちらの担任の!?」
 風野は驚いて言った。
「ああ、2時間目が終わったときに、そうしろって言われたんだが、それまでは俺もこの部の顧問だってことを知らなかった」
「って、あんたの顧問だろうが!!」
「……私も今、初めて知ったんだけど……」
「あんたもかい!! まあ、あれだけいろいろとテキトーな先生なら……」
 風野はあたりを見回した。そして入ってきたのはゲームの山ばかりだった。
「あの先生だったら、この部の顧問ってこともありうる……気がしなくもなくもない」
「どっちだよ」
 村本はつっこんだ。

DESTINY~風野 息吹の運命~⑧

 短いですけど、また更新です。ちなみに、この作品をよく、『D-風』と略しますが、読みは『でぃーかぜ』です。TOHOに勘違いされたので一応……。
↓というわけで、D-風です↓


「息吹、だったよね? 私は皐月っていうんだ。よろしく」
 風野の隣の女子が、風野に自己紹介をした。
「よろしく。へえ、皐月かあ。ということは、五月生まれ?」
「いや、実はそうじゃないんだ。私の両親の好きな映画があの……」
「あなたが……、息吹ね?」
 皐月の言葉を、突然そこに現れた水原がさえぎって言った。
「……ん? そりゃあそうだけど」
「私は水原 香……。『帰宅部』の部員だよ……。話は聞いてると思うけど、……同じクラスだから、一応挨拶に……」
「ああ、あんたが『帰宅部』の……」
「……ということで、また……」
「ああ、じゃあまたな……」
 風野が言うと、水原は静かに去っていった。
「……ねえ、息吹ってさ、ひょっとして水原さんの知り合い?」
「え? ……いや、知り合いではないけど」
「そう? さっきのやり取りからみて、そう思えたんだけど。……まあ、あんまりあの子に関わらない方がいいかもよ。いろいろ問題起こしてたし、ほら、ニュースにもなったでしょ? 知らない? あの、……」
 そして、風野は、以前ひでおに聞いた話を、皐月に聞かされた。
プロフィール

ケーケー

Author:ケーケー
趣味:自作小説執筆、プログラミング、電子工作
好きなゲーム:ぷよぷよ

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